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接点でぶちかます 最強3年トリオ

ラグビー 2011.11.30
 「俺にボールを貸せよ、みたいな。そんなプレーがしたい」(石原)。チームの命運を担う存在である3年生FWの石原、竹内、堀江。チームトライ数の3分の1を誇る彼らは「接点(体のぶつかり合い)に飢えてる」(竹内)と、激しい戦い方で勝利を手繰り寄せる。

 「もう相手のディフェンスとか見えてない。ただ空いていたから前に、ゴールラインに向かって走っただけです」(堀江)。3年生FWトリオの活躍が特に光ったのは、慶応戦だった。リードを許して迎えた後半、竹内が運んだボールを、幾多の敵を吹き飛ばしながら堀江が逆転トライ。その後石原が追加点を挙げ、チームの勝利を決定づけた。

 「接点負けてなかったら試合負ける気せんよな」(竹内)。その自信が彼らの大きな武器となってい


る。個々の能力がずばぬけて高く、明治を勝利へ導くキーマンと言えるこの3人。ぶつかり合う敵をものともせず、ボールを持ったらとにかく圧倒的な威力を発揮する。「今のFWはそんなに接点が嫌いなやつはいないと思います。みんなガツガツいくやつらばっかりなんで」(石原)。さらに彼らの強さはパワーだけではない。夏の筑波大戦で接点の速さに圧倒されたことをきっかけに、スピード面も強化。2人目の寄りや一瞬のリアクションの意識が変わり、今では「俺がやらなきゃ」(石原)と、より高い意識も芽生えている。「接点では絶対勝つ。どこ相手でも」(堀江)。

 そんな彼らには「明治はFWで勝たなきゃいけない」という強いこだわりがある。「去年の早明戦(大学選手権)はFWが静かだったわ。そうなったら駄目だよ、明治は」(石原)。彼らにとって、FWで勝つことが宿敵早稲田に勝つための第一条件だ。「早稲田のBKに展開させないくらいの圧力が目に見えたら、絶対勝てる」(石原)。

 「明治は早稲田に負けたらあかん」(竹内)。抜群の破壊力と磨き上げたスピードを武器に、3年生FWトリオが国立で暴れ回る。


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