ルーキー特集(6)世界知る次世代エース 常田耕平
今年度も頼もしい新戦力が加入した。最初の公式戦である関東トーナメントではベスト16に終わり苦杯をなめた明大。秋のリーグ戦に向け、6月4日に初戦を迎える新人戦で勢いを取り戻したい。本特集ではそんな男子バスケットボール部の将来を担うルーキー9人を紹介する。
6人目に紹介するのはSGの常田耕平(政経1=正智深谷)。持ち味の粘り強いディフェンスに加え、チームをまとめる統率力を持つ常田は、世代別日本代表に2度選ばれた実力者。大学ではPGとしての出場も視野に入れ、絶対的エースに上り詰める。(この取材は5月21日に行われたものです)
――なぜ明大を選んだのですか。
「明治は勉強にも力を入れているからです。将来を考えたら、バスケだけで食べていくのは非常に難しいことです。しっかり文武両道をしたいです」
――ご自身の持ち味を教えてください。
「ディフェンスです。点数を取るのはあまり得意ではないです。自分が点数を取れないのであれば、相手に点数を取られないようにすればいいと考えています」
――今年の1年生はどういう特徴がありますか。
「早く試合に出たい、上に追い付きたいって思っている選手がすごく多くて、それがプレーや練習に表れている代だなと感じます。 それには自分も刺激を受けますし、いい点だなと思います」
――対戦してみたい選手はいますか。
「世代別日本代表で共にプレーした選手たちとやりたいです。一番刺激を受けます。あいつらが頑張っているから俺も頑張らなきゃっていう気持ちにさせられます。特に対戦したいのは、高原晟也(日大)、保泉遼(青学大)、坂本 聖芽(東海大)ですね。マッチアップすることが多かったし、自分の足りない部分を気付かせてくれた選手たちです」
――周囲からどのような性格だと言われますか。
「高校時代はキャプテンをしていて、後輩たちからは怖いイメージがあるって言われていました。その時の反省する部分は、自分が声を出していればいいチームになるし、逆に自分が下を向いていると悪い雰囲気になるということでした。大学ではチームを盛り上げられるような声掛けをしていきたいです」
――将来的にどのような選手になりたいですか。
「高校は3年生になってエースになろうという思いで入学したのにエースになり切れませんでした。エースは点数を取るだけじゃなくて、相手のエースを止めること、チームを活気づけるのがエースの仕事です。みんなに頼られるプレーヤー、チームを勝たせさせるプレーヤーになりたいです」
――今年の目標を教えてください。
「勝てるところまでしっかり勝って自分の経験にしたいです。秋のリーグ戦でいい結果を残すためには、この新人戦がカギになると思うので、頑張りたいです」
――戸堀春輝(営1=国学院久我山)選手の紹介をお願いします。
「自分を持った選手です。チームの雰囲気が良くない試合でも、流されずにいつも変わらないプレーをしてくれます」
――ありがとうございました
◆常田 耕平(つねた・こうへい)政経1 、正智深谷、186センチ・83キロ
登録ポジションはSG(シューティングガード)。11月6日生まれ。あだ名は白くま。
[浅野拓磨]
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