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(12)秋季リーグ戦後コメント 髙山幸信監督

卓球 2023.09.19

髙山幸信監督

――秋季リーグ戦全体を振り返ってみていかがですか。
 
 「実力通りの試合もできたかなというところが多いです。やはり足りない部分があったので日大には負けたと思うのですが、それ以外の試合に関して言えば、実力を遺憾なく発揮してくれたのではないかなと」
 

――4年生について思うことは何かありますか。

 「宮川(昌大・情コミ4=野田学園)については、戸上(隼輔・政経4=野田学園)宇田(幸矢・商3=大原学園)がいない時期、ずっと遠征でいない時にチームの主力となって苦しい試合を何回も何回も勝って、チームを優勝に導いたり、上位に導いてくれて本当にこの4年間よく頑張ってくれたなと思います。本当に感謝の気持ちしかないです。宇田に関しても、日頃いないけれど今回のインカレ(全日本大学総合選手権・団体の部 以下、団体インカレ)やこのリーグ戦についても肩とか腰とか調子が悪い中でも『最後だから頑張ります』と快く自分から言ってくれたことは僕としてはそれだけでもうれしいですし、チームのみんなもありがたいっていう気持ちになって、一つのチームになれたかなと思います」
 

――春季リーグ戦では宮川選手は飯村悠太(商1=野田学園)選手とダブルスを組んでいましたが、秋季リーグ戦では山本歩(商3=出雲北稜)選手と組んでいました。その意図は何でしょうか。
 
 「春のリーグ戦で宮川と飯村を使おうと思ってみて、あと関東学生(選手権)も見てみて、 やはり攻撃的ではないなと。宮川は攻撃的だけれども、飯村の卓球は少し攻撃的ではない。そうすると先に攻められる機会が増えるので、もう少し攻撃的なペアということを考えたら、宮川山本に戻した方がいいのかなというところで戻しました。そういう意図で、内容も今回あの2人の試合良かったしそこはハマったかなと思います。 あの2人で全日本学生(全日本大学総合選手権・個人の部)も全日本(選手権)も今年は組むので、これからもうちょっとまた頑張れば全日本学生でも優勝狙えるのではないかなと期待をしています」
 

――日大戦、特に7番の試合を振り返ってみていかがですか。

 「ポイントとなったのは、やはり1ゲーム目でリード4、5本していてそこから逆転されたというのが一つかなと。向こうのキャプテンは何度も何度もラストに出て、多分勝ち負けを経験してきているのもあるかもしれないし、その中で少し櫻井(倭・情コミ2=鶴岡東)の方の余計なミスが目立ってしまって1ゲーム目を落としたというところがありました。櫻井がいいボール決めても、それをさらにいいボールで返されるだとか。そういった向こうのファインプレーもあって1ゲーム目取れなかったのが、あの勝負はそれで決まっちゃったかなという感じです。その中でも、よく追い付いて2―2の最後9―9までいったので、頑張りは評価できます。またまだ2年生なので、来年の主力にもならなければいけない存在でしょうし、そこは今後反省しながらやっていかないといけないかなという感じです」
 

――今シーズンはリーグ戦と団体インカレで惜しくも優勝を逃しました。今季の振り返りをお願いします。 

 「団体インカレはやはり愛知工大が抜けていたかなと。頑張ったけど、ちょっと力が及びませんでした。ただ、この春と秋のリーグ戦については1本を取ることの難しさだったり、1本余計な自分たちがミスをしているから負けているわけであって、その一つのプレー、例えばサーブやレシーブ、チャンスボールであったり、そういったところでの余計なミスを一つでもなくしていかないといけないです。それをなくしていければ必ず勝つと思うので、そこが今うちに足りないところなのかなと思います。この秋リーグ終わってからはその1本のミスの仕方、得点の仕方であったり、 そういったところを大事に厳しく指導していこうかなと思っています。練習に取り組む姿勢であったり、私生活、人間性であったりというのは全然他の大学の学生にも負けていません。ただその1本に対する、勝負に対する考え方というのはやはり高校では教わってきてないと思うので、今まで卓球選手としても指導者としても経験して、やはりそこの1本の大切さということを何回も何回も繰り返し言っていかないといけないのかなと思っているので、それが浸透した時に初めてもう1ランク、2ランクもチーム力が上がっていくかなと今は思っています」
 

――来年度はどんなチームにしていきたいですか。

 「今回出ていたメンバープラス新入生が多分主力になると思うのですが、その中でレギュラー争いはやはり激化してくるでしょうし、もう一回部内の中での競争力を高めて、底上げをしていきたいです。日大に勝てないチャンスはないと思いますし、一人一人頑張って、その結果が勝ち負けにもつながってきます。優勝するだけのチームをつくり上げなければいけないと思っていますし、少しでも気を抜けば2部に落ちる可能性もあります。なので、危機感を一人一人も持ちながらやらないといけません。自分たちが勝つという意識をしっかり持たないと駄目だと思っているので、そういったチームにしたいと思います」

 

――来シーズンのリーグ戦に向けて意気込みをお願いします。

 「今年は3位、2位っていう結果だったので、来年はもう挑戦者なので、日大であったりというところに今度は勝つという気持ちで、来年はもう一回優勝目指してやりたいなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[末吉祐貴]


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