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(5)団体インカレ事前インタビュー 松田歩真

卓球 2023.07.11

 春季リーグ戦(以下、春リーグ)を3位で終え、2年連続グランドスラム達成の夢が破れた明大卓球部。しかし、悔しさに浸ってばかりではいられない。〝卓球界の王者〟は再び勝利に向けまい進する。世界で活躍する戸上隼輔主将(政経4=野田学園)や宇田幸矢(商3=大原学園)も加わり、大学日本一のタイトルを懸けて夏の大一番・全日本大学総合選手権大会・団体の部(以下、団体インカレ)連覇を目指す。今回は松田歩真(商3=野田学園)のインタビューをお届けする。(この取材は7月8日に行われたものです)

 

――団体インカレが直前となりましたが、今のお気持ちはいかがですか。

 「去年のインカレを優勝していてまずは2連覇達成するのを目標にやっていて、春負けちゃったんですけどそこは切り替えてまた新たな気持ちで優勝に向かって頑張ろうと思っています」

 

――今の調子はいかがですが。

 「最近は結構試合が続いてて、試合経験とかもできているのでそれも生かして頑張ろうかなという感じです」

 

――春リーグ3位で終わり、ご自身の心境やチームの雰囲気に変化はありましたか。

 「自分は前半戦は5勝0敗だったんですけど、後半戦で2敗してそれでチームも負けてしまって、チームにとって自分が一本取るっていうのはどれだけ大切なものだったんだなと改めて気づきました。チームは去年は全部優勝してて、うまくいっていたというのはあると思うのですが、みんな一生懸命やった結果3位という結果に終わったことに間違いはないのでもう一度気を引き締めてやっていこうっていう感じになってます」

 

――春リーグ終わってからどのような練習を積み重ねてきましたか。

 「チーム的には、技術的には全員台上技術が課題にあってそこから崩れて負けてしまうという試合が多かったので、午前中の練習は30分早く集合してサーブレシーブのといった台上の細かい技術の練習を毎日しています。個人的には、自分は比較的台に近いところでプレーしていて、去年まではそれだけで通用していたものもありましたが相手もやっぱり早いプレーにも対応するようになってきています。そうなった時に自分が優位に試合を進められなくなっちゃって負けるっていう試合が最近続いてたんで。最近ではちょっと距離とって強いボールを打つっていう練習を今ちょうどやってる途中って感じです」

 

――昨年度の団体インカレはご自身にとってどういうものでしたか。

 「個人としては準決勝まで出てて、状態、気持ちの状態とかもよくなくて。なかなか自分が点数、1点取ってチームの貢献することができなかった大会だったのでそこは本当に悔しいなと思う部分はありました。でも決勝で自分の代わりに手塚が出てくれて、そこで最後決めてくれたっていうのは本当に感慨深いじゃないですけど自分も全国で優勝っていう経験がなかったのであの瞬間は忘れられないですね」

 

――インカレはご自身にとってどういう大会だと思われますか。

 「大学生の中での一番の大学を決める大会で、インカレ個人ではなくて団体戦なのでチーム力、出る人だけではなくて全員が今までこの一年間どうやって過ごしてきたのかが出る大会だと思います」

 

――団体戦においてご自身の立ち位置とはどういうものだと思いますか。

 「自分としては今年1年で先輩方が卒業されるし、次は自分が一番上の立場なのでチームにとって絶対勝つエースという立ち位置になるっていうのももちろん思っていますし、雰囲気とかもチーム力をつくっていく中でもこれからは自分が引っ張ってチームの雰囲気を良くしていきたい、良くしていかなきゃいけないなと思っています」

 

――プレーの面ではどういったプレーをしたいですか。

 「自分は比較的に派手なプレーとかはないっちゃないのですが、ガッツあふれる、一球一球に対する思いであったりあきらめない気持ちであったり。食らいついていくプレーを見て、見ている人たちにも感動とかあきらめない気持ちを思ってもらえたらいいなと思います」

 

――戸上選手や宇田選手も出場されます。

 「それは本当に心強い何者でもないのですが、そこに頼っていたらいけないと思います。いるからどうというわけではなくて、自分が引っ張っていくというか、頼るという気持ちは一切なくて自分の力でチームの勝利に貢献したいなと思います」

 

――ライバルはどこですか。

 「愛工大と春優勝した日大が本当に強いので、そこがやはり絶対に上がってくるだろうなというのはあります。個人的にはほかの関東の大学や関西の大学も強いですし。どの大学にも負けないんだっていう気持ちではいますね」

 

――団体インカレでの目標を改めてお願いします。

 「チームはもちろん優勝しか見ていないです。個人としても出場した試合は相手関係なく、なんなら一本取るというのは大事なのですがそれ以上に4番手とか出て相手のエースに勝てたらやっぱり明治強いなっていう風になるじゃないですか。相手のエースと戦ってそこで勝てて明治の強さを見せたいなというふう思います」

 

――ファンの皆さんに一言おねがいします。

 「今までは無観客ということで観客も少なかったんですけど、今回は有観客なので歓声や拍手は試合をしていても聞こえて力になるので、応援してくれているのを力に変えて頑張りたいと思うので応援よろしくお願いします」

 

――ありがとうございました。

 

[新谷歩美]


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