

(43)関東インカレ事後インタビュー⑩/溝上稜斗、吉川響
4日間にわたって行われた関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)。明大は13点を獲得し、目標の1部残留を達成した。今回はレース後の選手の声をお届けする。
第10回は溝上稜斗(商3=九州学院)、吉川響(文2=世羅)のインタビューです。
溝上
男子1部1万メートル決勝18位 29分15秒05 自己ベスト
――レース振り返っていかがですか。
「悔しいということが一番にあります。やはり前回世田谷競技会での反省点が5000メートルくらいで集団から離れてしまったことでした。今回のレースでは最低でも5000メートルまで先頭集団にいて、そこから粘りたかったのですが、また世田谷競技会と同じようなレースをしてしまいました。結果的には自己ベストでまとめることはできたのですが、もう少しレベルアップしたかったので悔しかったです」
――前半から集団はハイペースで進んでいたと思うのですが、そこに関してはいかがでしたか。
「関東インカレはレベルが高いレースになると分かっていました。今回のレースの目標は留学生にどれだけ付いていけるかだったので、少し悔いが残ります」
――課題に対して、今後どのように取り組まれますか。
「後半は粘れるのですが、最初に先頭集団で走れないことが課題だと思います。自分は今ずっとBチームで練習を行っているのですが、Aチームで杉さん(彩文海・文4=鳥栖工)や森下(翔太・政経3=世羅)と一緒の練習をしたいと思っています」
――今後の意気込みをお願します。
「次の目標が全日本大学駅伝関東地区予選会(以下、全日本予選)なので、まずはそこのメンバー8人に入ることと、入ってしっかりチームに貢献する走りができるように、今回の反省を生かしながら頑張っていこうと思います」
――ありがとうございました。
吉川響(文2=世羅)
吉川響
男子1部1万メートル決勝25位 29分45秒26
――レースを振り返っていかがでしたか。
「スタートから後方で先頭集団で走ることができず、後手後手に回ってしまいました。3000メートル過ぎから呼吸が入らなくなり集団から遅れてしまったので、箱根駅伝と同じようにほめるところが1つもないレースとなってしまい、応援してくれた人たちにも申し訳ない気持ちでいっぱいです」
――タイムや順位を振り返っていかがでしたか。
「タイムを狙っていて入賞も目標に挑んだのですが、どちらもかなわない状態になってしまったので素直に悔しいです」
――課題はありましたか。
「今回スタートの時点で少し出遅れてしまったのが一番大きな課題で、先頭集団の速い流れの中で走ることが大事だと感じました。改めて全日本大学駅伝予選会で1万メートルを走るので、その時にはしっかり前方でレースを進めようと思いました」
――関東インカレの雰囲気はいかがでしたか。
「非常に大きな大会だと改めて実感しました。その中で自分が走るとなると周りの大学の選手も強い人たちが集まってくるので、その選手たちに勝たないといけないと感じる場でもありました」
――今後の意気込みをお願いします。
「関東インカレはひどい結果に終わってしまったので。次は全日本予選でこの悔しさをバネに生かしていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[桑原涼也、萩原彩水]
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