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(18)ルーキー特集⑭/永野佑迅

競走 2023.04.12

 昨年度4種目で明大記録を打ち立てるなど飛躍の年となった明大競走部。さらなる飛躍を誓う今年度のチームスローガンは「貪欲に~前のめりに一歩ずつ~」。そんな明大に〝強さ〟を求めてやってきた者たちの思いを紹介する。これは4年間を通して貪欲に求め続けていく彼らの一歩目だ。

 

 第14回は長距離部門・永野佑迅(法1=国学院久我山)のインタビューです。(この取材は3月12日にオンラインで行われたものです)

 

――陸上を始めたきっかけは何でしょうか。

 「中学の時にサッカー部と陸上部で迷っていたんですけど陸上部の先輩方がとても優しくて、陸上をやっている人たちの性格というか雰囲気が好きで陸上部に入りました」

 

――種目は何から始めましたか。

 「初めは短距離から長距離までいろいろな種目をやってみて、自分の適正を見ようと思って100メートルと1500メートルに出場しました。そこで長距離の方が向いていると思って、中学の初めの頃に長距離にしようと決めました」

 

――国学院久我山高を選んだ理由はありますか。

 「陸上を本気でやっている人たちの中では中学受験をしたというのは珍しいと思います。高校(学習院高)にそのまま上がれるのに別のところに進学するからには、勉強の方も上のレベルでやらなきゃいけないと思っていました。勉強のレベルが高いところで、かつ陸上でも全国クラスの学校となると国学院久我山高が一番良いなとなったので、進学を決めました」

 

――永野選手は2年生の時に東京都高校駅伝(以下、都駅伝)で4区区間賞を獲得して、チームとしても3年連続で全国高校駅伝に出場を果たしました。その時を振り返っていかがですか。

 「入学する前から2年生で主力になりたいと思っていて、2年生の一番重要である都駅伝の長距離区間で結果を残せたのは満足しています」

 

――高校3年間で成長できたと思う部分はありますか。

 「自分的に高校3年生の記録は満足していなくて、はたから見てもいい成績は残していないんですけど、メニューを監督から出されて、自分で考えるようなことを中学でできていなかったので、練習の組み立て方は高校入ってから磨かれたかなと思います」

 

――明大へ進学を決めた理由は何でしょうか。

 「高校に進学した理由とほとんど同じで、両親も自分も勉強と部活どちらもやりたいと思っていて、それで大学選びも考えていたので明治大学に進学しました。明治大学は古豪と呼ばれているじゃないですか。これからみんなで結果を出していけるような大学に行きたいなと考えていたので、チームメートと一緒に今いる位置よりも上にいける過程というか、そういうチームで練習したいなと思っていたので明治大学を選びました」

 

――明大では国学院久我山高の先輩である新井選手(晴文・法3=国学院久我山)がいますが、関わりはありますか。

 「代が被っていたので話すことも多くて、一言で言うと優しい先輩だなという印象がずっとあります。明治大学に行く上で新井先輩がいれば色々分からないことなど聞きやすいと思って、それもすごく良いなと思いました」

 

――大学で伸ばしていきたい部分はありますか。

 「自分に今足りないことは、長い距離を走ることやスピードを磨く以前にケガをしない身体作りだと思うので、ケガをしないようにするにはどうするべきかを常に考えて、人一倍ケガに向き合いながら練習していきたいです。どの能力を伸ばすかというのは今はあまり考えていないです」

 

――自分の強みは何でしょうか。

 「自分の強みは駅伝での単独走です。単独走で長い距離でも淡々と押していけるスタミナがあって、そういう走りが自分の持ち味なので駅伝は高校と大学では全然距離が違いますけど、駅伝で自分の力を発揮したいと思います」

 

――箱根駅伝への印象を教えてください。

 「小さい頃から見ていて、中学生の頃は自分が箱根駅伝を目指すとは思っていませんでした。自分にとっては夢の舞台で、選手たちもすごくかっこいいと思っています」

 

――大学4年間の目標を教えてください。

 「箱根駅伝に関しては、まだ今は実力もないので出場するのが目標です。タイムに関しては、5000メートルでは13分50秒を切りたいのと1万メートルでは28分20秒切りを大学4年間の目標としてやっていきたいです」

 

――今後に向けての意気込みをお願いします。

 「入学してからは下からのスタートになると思うんですけど、しっかり1年生から上の練習に食らいついていって、1年生から箱根駅伝を目指して練習していきます」

 

――ありがとうございました。

 

[桑原涼也]

 

※写真は本人提供


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