(17)ルーキー特集⑬/佐久間大河

競走
2023.04.12

 昨年度4種目で明大記録を打ち立てるなど飛躍の年となった明大競走部。さらなる飛躍を誓う今年度のチームスローガンは「貪欲に~前のめりに一歩ずつ~」。そんな明大に〝強さ〟を求めてやってきた者たちの思いを紹介する。これは4年間を通して貪欲に求め続けていく彼らの一歩目だ。

 

 第13回は長距離部門・佐久間大河(商1=鹿児島城西)のインタビューです。(この取材は3月8日にオンラインで行われたものです)

 

 

――明大への進学理由を教えてください。

 「自分が鹿児島城西高校出身で明大にいらっしゃった先輩である漆畑瑠人選手(令5文卒・現安川電機)や、大六野秀畝選手(平成27政経卒・現旭化成)が活躍されているのを見ました。自分も明大で競技をして箱根駅伝(以下、箱根)に出たいと思い入学しました」

 

――明大の印象はいかがですか。

 「寮から練習場までの距離が近く、良い環境だと思いました。また、入試の際に日体大記録会に出たのですが、寮の方に待機する時間があって、その時に先輩方が優しく声を掛けてくださって、練習や寮生活に集中できると思いました」

 

――自分の走りの強みは何でしょうか。

 「高校は3000メートルSCを専門に行っていて駅伝でも10キロを走らせてもらうことがありました。自分の強みはどんな距離にでも対応ができるところと登りに強いところです」

 

――3000メートルSCでインターハイに出場された経験もありますが、大学では競技を続けられますか。

 「1年生は3000メートルSCに出場し、トラックで関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)など大きな大会は狙っていくつもりです。その後は5000メートルやハーフマラソンに挑戦していきたいと思っています」

 

――今までで印象に残ったレースなどありますか。

 「昨年度の県総体で初めて優勝したレースが印象に残っています。そのレースの前まで新型コロナウイルス感染症であまり練習ができていなかったのですが、しっかり試合に合わせて実力を出すことができました。その優勝から南九州総体、インターハイにつながったのでそこが理由です」

 

――鹿児島県下一周駅伝で区間賞を取られていますが、そこを振り返っていかがでしたか。

 「そのコースが10キロあったのですが、そのうち最初4キロが登りで下りも多くコース的にはきつかったです。それでも自分の強みを見つけられ、自信につながったのでそこは良かったです」

 

――佐久間選手が以前所属されていた駅伝熊毛チームの古市利秋監督からは明大進学についてどのような声掛けがありましたか。

 「とても喜んでくださって箱根に出場したら、応援に行くとおっしゃっていたので必ず出たいと思っています。あまり希望区間はないのですが、5区もいずれ挑戦してみたいと思います」

 

――3年生では全国高校駅伝出場は惜しくもかないませんでした。

 「自分が1区で必ず1位で渡そうと思っていたのですが、結果2位で渡してしまい、レース後に初めて涙を流したので思い出に残っている大会です」

 

――今年度1年間の目標をお願いします。

 「まずケガなく練習を続けて、3000メートル障害で関東インカレなど大きな大会に出場して経験を増やしたいです。そこから長い距離にも対応して、箱根や全日本大学駅伝につなげていきたいです」

 

――大学4年間を通しての目標はありますか。

 「4年間で大学三大駅伝に全て出場し、区間賞を取ってチームの優勝に貢献できるようになりたいです」

 

――漆畑選手とのかかわりはありますか。

 「ほとんどないのですが、1月に鹿児島で大会があってその時に漆畑選手が帰省されていて、レース前後で話しました。その大会の組には同じチームメートが多かったので負けるなよと言われました。それもあって総合1位になれたので良かったです」

 

――これからの意気込みをお願いします。

 「これから4年間支えてくれる家族のためにも勉強とスポーツの結果で恩返ししていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[原田青空]

 

※写真は本人提供