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(74)~road of 〝AHead〟~ 脇野倫太朗「ただ自分のためにラグビーをするのではない」

ラグビー 2022.11.21

 「しっかり頂点だけを見つめる」。石田吉平主将(文4=常翔学園)が今年度のスローガン『AHead』に込めた思いだ。4年ぶりの大学選手権(以下、選手権)優勝という頂点の地へ。闘球に魂を込め、たくさんの汗を流した日々。4年生にこの4年間とラストシーズンに懸ける思いを語っていただいた。11月1日より連載していく。

 

 第16回は脇野倫太朗(政経4=深谷)のインタビューをお送りします。(この取材は10月14日に行われたものです)

 

――明大に入学した理由を教えてください。

 「高校時代の監督にすごくお世話になっていて、監督に大学でもラグビーを続けると相談した時に『いいチームにお前は入った方がいいから』と勧められて、自分も明治大学で日本一になってお世話になった監督に恩返ししたいと思い入学しました」

 

――4年間を振り返っていかがですか。

 「成長できたというのが一番なのですが、自分1人ではないと気付くことができました」

 

――具体的にどう成長できましたか。

 「高校時代は全くケガをしたことがなくてずっと試合に出ていたのですが、大学生になってからケガをして試合に出られなかったり、調子が良くてAチームの試合に出られそうな時にいつもケガをしていて、悔しいなと思うことが多かったです。だからこそ、いろいろな立場から考えるようになって、試合に出られる喜びも分かったし、試合に出ていない時にどういう振る舞いをするべきなのか、どうモチベーションを保つかを考えられるようになって、自分の気持ちをコントロールできるようになりました」

 

――自分一人ではないと気付いたというのは具体的にどういうことですか。

 「1個目にも関連しているのですが、ケガをして落ち込んでいる時も同期や家族が支えてくれて、気にかけてくれるだけでも自分的には違いましたし、親の友達やあまり面識がない人からでも応援してるよと声を掛けてもらった時に、自分はただ自分のためにラグビーをするのではなくて、いろいろな人の応援があって自分はラグビーができているのだなと思いました。そういう人たちのためにも自分はラグビーを頑張らなくてはいけない、ただ自分のためだけに頑張るのではないと知れて、ケガしたらトレーナーの方がリハビリしてくれて、いろいろな人に助けられてやってこれたのだなと思います」

 

――4年間で一番印象に残っている選手を教えてください。

 「たくさんいるのですが、山本耕生さん(令4商卒・現NECグリーンロケッツ東葛)です。僕は去年同じ部屋で良くしてもらっていて、あの人がどれだけやっているかも見ていたし、どれだけこだわってやっているかも見ていました。すごく強い選手だなと思ったのですが、去年の決勝で帝京にあれだけぼろぼろにやられてしまって、でもその後に『細木(康太郎・東京サントリーサンゴリアス)に勝つまでやめません』と言っていてかっこいいなと思いました。別に負けたからださいとかではなくて、最後まですごくかっこよくて、全部かっこよくて、すごく好きだなと思いました」

 

――初めて紫紺を着た時のことを教えてください。

 「4年生になって初めて紫紺を着て、今年の最初の春シーズンの早明戦で自分が着ている姿をロッカールームの鏡で見た時に、ケガしていろいろなことがあったけど腐らなくて良かったと思いました。(初めてメンバー入りしたと知った時は)とてもうれしくて、試合に出られることはやはり特別なことなので、ホームグラウンドの試合とはまた違う感じでわくわくしました」

 

――後輩に伝えたいことはございますか。

 「やろうと思ったことはすぐにやった方がいいと思います。まだ1年だしとか、来年上のチームに上がれればいいやとかではなくて、上がりたいなら今すぐ上がれるようにハングリーになって、常に目標は高く持って腐らずにやってほしいなと思いますね。すごくあっという間に(4年間が)終わってしまった感じがして、ケガをした時期が多かったので、下のチームにいる選手にこそ、もっと大きな夢を持って毎日腐らずに頑張ってほしいなと思います」

 

――改めて脇野選手にとって『AHead』にはどんな意味が込められていますか。

 「来年、明大ラグビー部は100年という節目なのですが、そういうのは関係なく99年目の僕たちの代が優勝して100年につなげるという意味でも、石田組で優勝するというのが僕たちの『AHead』なのかなと思います」

 

――今後の意気込みをお願いします。

 「最後まで紫紺を着られるように頑張ってやり切ります」

 

――ありがとうございました。

 

◆脇野 倫太朗(わきの・りんたろう)政経4・深谷高、184センチ、103キロ

 尊敬する同期は主務の小林瑛人さん(法4=明大中野)。「大変な立場なのにしんどい姿を見せないところや、一番明治が好きなのだろうなという面が見られたり、忙しい中でも要点を抑えてきちんとやっていて尊敬しています」


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