山田美雄 楽しさを原動力に大学でも日本一へ

バレーボール
2022.10.08

 ブロード攻撃では右に出る者はいない。中学高校と全国優勝を経験した山田美雄(政経1=東福岡)。持ち前の機動力でブロッカーを惑わせ、チームの得点に貢献する。明大でも日本一を目指す。

 

“楽しさ”が原動力

 バレーボールを始めたのは小学1年生の頃。きっかけは「ボール拾いが楽しそうだったから」。そこから練習を続け、中学校は遠賀中に進学。実力が認められて福岡選抜に抜てきされ、中学3年次に全国優勝を果たす。将来はプロバレーボール選手になりたいと思えるほどに、バレーボールにのめり込んでいった。  

 高校からはさらに強いチームでバレーをしたいという思いから、県内一の強豪・東福岡高校へ進学した。期待に胸を膨らませるも、待っていたのは過酷な練習だった。名門ならではの練習量に圧倒され、「少し嫌いになりかけました」。楽しいはずのバレーボールに対してやりたくないと思うようになっていた。しかし、練習をこなしていくうちに慣れ、楽しさを思い出していった。

 2年次には全日本バレーボール高等学校選手権大会(以下、春高バレー)に出場し優勝を経験。誰しも憧れるセンターコートへ降り立つ彼に、緊張の文字はなかった。なぜなら「試合が楽しいから」。彼の原動力はバレーボールの楽しさだった。

 

ブロードという武器

 山田の武器は何といってもブロード攻撃だ。コートの幅を目いっぱい使い、自由に動き回るプレーは観客の目を釘付けにする。彼のブロード攻撃は中学生時の遊びから始まった。その技術の高さが福岡選抜の監督の目に留まり、練習を始めた。本格的に試合で発揮することになるのは高校入学後だった。

 高校2年次の春高バレーでは、彼のブロード攻撃がエース・柳北悠李選手(東福岡高)を引き立たせるほどまでに成長した。ふと遊びで始めたブロード攻撃が、全国で通用する武器へと様変わりした。

 

目指すのは全国優勝

 大学での目標は全国制覇だ。高校と大学の違いは高さ。その差を埋めるため、現在はジャンプトレーニングに励む。

 勝利にもこだわるが「楽しくやらないとつまらない」。楽しむプレーとブロード攻撃で、チームを勝利に導く。彼の明大バレー部での挑戦は始まったばかりだ。

 

[上原朋子]

 

◆山田美雄(やまだ・よしたけ)政経1、東福岡高。最近はイナズマイレブンを1話から見返している。183センチ・83キロ