

(65)富士裾野トラックミート事後インタビュー①/山本佑樹駅伝監督
7月16日に行われた富士裾野トラックミートでは、静岡県出身の選手をはじめとした明大競走部が招待レースに出場。前半のトラックシーズンを締めくくった。今回は山本佑樹駅伝監督のインタビューをお届けする。
――今大会に明大が参加した経緯は何でしょうか。
「今、多摩川会というのがあって多摩川沿いの実業団、大学みんなで協力しようと10年以上、大八木さん(駒大監督)とコニカミノルタの酒井さんが立ち上げてやっている会です。それで少しこの時期に記録会をやろうということで裾野市とタイアップしてやる感じで。うちの場合は明大対法大定期大会(以下、法明戦)とか明大対立大対抗大会があったり、ホクレン・ディスタンスチャレンジだったり7月は試合数が多いので少し今日の参加人数は少なかったのですが、前半出遅れた選手が最後、夏合宿をやる前に頑張りたいという位置付けで出ました」
――堀選手(颯介・商1=仙台育英)や橋本選手(基紀・商3=専大松戸)は夏前の最後にベストを狙うつもりだったと思いますが、そういう点で今日のレースを見るとどうですか。
「彼らは法明戦ではなくてここで自己ベスト、あるいはそれに近いタイムを出したいということで挑んだのですが、少しこのコンディションの良さに対して悪すぎたかなというのが正直な感想です。本人たちが意気込みすぎたのか、僕の練習スケジュールのところで調整がうまくいかなかったのか、そこは振り返りをしてみたいなと思います」
――静岡県出身の選手が多めにエントリーされていましたがその点はいかがですか。
「そうですね。特に小澤(大輝主将・政経4=韮山)、窪田(悠人・政経1=沼津東)あたりは本当に地元だし、古井(康介・政経1=浜松日体)も静岡出身ということで出たい試合だったと思います。僕からどうこうというよりは本人たちが希望した形です。地元を走れることはすごく良いことなので。もう少し結果が付いてくれば良かったかなと思います」
――櫛田選手(佳希・政経4=学校法人石川)は復帰2レース目ですが状態はどう見ていますか。
「順調にリハビリをこなしてしっかりと着実に戻ってきているなという感じです。今日も本当は最後上げて終わるのももう少し押さえ気味でいこうと思ったのですが、そこは彼の本来の闘争心というか、勝ちたいという気持ちがあったからだと思います。そういう気持ちが出てきたというのは良かったというのと、ここから夏を順調に過ごしてくれればこれから秋以降彼の本来の走りに戻るかなと思います」
――例年合宿のAチームは1年生が多めに参加しているイメージありますが今年度もそういう感じでしょうか。
「そうですね、少しそれが僕の中で失敗かなという。1年生は1年生というイメージがあるので、今年度は少しBチームに落としてじっくりやらせた方が良いかなというところもあります。そこは本当に8月前半の合宿のこなし具合を見て決めたいです。ただその中でもいけると思う選手はしっかりAに連れていきたいと思います。少し1年生と4年生の差は大きいかなと思うのでそこは冷静に判断していきたいと思います」
――今年度は4年生の層が厚いのも理由でしょうか。
「そうですね。やはり3年生、4年生がしっかりしているチームというのは絶対に良いと思うので1年生、2年生は慌てず着実に力を付けてほしいなと。ただ4年生も油断しているとAには入ってこられないと思うので、そこは学年に限らず競争という部分を見たいなと思います」
――秋を見据えたピーキングで夏は重要になると思いますが、夏に向けての意気込みをお願いします。
「ここでリセットして8月から秋に向けて土台づくりとなるので、秋をしっかり見据えてやっていきたいなと。そこはうまく行っている方だと思うので今度はそこから少し先も考えてやりたいなと思っています」
――ありがとうございました。
[出口千乃]
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