

(61)明大対法大定期大会事後インタビュー/園原健弘総合監督、木村稜
今年度で72回目を迎える伝統の明大対法大定期大会が行われた。戦力で劣る明大だが各選手が奮闘。MVPに木村稜(政経3=乙訓)が選ばれるなど充実した内容となった。今回は園原健弘総合監督と木村稜のインタビューをお届けする。
園原総合監督
――今大会を振り返っていかがでしたか。
「対校戦についてはいつも通り法大に差をつけられて勝てないという状況です。ただやはり明大はしっかり種目にエントリーできない状況になっており、そういったところは反省点です。成績面については長距離も良かったし、短距離も時計が手動計測になってしまったのは残念ですが木村稜もかなりいい記録だったので短距離は非常に層が厚くなって底上げもできているのでとてもいい状態だと思いますね」
――木村稜選手はMVPも取られました。
「本職は200メートルですがやはり100メートルで全日本学生対校選手権(以下、全日本インカレ)の10秒50という標準記録を明大はまだ誰も破っていないです。日の丸を付けてもらうために、しっかり自己ベストを更新していくことは大事なことなので、そういった意味では順調に仕上がっていると思います」
――加藤選手(大誠・営4=鹿児島実)は5000メートルで1位を取り敢闘賞でした。
「力があるのは分かっているので安定感といったものを常に継続してほしいと思います。そのため記録よりも、こういった勝つべき試合で勝てたということが収穫だったと思います」
――全日本インカレに向けての展望はありますか。
「チームとしては4×100メートルRです。4×100メートルRをしっかり調整して戦うことができるレベルにしていきたいと思います。長距離に関しては箱根駅伝の予選会があるのでそちらを優先する形になると思います。また競歩もしっかり強化しているので全日本インカレでは頑張りたいと思います」
――今後の競走部についてはいかがですか。
「競走部は社団法人もつくったので、今大会はご父母の方しか入っていただけないですが、多くの皆さんにファンクラブを通して応援してもらいながら、こちらも応援してもらうだけではなくてお返しできるように一緒に発展していけたらと思います」
――ありがとうございました。
木村稜(政経3=乙訓)
木村稜
100メートルオープン 1着 10秒41
対校4×100メートルR 1位 40秒22
――今日のレースで3回出走した理由はやり直しがあったからですか。
「1本目がタイム測れてなくて、もう1回レースすることになり走りました」
――1番よく走れていたのはどのレースでしたか。
「1本目ですかね。最近少しスタートの区間を練習していて、最初は思い通りの動きができていたのですが、そこから顔が上がるにつれてあまりいい動きができなくなり、まだ改善点はあるのかなという感じです」
――100メートル出場は全日本インカレを意識してのことですか。
「今は関東学生対校選手権が終わってから100メートルのようなスピードをつけたいなと思って取り組んでいるので、全日本インカレというよりはスピード練習の一環という感じです」
――4×100メートルRにエントリーされていませんでしたが、出走した理由はありますか。
「本来は今回100メートルと400メートルに出走する佐田(龍昇・法1=大分東明)が走る予定だったのですが、時間的に厳しいということになって、残っているメンバーが自分しかいなかったので走りました」
――MVPを獲得されました。
「あまり予想していなかったので、ありがたいなといった感じです」
――ありがとうございました。
[菊地隼人、石井遥]
関連記事 RELATED ENTRIES
-
(67)富士裾野トラックミート事後インタビュー③/窪田悠人、古井康介、室田安寿
競走 2022.07.187月16日に行われた富士裾野トラックミートでは、静岡県出身の選手をはじめとした明大競走部が招待レースに出場。前半のトラックシーズンを締めくくった。今回は窪田悠人(政経1=沼津東)、古井康介(政経1=浜松日体)、室田安寿(情コミ1=宮崎日大)のインタビューをお届けする。 窪田5000メートル5組 22着 14分55秒09――今回のレースを振り返っていかがでしたか。 「最初を速いペースで入ろうと決めていたのですが2000メートル過ぎぐらいでたれてしまったのが反省点です。一方で15分はかからないようにと意識して走っていたので、最低限ですが目標はクリアしたかなと思います」 ――静岡県裾野市出身ということで、地元での大会はいかがでしたか。 「この競技場でのレースがあまりなかったのですが、本当に地元なので走れてうれしかったです」 ――前半の振り返りをお願いします。 「最初は調子が悪かったのですが、U20日本選手権で入賞できたのが前半の一番良かったところです。その後また調子が落ちてきてしまいましたが、ここからまた距離を踏んで夏に向けて頑張っていきたいと思います」 ――トラックシーズンが一区切りとなりますが、夏以降は3000メートルSCと駅伝のどちらに取り組むかは決めていますか。 「夏次第でその先は決めていこうかなと思います」 ――ありがとうございました。古井康介(政経1=浜松日体)古井5000メートル4組 20着 15分45秒72――今回のレースを振り返っていかがですか。 「復帰明けで、調子を見ようと思って出場した試合でしたが、想像以上に動きませんでした。今日の試合の結果で今の調子が分かりました」 ――復帰したのはいつごろですか。 「しっかり練習できるようになったのは2週間くらい前です」 ――大学入ってからの練習はいかがですか。 「大学に入ってもう2回くらい故障してしまってまだあまり練習を積めていないのですが、やはり量と質が上がったのでそこは高校と違うかなと思います」 ――これから夏が始まるにあたって考えているプランはありますか。 「第一はまずケガをしないということと、まだ1年生なのでこれから4年間をどうしていくか考えたいです」 ――ありがとうございました。 室田安寿(情コミ1=宮崎日大)室田1万メートル 12着 30分33秒13――初の1万メートルでしたが、レースを振り返っていかがでしたか。 「後半の5000メートルの踏ん張りの部分が課題なのかなと思います。前半は余裕を持っていくことができたのですが、後半動かし切れなかったのが反省です」 ――途中まで櫛田佳希選手(政経4=学校法人石川)と並走するような形で走っていましたが、ペース走のような感じでしたか。 「もともと3分から3分3ぐらいのペース走ということで並走していて、後半少し自分に余裕があったので動いたらそこからきつくなってしまいました」 ――目標のタイムはありましたか。 「目標としては30分前後でやっていました。後半落としてしまいましたが一応3分3のペースで30分33ではゴールできたので、最低限はできたかなと思います」 ――前半シーズンを振り返っていかがでしたか。 「前半シーズンは5000メートルで自己ベストを更新し、上向きでシーズンを終えることができたのでそこは良かったのかなと思います」 ――夏合宿に向けての意気込みを教えて下さい。 「夏合宿は力を付ける上で一番重要な部分になってくると思うので、消極的にならず積極的な走り込みをしていきたいなと思います」 ――ありがとうございました。 [覺前日向子、原田青空]速報記事はこちらからREAD MORE -
(66)富士裾野トラックミート事後インタビュー②/小澤大輝主将、櫛田佳希
競走 2022.07.187月16日に行われた富士裾野トラックミートでは、静岡県出身の選手をはじめとした明大競走部が招待レースに出場。前半のトラックシーズンを締めくくった。今回は小澤大輝主将(政経4=韮山)、櫛田佳希(政経4=学校法人石川)のインタビューをお届けする。 小澤――ペースメーカーではありますが地元を走ったことについてはいかがですか。 「今日は裏方に徹するというか、ペースメーカーとしてその組の選手たちの一番いい引っ張りをできたのではないかと思うので良かったと思います」 ――主将として半年ほど過ごしてみていかがですか。 「良いことも悪いこともありますし、チームの中の問題点もだいぶ見えてきた中でここからどれだけチームを一つにできるかが問題だと思います。なので、今少しばらばらな状態ではありますが、夏合宿でしっかり団結して走っていくことでチームがまた一つとなって、秋に向かっていければ自分たちが目標としている結果が出るのではないかなと思います」 ――夏に向けて最近のチームの練習状況はどう見ていますか。 「授業やテストがあって今は、少しチームの全体としての足並みがそろっているわけではないのですが、夏合宿に向けて少し心を緩めるというか少しリラックスして、でもしっかり練習して夏合宿で距離が踏めるようにしていければ良いのではないかなと思います」 ――ご自身が夏合宿で力を入れていきたいと考えていることはありますか。 「この夏合宿というのはチームのことを考えるというよりかは、自分自身がしっかり走り、自分自身の走りの姿を見せることでチームを引っ張っていければ良いのではないかなと思います」 ――ありがとうございました。 櫛田佳希(政経4=学校法人石川)櫛田1万メートル 1着 29分53秒05――今日のレースの振り返っていかがですか。 「今日のレースは3分ペースを維持して、主に夏合宿に向けての足づくりや自信づくりというのがあったのですが、その目標は達成することができたので自分としては良かったなと思います」 ――レースの収穫と課題についてはいかがですか。 「左でん筋を肉離れしたこともあって、徐々に左の筋力不足というのが明確になってきて、これがハイペースになると持つかどうかと言われると現状持たないと思っています。なので、しっかりとリハビリや補強面も重点的にするという課題を見つけたことと、ラストスパートをしっかりと切ることができたので、これをハイペースでも維持できるような力づくりをしていきたいと思います」 ――トラックシーズンも一区切りとなりますが、2試合出られて振り返りをお願いします。 「前期はケガを治して夏合宿に向けるというのが目標でしたが、練習の一環ではあるのですが2大会出ることができたのは自分の予定よりも上手くいったということなのでそこは本当に良かったポイントですし、後半どんどん練習を重ねていくにつれてケガをしない体づくりを中心的にやるという明確な目標をつくることができたので、前半部分に関しては、自分の目標を達成する中では良かったかなと思っています」 ――ケガの状態は前回の試合からいかがですか。 「今のところ1万メートルを走って痛い場所が増えたといったところは感じられないのでこのまま夏合宿でしっかり足づくりをできるような状態です」 ――久々の1万メートルの感覚はいかがでしたか。 「自分の中では最初の5000メートルをいかに楽にいけるかというところでしたが最初ということもあってメートル数を数えたり1万メートルに向けた集中力だったりというのがなかなかできていなかったので、しっかりとそういったレース勘というのも夏合宿からどんどん伸ばしていけたら良いなと思います」 ――ありがとうございました。 [出口千乃、桑原涼也]速報記事はこちらからREAD MORE -
(65)富士裾野トラックミート事後インタビュー①/山本佑樹駅伝監督
競走 2022.07.187月16日に行われた富士裾野トラックミートでは、静岡県出身の選手をはじめとした明大競走部が招待レースに出場。前半のトラックシーズンを締めくくった。今回は山本佑樹駅伝監督のインタビューをお届けする。 ――今大会に明大が参加した経緯は何でしょうか。 「今、多摩川会というのがあって多摩川沿いの実業団、大学みんなで協力しようと10年以上、大八木さん(駒大監督)とコニカミノルタの酒井さんが立ち上げてやっている会です。それで少しこの時期に記録会をやろうということで裾野市とタイアップしてやる感じで。うちの場合は明大対法大定期大会(以下、法明戦)とか明大対立大対抗大会があったり、ホクレン・ディスタンスチャレンジだったり7月は試合数が多いので少し今日の参加人数は少なかったのですが、前半出遅れた選手が最後、夏合宿をやる前に頑張りたいという位置付けで出ました」 ――堀選手(颯介・商1=仙台育英)や橋本選手(基紀・商3=専大松戸)は夏前の最後にベストを狙うつもりだったと思いますが、そういう点で今日のレースを見るとどうですか。 「彼らは法明戦ではなくてここで自己ベスト、あるいはそれに近いタイムを出したいということで挑んだのですが、少しこのコンディションの良さに対して悪すぎたかなというのが正直な感想です。本人たちが意気込みすぎたのか、僕の練習スケジュールのところで調整がうまくいかなかったのか、そこは振り返りをしてみたいなと思います」 ――静岡県出身の選手が多めにエントリーされていましたがその点はいかがですか。 「そうですね。特に小澤(大輝主将・政経4=韮山)、窪田(悠人・政経1=沼津東)あたりは本当に地元だし、古井(康介・政経1=浜松日体)も静岡出身ということで出たい試合だったと思います。僕からどうこうというよりは本人たちが希望した形です。地元を走れることはすごく良いことなので。もう少し結果が付いてくれば良かったかなと思います」 ――櫛田選手(佳希・政経4=学校法人石川)は復帰2レース目ですが状態はどう見ていますか。 「順調にリハビリをこなしてしっかりと着実に戻ってきているなという感じです。今日も本当は最後上げて終わるのももう少し押さえ気味でいこうと思ったのですが、そこは彼の本来の闘争心というか、勝ちたいという気持ちがあったからだと思います。そういう気持ちが出てきたというのは良かったというのと、ここから夏を順調に過ごしてくれればこれから秋以降彼の本来の走りに戻るかなと思います」 ――例年合宿のAチームは1年生が多めに参加しているイメージありますが今年度もそういう感じでしょうか。 「そうですね、少しそれが僕の中で失敗かなという。1年生は1年生というイメージがあるので、今年度は少しBチームに落としてじっくりやらせた方が良いかなというところもあります。そこは本当に8月前半の合宿のこなし具合を見て決めたいです。ただその中でもいけると思う選手はしっかりAに連れていきたいと思います。少し1年生と4年生の差は大きいかなと思うのでそこは冷静に判断していきたいと思います」 ――今年度は4年生の層が厚いのも理由でしょうか。 「そうですね。やはり3年生、4年生がしっかりしているチームというのは絶対に良いと思うので1年生、2年生は慌てず着実に力を付けてほしいなと。ただ4年生も油断しているとAには入ってこられないと思うので、そこは学年に限らず競争という部分を見たいなと思います」 ――秋を見据えたピーキングで夏は重要になると思いますが、夏に向けての意気込みをお願いします。 「ここでリセットして8月から秋に向けて土台づくりとなるので、秋をしっかり見据えてやっていきたいなと。そこはうまく行っている方だと思うので今度はそこから少し先も考えてやりたいなと思っています」 ――ありがとうございました。 [出口千乃]速報記事はこちらからREAD MORE