特集記事
SPECIAL

(1)生田軟式野球部インタビュー① ~田村賢次監督編~

明大スポーツ新聞 2022.07.06

 今年度で創部60周年を迎えた生田軟式野球部。コロナ禍による活動制限により2年間公式戦への参加ができず活動自体も休部状態に。昨年度11月にはとうとう部員が0人となった。そんな危機的状況から一転、現在の部員は23名、今年度は3年ぶりの公式戦出場も果たした。部員0人からいかにして復活を遂げたのか、また軟式野球にかける思いについて田村監督から話を伺った。

 

――今回オファーを下さった経緯を教えてください。

 「今年度で生田軟式野球部が60周年を迎えるに当たり、部を盛り上げる一環として取材をしていただこうと思いました。それに加え、軟式野球は硬式に比べるとマイナーな競技であり、なかなか認知されていないのが現状です。軟式野球の普及を進めるためにも良い機会だと思いました」

 

――コロナにより活動できていなかった当時のことを教えてください。

 「長引くコロナの中で大学側からの活動規制などもあり、2020~2021年の2年間公式戦へ参加することができず活動自体も休部状態になっていました。新入生の勧誘もままならず4年生の引退と同時に部員が0人になり廃部の危機に陥っていました」

 

――対面での勧誘が厳しい状況下でどのようにして新入生を集めましたか。

 「当時の部員たちが中心となり試行錯誤を重ねZOOM等のSNSを通じた勧誘を進めました。気軽に参加できるというZOOMの利点が功を奏し1年生を中心に12名の部員に入部してもらうことができました」

 

――上の世代がいないという中でどのようにしてチームをまとめていきましたか。

 「現在の部長が明大の職員で生田軟式野球部のOBということもあり、選手と密にコミュニケーションを取ってもらいいろいろと引き継いでいってもらいました」

 

――12人が同時にスタートしたことによる利点はありましたか。

 「利点は全員のスタートラインが同じなので学年関係なくチャンスがあるということです。みんなのんびりしているように見えますが競争意識をもって練習に取り組めていると思います」

 

――田村監督もこの部のOBとのことですが当時と現在を比べていかがですか。

 「当時は全日本軟式野球連盟に加盟していなかったので、何とか加盟して軟式野球を広めたいという思いで活動していました。連盟への加盟は実現できましたがあと1歩のところで全国を逃してしまったので後輩たちには全国の舞台を経験させてあげたいと思っています」

 

――軟式野球の普及を目指すようになったきっかけは何ですか。

 「高校野球で厳しい上下関係や環境に嫌気がさし、野球を嫌いになる子どもたちが一定数います。私もその1人でした。しかし大学に入り、野球のない生活に物足りなさを感じたわたしは生田軟式野球部に入部しました。この部での活動は純粋に野球を楽しんでいた少年の頃のようにただひたすら野球を楽しいと思えるものでした。その経験を通して、高校野球から大学軟式野球に進む選択肢があることを多くの球児や指導者に知ってもらいたいと思うようになりました」

 

――硬式、準硬式にはない軟式の良さは何だと思いますか。

 「軟式野球は競技性もありながら生涯スポーツとして年齢を重ねても続けやすいスポーツの1つです。またうちの部には高校野球を経験していない部員もいますし、硬式などに比べ気軽に始められるという点も軟式の良さだと思います」

 

――チームとしての目標を教えてください。

 「今年度は部員が0人の状態から公式戦に出場できるまでに復活しました。次の目標は全国大会に出ることです。何年かかるか分かりませんが何とかして全国の舞台を経験させてあげたいですね」

 

――ありがとうございました。

 

[菅波陸哉]


関連記事 RELATED ENTRIES

定期購読・新聞購入のご案内 クレジット決済による定期購読