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(17)Blow a new wind〜ルーキー特集2022〜 楠田知己「シンプルなプレーを普通ではないレベルにしたい」

ラグビー 2022.06.09

 今年度も21人の猛者たちが明大ラグビー部に入部。5月に行われた対早大新人戦では敗北を喫し、課題が残る結果となった。この負けをバネに今後どれほど強くなるのか。逆転劇に期待がかかる。本企画では、彼らに電話取材を行い、高校時代やこれからの4年間への思いについて伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)


 第9回は楠田知己(政経1=東海大大阪仰星)のインタビューをお送りします。(この取材は5月21日に行われたものです)


――明大に進学した理由を教えてください。

 「明治は大学選手権の上位に毎年絡んでいるので、日本一を目指すにあたっていいなと思ったからです。また、僕自身FWをやっていて、今まで(東海大大阪)仰星で学んだこともとても大事ですが、自分には足りていないFWらしさをすごく感じられたので明治に決めました。あと明治の常に前に出るという精神が魅力的だったのでそこで頑張りたいと思いました」


――入学前は明大ラグビー部に対してどのようなイメージがありましたか。

 「入学前は(東海大付大阪仰星高出身の)先輩も同期もいなかったので、何も情報がないからこその不安はありました。でも強いチームなので変なところがないのと、先輩たちが優しいので不安はなくなりました」


――高校3年間を振り返っていかがですか。

 「結果的な面でいうと、日本一を取れたというのはもちろん1番印象には残っているのですが、日本一になったからというのではなく、日本一になれる過程を踏めた3年間だったなと今振り返って思います。本当に日本一のチームで過ごせて良かったです」


――高校3年間で最も伸びたと感じる点を教えてください。

 「高校に入るまでは力も強くて体も大きかったので、ラグビーはただぶつかってボールを動かすだけで、あまり考えてするスポーツではないと思っていました。しかし高校で過ごす中でラグビーはコンタクトだったり、ボールを使って動かしたり、キックを使って陣地を取ったり、たくさんの要素が含まれていることを知りました。そこでラグビーは楽しく深いなと思えたので、今考えるとよく考えるようになったのかなと思います」


――高校3年間で最も大変だったことを教えてください。

 「高校3年の時に、右足の脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)を骨折してしまい、何もできないという期間とケガした時にその先が見えなくなった瞬間はしんどかったです。でも、ラグビー部だけではなくてさまざまな部の人たちと関わることが多いというのが学校の色だったので、そういう人たちと関わる中でやるしかないなと感じて切り替えました」


――大学4年間を通して、向上させたい部分はありますか。

 「キャリーなどのシンプルなところです。ラグビーでは、セットプレーやキャリーして体をぶつけるというのはどの選手でもやると思いますが、シンプルなプレーを普通ではないレベルにしたいです」


――大学の授業はいかがですか。

 「授業の内容が難しすぎます。レポートの内容を書くことも、その字数を埋めるのにも苦戦しています」


――目標の選手はいますか。

 「目標の選手はいないです。でも、この人がいたからとても成長できたなという意味で、(東海大大阪)仰星の同期のみんなのことは尊敬しています」


――今後の目標を教えてください。

 「4年間で毎年日本一になれるように、頑張っていきたいです」


――ありがとうございました。


[森口絵美理]


◆楠田 知己(くすだ・ともき)政経1、東海大付大阪仰星高、184センチ・100キロ

 最近ハマっていることは自炊。まだ得意料理はないとのことだが「富田(陸・政経1=大阪桐蔭)はとてもうまいので、身近で自炊を感じています(笑)」



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