(13)Blow a new wind~ルーキー特集2022~ 小椋健介「必ずチャンスをつかむ」
今年度も21人の猛者たちが明大ラグビー部に入部。5月に行われた対早大新人戦では敗北を喫し、課題が残る結果となった。この負けをバネに今後どれほど強くなるのか。逆転劇に期待がかかる。本企画では、彼らに電話取材を行い、高校時代やこれからの4年間への思いについて伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)
第5回は小椋健介(情コミ1=桐蔭学園)のインタビューをお送りします。(この取材は5月19日に行われたものです)
――明大に進学した理由を教えてください。
「早明戦に出場したくて進学を決めました。(桐蔭学園高の)1個上に早稲田に行った佐藤健次先輩(早大)がいて、中学時代から同じスクールで高校も桐蔭学園で一緒だったのですが、その先輩を倒したいと思って進学しました」
――佐藤選手はこのことを知っているのですか。
「たぶん知らないと思います(笑)」
――明大ラグビー部のプロフィールに目標としている選手は青木選手(帝京大)と書いていましたが。
「同じロックを組んでいて、プレーもすごくてあこがれているのですが、ラグビーに対する姿勢もすごくて尊敬できるなと思っています。試合前にスパイクを磨いたり、ラグビーノートを書いたりしていて、そういうところはまねをしています。桐蔭学園でお世話になった先輩が、青木恵斗さんと佐藤健次君、慶応にいる中山大暉君なのですが、先輩たちを別のチームに行って倒したいなと思って明大ラグビー部に入りました。プライベートでは先輩や恵斗君とも仲が良かったのですが、練習中は本当に怖くて(笑)。めちゃめちゃ怒られましたし、アドバイスもめちゃめちゃもらって、お世話になりました」
――高校3年間を振り返っていかがですか。
「高1、2の時は先輩たちのおかげで花園優勝の景色を見させてもらって楽しかったのですが、やはり自分の代で優勝できなくて悔いが残っています。そういう面もあって、大学では日本一を取りたいと思います」
――今までで一番印象に残っている試合はありますか。
「自分の中では高校3年の花園の準決勝、国学院栃木に負けた試合が一番印象に残っています。いつもの自分たちが出せてないなという試合で、いつの間にか自分たちらしくないゲームプランを立てていて、それを修正するタイミングが遅かったです。今までで一番悔しかった試合なので、あそこで勝ちたかったですし、あそこで負けたからこそ大学での糧にしたいなと思っています」
――高校3年間で一番伸びたと思うプレーはありますか。
「自分の中ではタックルだと思っています。中学生の時に苦手としていたわけではないのですが、今確実に強みだなと思えて、高校で(その強みを)つくれたのでタックルだと思います」
――対早大新人戦ではゲームキャプテンを務めましたが振り返っていかがですか。
「自分はケガをしていて(試合の)1、2週間前に復帰したばかりで、そういう面では少し慣れてないことも多かったです。ですが、ゲームキャプテンになったからには、プレーやコミュニケーションにおいてチームを引っ張らなくてはいけないと思って意図的に話したりしていました」
――今後伸ばしていきたいプレーはありますか。
「課題に出ているのがボールキャリーだと思っていて、もっと個人で前に出られる選手になりたいなと思います」
――今後の意気込みをお願いします。
「紫紺を着るために日々頑張っていて、全然今年着られるとも思ってないですし、4年間頑張っても着られるとも思ってないぐらいの価値があるものだと思っています。それくらいレベルが高いところに自分は入学したと思っているので、とにかく4年間精いっぱい頑張って、必ずチャンスをつかみたいと思います」
――ありがとうございました。
[安室帆海]
◆小椋 健介(おぐら・けんすけ)情コミ1、桐蔭学園高、182センチ・95キロ
今学期、実際に演劇を作る演劇学という授業を取っている小椋。「演者担当はとにかく恥ずかしいので脚本家担当になりました(笑)」
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