

(46)関東インカレ事後インタビュー⑤/漆畑瑠人、小林枚也、宮川颯太
3年ぶりに1部で迎えた関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)。短距離、長距離、競歩、全ての部門で強さを見せ、総合力の高さを示す結果となった。全9回にわたってレース後インタビューをお届けする。
第5回は漆畑瑠人(文4=鹿児島城西)、小林枚也(法4=八王子)、宮川颯太(商3=富士市立)のインタビューです。
漆畑瑠人(文4=鹿児島城西)
漆畑
男子1部5000メートル決勝14位 13分58秒60
――試合を振り返っていただけますか。
「予選で少し失敗してしまって、プラスで拾われたという形になったので、今日のレースはその予選の走りは忘れて、入賞を目標に掲げて走りました」
――予選の時から何か改善したところはありますか。
「予選では弱い気持ちが出てしまっていました。決勝は絶対入賞してやるという気持ちで、自信を持って臨むことだけを意識して走りました」
――結果に関してはいかがですか。
「タイム的には悪くはないかなと思うのですが、順位が14位ということで、最低ラインの8位まで6人前にいるので、まだまだという感じですかね」
――昨年度も関東インカレに出場されたと思います。この1年間で成長を感じた部分はありますか。
「やはり箱根駅伝を走れなかったことが、僕の中で一番悔しいという気持ちがあって、ラスト1年こそはという気持ちでやっています。まだまだですけれども今後上がっていくきっかけがつかめたレースだったと思うので、いい試合だったかなと思います」
――今後はどのあたりを改善していきたいですか。
「気持ちの面ですね。レースできつくなった時にいかに怯まずに強気な気持ちでいけるかが僕の課題だと思うので、練習からそこを意識して走っていきたいと思います」
――これからの目標はありますか。
「やはり一番は箱根駅伝予選会になるので、そこでまず夏合宿をしっかりとこなして、自信を持って立川のスタートラインに立って、チームの上位通過に貢献できるように、またそこで主力として戦うことが目標なので頑張っていきたいです」
――今後の意気込みをお願いします。
「関東インカレはチームとしてはすごくいい結果に終わったのですが、個人としては全然ダメでやはり富田(峻平・営4=八千代松陰)、小澤(大輝主将・政経4=韮山)とは差を感じたので、その差を埋めていって自分も主力としてチームを引っ張っていけるように頑張っていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
小林枚也(法4=八王子)
小林枚
男子1部100メートル予選3組5着 10秒79
男子1部4×100メートルR決勝7位 39秒83
――100メートル予選のレースはいかがでしたか。
「調子は良かっただけに、100メートルはふがいない結果でした」
――4×100メートルR決勝のレースを振り返ってみていかがですか。
「やるだけのことはやったという感じなので、いい面悪い面あると思うので、しっかり受け止めようかなと思います」
――今日のレースはどういった気持ちで挑みましたか。
「予選がいい順位で通過できたので、表彰台を目指して取り組んだのですが、目標には届かなかったという感じですね」
――結果に関してはいかがですか。
「全員が今できることをやったので、まだまだ伸びしろもありますし、リベンジは日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)でできればいいなというふうに思います」
――予選では明大新も出されました。その点に関してはいかがですか。
「バトンだったりそれぞれの走りだったりとか、まだまだ修正点も多い中で、このような記録が出たのは今後にもつながりますし、自信にもなったのかなと思います」
――最後の関東インカレでした。
「やるだけのことはやったので、悔いはないです。自分の実力不足というか至らない点を痛感する2日間でしたけれども、それでも最後の関東インカレすごく楽しめたので、良かったなというふうに思っています」
――他の4年生の活躍はいかがでしたか。
「短距離部門は最上級生が3人しかいないのですが、3人とも得点に絡むことができて、自己ベストやそれに近いようなレースで明大に貢献できたので、最上級生として誇らしいと思います」
――今後はどういったチームにしていきたいですか。
「達成できるかは分からないですか、個人の目標としてはリレー種目で全国大会でメダルを取れるようなチームにしていければいいなというふうに思います」
――ありがとうございました。
宮川颯太(商3=富士市立)
宮川
男子1部400メートル予選 DQ
男子1部4×400メートルR予選2組7着 3分13秒26
――4×400メートルRの走りを振り返っていただけますか。
「個人としては良くもなく悪くもなく、普通だったかなと思います。チームとしては想定していたパターンとはだいぶ違う形ではあったので、もらうときには驚きがありました。ですが1部に上がってレベルの差を見せつけられたので、チームの走りとしてはこれが限界だったのかなというのはありますね」
――元々掲げていた目標を教えてください。
「決勝進出は目標としてあったので決勝に行けなかったことは悔しいですが、まだ関東大会なのでここから集中して日本インカレと日本選手権で記録を出せるように改善していきたいです」
――東京六大学対校大会(以下、六大学)の時と比べていかがですか。
「六大学はケガで出られなかったので今シーズン初めての4×400メートルRだったのですが、前半結構行けたところは良かったので、後半もう少しきれいにまとめられたらいい感じに走れたかなと思います」
――国立競技場で走ったことについてはいかがですか。
「久しぶりにこういう大きい競技場でやる大会だったのですごくいい雰囲気でした。またオリンピックの選手目線でも走れたということは今後どこの競技場に行ってもいい経験につながるかなと思ってとても楽しく走れました」
――4年生の野口さん(航平・商4=洛南)の走りを見ていかがですか。
「練習から結構自分も付いていけないくらいのスピード感なので、野口さん頼りになっているところもあります。そこで野口さんすごいなと思いつつも、来年度は自分たちが引っ張っていかなければいけないことを考えると、野口さんすごいなでは終わってはいけない存在ではあるなと感じましたね」
――次に目指すものはどこですか。
「次は日本インカレの決勝を目指してしっかり仕上げていければなと思います」
――ありがとうございました。
[出口千乃、萩原彩水、松原輝]
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