(15)ルーキー特集⑮/近藤岬
明大競走部に新たな風が吹く。関東学生対校選手権(通称、関東インカレ)で1部昇格を果たし、3部門それぞれで活躍を見せた昨年度。一方で箱根駅伝は予選会からと、試練も待ち受けている。これからの競走部に欠かせないルーキーたちは、どのような思いで明大の門をたたいたのか。新進気鋭の紫紺15人を紹介する。
第15回は競歩部門・近藤岬(理工1=十日町)のインタビューです。(この取材は3月16日にオンラインで行われたものです)
――陸上を始めたきっかけは何でしょうか。
「家族がそもそも父親も母親も長距離をやっていて、姉も長距離のクラブに入っていたので、その成り行きで始めました」
――競歩を始めたきっかけはありますか。
「中学校の動きづくりの時にふざけていたら、先生に『競歩向いているんじゃないか』と言われました。それでやってみようかなと思って高校で一応長距離も両方始めたという感じです」
――具体的にはどのような感じだったのでしょうか。
「普通に歩いていたというか、丁寧にやるという時にふざけて競歩のまねをしたらやってみたらどうだという感じで、それをうのみにして始めました」
――十日町高ではどのような練習をされていたのですか。
「基本長距離に混じって一緒に走っていました。大会とかも長距離で出た後2、3時間後に競歩のレースに出ていました。そのような感じで基本長距離と一緒に練習していたので、競歩は大会2週間前ぐらいから始めて合わせにいっていました」
――ここまでの競技人生を振り返っていかがですか。
「きついことも多くあって、一度高2と高3の間の時に受験勉強のために競技自体を辞めようと思いました。でも先生に止められて、続けて3年生になってやっと人として成長できたので、続けて良かったと思っています。これからも人として成長できるように頑張りたいです」
――印象に残っているレースなどはありますか。
「やはりインターハイです。決勝では接戦で負けてしまったのでそれが印象に残っています」
――1位は古賀友太選手(令4商卒・現大塚製薬)の弟の文也選手(順大)ですが、交流はありますか。
「意外と連絡は取っていて、いい関係と言いますか、全国合宿か何かで3日間ぐらい一緒に練習していたので交流はあります」
――大学からは10キロ以上の長い距離がメインになりますが、不安などはありますか。
「長い距離を歩くと後半にどうしても足が重くなってきてしまって、まだ足がしっかりとつくれてないので、そこをつくっていかないとまずいなという不安はあります」
――古賀友太選手について、学年は被りませんが印象としてはいかがですか。
「僕も頑張ろうという、最近もたまに練習に顔を出してくださったりするので、そういうところで刺激はもらっています」
――大学4年間の目標はありますか。
「日本学生対校選手権で優勝することです。10キロは40分台かそれ以上にいきたいです。20キロはやったことがないので分からないですが1時間21分以下で歩ければと思います」
――ライバルとなる選手などはいらっしゃいますか。
「ライバルはインターハイで優勝した古賀文也君などの順大の方たちや、同じ明大の達(奥野・文1=清風)などそういう人たちがライバルになってくるのかなと思います」
――もし大学卒業後も競技を続けられるとして、将来の目標はありますか。
「続けた場合は五輪を目指していきたいと思います。2028年のロサンゼルスや3年次にパリ五輪があるので、あわよくばという感じで」
――自分自身の強みは何でしょうか。
「ピッチとスピードです。ストライドよりもピッチを速くして歩くのが強みです」
――競技をやる上で大切にしていることはありますか。
「結果より人間としての成長というところです。結果が付いてくれば良いのですが、第一はそこにあるかなと思います」
――大学4年間への意気込みをお願いします。
「まずはこの環境に慣れて力を付けられるように頑張ります」
――ありがとうございました。
[桑原涼也]
※写真は本人提供
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