(4)ルーキー特集④/井坂佳亮
明大競走部に新たな風が吹く。関東学生対校選手権(通称、関東インカレ)で1部昇格を果たし、3部門それぞれで活躍を見せた昨年度。一方で箱根駅伝は予選会からと、試練も待ち受けている。これからの競走部に欠かせないルーキーたちは、どのような思いで明大の門をたたいたのか。新進気鋭の紫紺15人を紹介する。
第4回は、長距離部門・井坂佳亮(商1=水城)です。(この取材は3月6日にオンラインで行われたものです)
――明大を選んだ理由を教えてください。
「水城高出身で今年卒業した鈴木聖人先輩(令4政経卒・現旭化成)という明大のエースがいらっしゃったので、それで興味を持ち始めました。どんどん惹かれていったので選びました」
――水城高から明大に進学されるのは2人目ですね。
「やはり鈴木先輩は大活躍していて憧れでもあるので、自分もそうなれるように、水城高は活躍できるんだぞ、というのも見せられるようにしていきたいなと思います」
――鈴木聖選手のどのようなところに憧れていますか。
「どのレースでも安定していて、しっかりとエースとして高校の時も大学の時も走っていたので、そういう姿はやはりかっこいいなと思います」
――鈴木聖選手と実際にお話しはされましたか。
「寮のことや練習内容などについて話しました。練習はもっときつくなると言われました」
――水城高の小松﨑禎行監督からは卒業時にどんな言葉を掛けられましたか。
「『聖人が4年間やってきたことをつないで、今度はお前がチームを引っ張っていけるように』と言葉を掛けてもらいました」
――明大競走部の印象はいかがですか。
「非常にレベルが高く、1万メートル28分台の選手がたくさんいるので、その中で自分が競技できるというのはうれしいなと思っています」
――自身の強みは何ですか。
「自分は特にスピードがあるわけではなく、同じペースで淡々と長い距離を押していくというのがいいところかなと思っているので、そこを極めていきたいです」
――今年度の目標を教えてください。
「成長するのが大前提でそこから駅伝に出走できるように、メンバーに絡めるようにしていきたいと思います」
――大学4年間での目標を教えてください。
「三大駅伝での区間賞に焦点を置いていきたいです。またトラックレースでも1万メートルだったら28分ちょうどを目標にやっていきたいなと思います」
――箱根駅伝で走ってみたい区間はありますか。
「自分は下りが結構得意なので6区、もしくは平坦どころの3、4区です。4区は長いかもしれないですが、長い距離の方が自分はいいかなと思うのでその辺りです」
――今後伸ばしていきたいポイントはどこですか。
「高校の時もそうでしたが、レース中に苦しくなった時に粘れないというのがあるので、粘りを強化していきたいと思います」
――今まで走ったレースの中で印象に残っているレースはありますか。
「高校1年次に全国高校駅伝を走らせていただいたのですが、僕自身としては初めての全国大会で、思うように走れませんでした。全国との差というかレベルの高いところを味わったので、その大会は非常に心に残っていますね」
――コロナ禍での練習はいかがでしたか。
「やはり制限されて全体で練習できない時が長かったので、モチベーションの維持が大変でした。ですが、それがあったからこそ仲間の大切さに気付けたのかなと思います」
――モチベーションの維持はどのように行っていましたか。
「少しやる気がなくなってしまった時は、初めて全国大会に出た時のシーンを見返したり写真を見たりして、強くなるんだぞと自分に言い聞かせてやるようにしていました」
――陸上をやっていて楽しい瞬間はいつですか。
「やはり基本的には辛いことの方が多いですが、レースを走り終えた後に自分がある程度納得できたらうれしいです」
――休日の息抜きはありますか。
「友達と遊びに行くなど、友達といる時が一番息抜きになるかなと思います」
――今後の意気込みをお願いします。
「強いチームに入学させていただいたので、自分をどんどん強くするという気持ちを大切に、まずは駅伝出走という目標を達成できるように毎日頑張っていきたいです」
――ありがとうございました。
[大橋直輝]
※写真は本人提供(中央が井坂)
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