(2)ルーキー特集②/鷹羽柊弥

競走
2022.04.04

 明大競走部に新たな風が吹く。関東学生対校選手権(通称、関東インカレ)で1部昇格を果たし、3部門それぞれで活躍を見せた昨年度。一方で箱根駅伝は予選会からと、試練も待ち受けている。これからの競走部に欠かせないルーキーたちは、どのような思いで明大の門をたたいたのか。新進気鋭の紫紺15人を紹介する。

 

 第2回は、短距離部門・鷹羽柊弥(法1=盛岡四)です。(この取材は3月7日にオンラインで行われたものです)

 

――明大に進学した理由を教えてください。

 「インターハイは準決勝進出という結果で全国トップレベルという訳ではなかったのですが、そこで声を掛けてくださったのが明大でした。明大には短距離というより箱根駅伝のイメージがあったので、実際短距離ってどんな感じなのかなと調べてみたら、先輩方が関東インカレなどで活躍されていて、自分もここで活躍したいなと思いました。また、競走部のコーチである渡邉先生(高博短距離コーチ)が自分のフォームを見て的確にアドバイスを下さって、このようなコーチのもとで練習できれば自分も成長できるのではないかと思ったので明大競走部に入部することを決めました」

 

――コーチからのアドバイスで印象に残っているものはありますか。

 「全体的に、この走りのこのようなところが駄目だという指導ではなく、ここのポイントがいいねというふうに肯定的なアドバイスを下さいます。自分としてはネガティブにならずにここをもっと伸ばせばいいのだとどんどん練習したくなるようなアドバイスをして下さいました」

 

――昨年度の競走部の活躍を見ていかがでしたか。

 「自分に話がきた段階では関東インカレがまだ2部で、その後に1部昇格という話を聞きました。長距離の方々が強いのはもちろん知っていたのですが、短距離の先輩方も明大記録を更新したりしていて刺激をもらっていました。また、自分のことではないですが、(高校時代の)陸上部の人からも明大すごいねと褒めてもらえたりしたので、自覚と責任が生まれてきました」

 

――明大の先輩ですごいなと思う選手はいますか。

 「木村颯太さん(法3=明星学園)と木村稜さん(政経3=乙訓)です。自分と同じ200メートルを専門種目としていて、多くは知らないのですが、タイムが素晴らしく、自分より身長が低いけれどストライドとピッチがあってすごいなと思いました。入部してから先輩に聞いたりして学んでいって、自分に落とし込めたらいいなと思っています」

 

――選手として、人としての自分のアピールポイントは何ですか。

 「選手としてのアピールポイントは、後半に強いところだと思います。前半で無駄な力を使わずにリラックスしたまま加速することができるので、後半のスピード維持につながるというのがあります。結果後半が強いということになりますが、前半をいかに上手く走れるかというところが得意ですかね。人としてのアピールポイントは、ポジティブなところですかね。今ちょうど肉離れしてしまっているのですが、ケガしても、ケガしたもう走れない、みたいにネガティブにならずに、ケガしたから硬かった肩のストレッチでもしようかなというふうに機転を利かせることができるところは自分の強みかなと思います。気持ちを沈ませないことが得意です」

 

――肉離れは練習中に?

 「そうですね、スピード上げようとしたら肉離れになってしまいました」

 

――少し残念な気持ちもありますか。

 「時期が時期と言いますか、これから明大の練習に参加するところだったので、出だしが悪いなとは思いますけど、それくらいです」

 

――四年間の目標を教えてください。

 「まず、明大記録を超えたいというのが目標にあります。今の明大記録が20秒92なので、そこは4年間のうちには絶対塗り替えておきたいです。あとは、日本選手権のA標準の20秒60という記録を大学4年間で出したいというのが目標です」

 

――それを見据えて1年目は何をしていきたいですか。

 「まずは練習メニューと環境に慣れて、そこから先輩たちの走りを見て学んでいきたいです。スキルを盗んだりとか、話を聞いたりして自分のメンタルや人格、陸上の基礎を固めていきたいと思っています」

 

――最後に今後の意気込みをお願いします。

 「明治新記録を出します!」

 

――ありがとうございました。

 

[飯塚今日平]

※写真は本人提供