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(8)大会後インタビュー③ 相沢遼/全日本学生選手権大学対抗戦

ボードセーリング 2022.03.24

 全員で戦い、全員で優勝をつかみ取った。1年間の集大成である全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)。3月12日〜13日に、和歌山セーリングセンターで開催された。日本一の大学を決める今大会で、明大は創部史上初の4連覇を達成。団体戦メンバーとしてレースに出場した5人の選手にインタビューを行った。

 

 第3回は相沢遼(商4=明大明治)です。(この取材は3月17日に行われました)

 

――4連覇を果たし、今のお気持ちはいかがですか。

「とてもうれしいです。自分が1年生の頃から優勝が始まり、そこから4回目の優勝でプレッシャーもありました。自分たちは優勝しか見てこなかったので、絶対次の代の今の3年生たちに5連覇へつなぎたかったので、それができたことはすごくうれしかったです」

 

――団体メンバーに選ばれたときの気持ちはいかがでしたか。

「昨年度は、同期の中島(隼人・商4=暁星)と5人目を争うような中で、僅差で負けてしまい、すごく悔しい面もありました。今年は絶対自分がメンバーに入り、団体戦優勝して貢献したい思いがあったので、選ばれた時はすごくうれしかったです。絶対に走ってチームに貢献したいと思いました」

 

――2日目は初日と比べて強風でしたが、どのように対応しましたか。

「最近の和歌山のレースでは、風向的に南で吹く風があまりなくて、傾向や対策がありませんでした。それでも、団体戦前に南風だったらこっちの海面を、左と右だったら左海面を使おうなど、しっかりした意思疎通が取れていました。そのため、いざ海面に出てレース前になった時にしっかりと確認し合うことができました。確認や準備ができたからしっかり走れたと思います。また、仲間を信じて走れたのが良かったかなと思います」

 

――ご自身の成績はどのように感じていますか。

「とても満足しています。2月か3月あたりでかなり状態が上がっていたので、緊張することもなく、大会に臨むことができ、落ち着いてレースに臨めました。その点が、インカレ個人戦の時とは違う点だったのかなと思います。インカレは個人戦の時は緊張し、苦しくて最終的に11位でぎりぎり個人入賞を逃してしまいました。そのため、今回は前もって自信を持てるくらいの練習をして、その上で自信を持って大会に臨み、最高の状態で大会に入れて、かなりいい結果を出せたと思います」

 

――この団体戦で引退となります。今のお気持ちを教えてください。

「最後を有終の美で終わらせられたというのは、とてもほっとしています。この4年間で、自分がメンバーとなって優勝することは、今回が初めてなのとてもうれしいです。個人戦で優勝というのはなかなかできなかったので、優勝という経験をして終えることができたというのはとてもうれしかったです。しかし、ボードセーリング部というのが自分にとってホームみたいな感じはあったので、そこを離れてしまうというのはすごく寂しいなと感じます」

 

――後輩に向けてメッセージをお願いします。

「来年は田中翔(政経3=駒場)がキャプテンで、インカレ団体戦出ていた圭(三浦主将・法4=光)が抜けて、スポーツ推薦が内藤(紳之介・法2=アサンプション国際)1人になり、残りの4人のメンバーは新しく大学から始めたメンバーだけで戦う新しいフェーズに入ります。1個下の彼らも優勝しか入部してから知らないので、かなりプレッシャーはかかると思います。それでも、プレッシャーに打ち勝って、きっと5連覇してくれると思っているので、そこに期待して、田中翔を中心にいいチームを作って5連覇をしてほしいです」

 

――ありがとうございました。

 

[新谷歩美]

 


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