(26)冬季国民体育大会事後インタビュー 佐藤伊吹

フィギュアスケート
2022.02.09

(この取材は2月1日に行われたものです)

 

佐藤伊吹(政経3=駒場学園)

――最近はどのようにお過ごしですか。

 「どこにも行っていないですね。1日休んだくらいです。(スケートはしていますか)スケートはしています。木曜日に試合が終わって、金曜日は休んで土曜日からという感じですね。先生も全く休まないので、私もあまり休むという感じにならなくて、結局行くことになるみたいな感じです(笑)。(一区切りついたら休みたくはならないのですか)休みたくもなりますが、気持ち的にはかなり楽になって。試合前はたくさん曲かけ練習をして失敗しないように、あれやってこれやってといろいろ考えているのですが、今はそれがなくなって普通に滑っていられるので楽という感じです」

 

――冬季国民体育大会(以下、国体)を振り返っていかがですか。

 「全日本選手権の前ほど調子が良いわけではなくて、公式練習でもかなり失敗していたのですが、その割にはSP(ショートプログラム)に関しては何とか耐えたし、FS(フリースケーティング)も二つミスしたのは後から考えたらかなり悔しいのですが、練習から考えたら良い方だったかなと思うので、割とまとまっていたとは思います」

 

――東京都は3位でしたが、その結果についてはいかがですか。

 「3位というのは、もうとてもうれしくて。他に兵庫県や大阪府が3位争いをするのではないかという感じでSPを迎えたので、ここは本当に順位を落とせないし、本当に星ちゃん(松原星・商3=武蔵野学院)と2人で力を合わせて何とか表彰台に乗ろうという気持ちが強かったので、それは本当に良かったなと思っています」

 

――松原選手とは久しぶりに出場したと思いますが、その点についてはいかがですか。

 「実際星ちゃんといつも同じ大会に出ているので、そのことはあんまり感じていなかったのですが、よく考えたら2人で国体に出るというのは初めてでした。中学校3年生の時に2人で国体予選に出て枠を取ったのですが、本番は2人とも出られなくて。『あー6年前なんだな』と思って、そこから6年間2人とも割と耐えてきたなと思いますし(笑)、こうして2人で本番に出られたのはすごいことだなと思います。本当に今年頑張って良かったですし、星ちゃんと出られて3位を取れて良かったなと思います」

 

――東京都代表として、東京都を背負って戦うのはいつもと違う感覚でしょうか。

 「違う感じでした。というのは、リンクサイドでも「東京」という旗を持って応援してくれましたし、都連の方々が立って応援しているのが見えていたので、そういう意味では、インカレの時も言いましたが、たしかに1人の成績ではないので、そこは頑張らないといけないなと思いました」

 

――雰囲気はいかがでしょうか。

 「やはり全日本などの大会はピリピリしていますが、インカレ、国体と個人で滑りますがチーム感をみんなが感じているので、みんなで頑張ろうという感じは他の試合よりあるという感じがします」

 

――SPを振り返っていかがですか。

 「SPのプラグラムはこの試合が最後になるかなと思っていて。だからこそ2年間、最初は難しいと思っていましたが、たくさん練習して、ステップなども今年は良い感じにできてきたと思います。ジャンプに関してはとりあえず練習の中で一番良いのが出れば大丈夫と思って、最後は自分を信じて降りたという感じです」

 

――FSについてはいかがですか。

 「FSはインカレでループが抜けたのが若干よぎりました。少し気持ち的に不安になってしまったところもあったりして。最後のジャンプに関しては練習でも少し確率が低めのものだったので、完全にそれが出てしまったかなという感じでした。中盤のフリップや後半のトーループは練習通りのジャンプができて、最後のコレオもこの曲になって全日本くらいしっかり気持ちを込めてやろうというのを出せたと思うので、悪くはなかったかなと思います」

 

――調子はあまり良くなかったのでしょうか。

 「うーん。全日本の前はかなり調子が良くて、本番も上手くいきましたが、全日本が終わってからそのまま完全に維持できていたわけではなくて。少しジャンプがおかしいなという時もあったのですが『全日本でできた』というのがかなり自信になっていて、練習でこうすればできるかなと考えながらやっていることを、本番でも気を付けながらやればできるという自信は持てていました。それが何とか最後の試合まで続いたというのは良かったかなと思います」

 

――栃木県での思い出は何かありますか。

 「栃木の思い出は、初日のお風呂のお湯が冷たすぎたことと(笑)、星ちゃんといろいろ食べまくったことです。次の日も早いのにお風呂でたくさん話しました(笑)」

 

――どんなものを食べましたか。

 「湯葉のおそばを食べて、湯葉まんじゅうを食べて、湯葉のおにぎりを食べました。湯葉ばかり食べてますね(笑)。 (松原選手は食が生きがいですからね)星ちゃんはすごいです(笑)。いろいろと調べてくれました。試合が終わったら、終わった途端に携帯を見せてくれて『え、こことここは』みたいな(笑)。『今終わったばっかりなのに!』思って(笑)。総じて楽しかったです!普通に日光に旅行で行きたいなと思いました」

 

――ありがとうございました。

 

[加川遥稀]