(25)冬季国民体育大会事後インタビュー 岡部季枝

フィギュアスケート
2022.02.09

(この取材は1月30日に行われたものです)

岡部季枝(法2=新渡戸文化)

――冬季国民体育大会(以下、国体)を終えての率直な感想をお願いします。

 「今はほっとしています。しばらくケガで全然練習できていなくて、試合前はとても不安でしたが、無事に終えられてよかったです」

 

――ケガの痛みはいつごろからありましたか。

 「ケガは外反母趾(がいはんぼし)で、半年くらい前から徐々に痛みが出てきていました。国体予選の少し前から痛みがひどくなってきていて、全然改善できないまま今に至っています。演技中にも痛みはありましたが、帯同してくれていたドクターの方がテーピングをしてくださって、それでだいぶ痛みが抑えられていました」

 

――SP(ショートプログラム)を振り返ってみていかがですか。

 「練習でループが決まっていなくて、本番で跳べるか不安でした。本番で最初のループがなんとか決まって舞い上がってしまって、そのあと崩れてしまったので、演技後はFS(フリースケーティング)にいけないと思っていました。あまり練習ができていなかったのでしょうがないかなと思ったのですが、なんとか24位で通過することになって、本当にうれしかったです」

 

――FSは振り返ってみていかがですか。

 「通しの練習が全然できていなかったので、体力面の不安がかなりありましたが、最後まで大きく崩れるようなことはなく演技ができたのでよかったなと思います」

 

――キスアンドクライでは先生から『頑張ったね』と声を掛けられていました。

 「国体予選のあとの練習で、足の痛みでジャンプもスピンもできなくて、曲をかけても流すだけといった状況で、満足のいく練習はできませんでした。そういうのを知っている先生だからこそ、その言葉を掛けてくれたのかなと思います」

 

――痛みがある中でも本番で滑り切れた要因はありますか。

 「SPもFSもそれほど緊張しなかったのがよかったのかなと思います。国体だと県の連盟の方や成年男子の選手がリンクサイドで応援してくれていて、リラックスした状態で試合に臨めたと思います」

 

――茨城県の選手の皆さんとはどのような話をされましたか。

 「ノーミスとは程遠い演技になってしまいましたが『頑張ったね』と言ってくれて、その言葉に救われました。茨城県の代表として出させてもらって、成年女子の2人で一緒にFSに進めてよかったです」

 

――ありがとうございました。

 

[守屋沙弥香]