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趣味の源

明大スポーツ新聞 2022.01.11

 12月10日、午後2時すぎ。昼寝から目覚めた私はふとスマホを開き、スポーツナビのアプリを開いた。真っ先に飛び付いたのは各大学の箱根駅伝エントリーメンバー16人の紹介記事だった。明大のエントリーメンバー、そして他大のエントリーメンバーを入念にチェック。これだけでも1時間を要してしまった。

 この日は箱根駅伝を走る選手にとっては運命の日となっている。エントリーメンバーから漏れればこの時点で出走の可能性がゼロになる。力のある選手であってもケガを抱えていては、エントリー漏れすることだって当然だ。このニュースを見るだけで箱根駅伝のスタートが改めて実感する。それと同時に1年の終わりも。

 なぜ、私がこんなに駅伝を観るようになったのか。一番の影響は祖父の存在だ。小学1年生の正月に祖父の家に遊びに行った時、テレビでは箱根駅伝の中継が流れていた。当時は駅伝についての知識が全くなかった私であったが、選手がごぼう抜きをするシーンを見るのがたまらず、ついつい夢中になってしまった。毎年、祖父とともに箱根駅伝を見ることが自分にとっては恒例となっていた。

 興味本位で見ていた駅伝。今となっては記者として取材を行ったり、記事を書いたりするなど仕事の一つへと変わった。小学生の自分には全く描いていなかった未来だった。

 大好きな箱根駅伝がもうすぐ始まる。同時に1年前に「明治惜しかったね」と祖父から送られてきたメールも思い出した。しかし、今年4月に祖父は他界。強い明治を取材する自分を見ることのないまま亡くなってしまった。箱根号の制作の佳境に入っている今。完成した箱根号をすぐさま祖父の仏壇の前すぐに箱根号祖父の仏壇の前に置きたい思いでいっぱいだ。


[永井涼太郎] (執筆日:12月13日)


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