(112)箱根駅伝事後インタビュー⑩/橋本大輝
箱根駅伝(以下、箱根)は、残酷だ。わずか26秒に泣きシード権を落とした昨年度。再起を誓って臨んだ今大会だったが、結果は総合14位。またも箱根は明大の前に立ちはだかった。今回は、悔しさをにじませる選手たちのコメントをお届けする。
今回は10区を走った橋本大輝(営4=須磨学園)のインタビューです。(この取材は1月4日に電話で行われたものです)
ーー2日間を振り返っていかがですか。
「そうですね、1年間目標としてきたシード権を取れなくて悔しい気持ちが強いです」
ーーレース前のコンディションはいかがでしたか。
「実は12月に入ってからシンスプリントが悪化して、不安を抱えながら練習をしていました。本番まで走りに影響することなくやってこれて、実際問題なくレースでも走れました。ただ本当にギリギリな状態ではやっていました」
ーー区間4位の好走でした。
「途中まで区間上位で走れていて、良かったとは思います。ただ最後に早大と神大に追い付いて、追い越せずに後悔が残りました」
ーー走っている時は楽しさとかありましたか。
「走っている時は目標としている舞台であったため、高揚感を感じていました。あっという間にレースが終わったという気持ちです」
ーー学生連合の選手との会話が印象に残りましたが、どんなことを話していましたか。
「同じペースで走っているのを監督車のほうから聞いていました。1人で走っていたんですけどより前に進むことができました。そういった意味で『おかげで頑張れました』というのを伝えて、握手を求めたシーンになりましたね」
ーー鈴木聖人(政経4=水城)駅伝主将から給水をもらった時はいかがでしたか。
「1年間一番練習をやってきた鈴木から給水を受け取った時は、本当に勇気をもらえて、あそこの1キロだけすごいペースが上がりました。鈴木の給水があったからこそ、後半大きくペースを落とさずに走り切ることができたので、本当に感謝をしたいです」
ーー実業団で今後挑戦していきたいことはありますか。
「自分は駅伝にすごくこだわりがあるので、ニューイヤー駅伝で活躍できる選手になりたいです。あとは長い距離が得意なので、ゆくゆくはマラソンに挑戦したいという思いがあります」
ーーどこの実業団に入社しますか。
「SGホールディングスという会社です。今年ニューイヤー駅伝でも入賞したところで、すごく力を付けてきているので、楽しみと不安はありますが頑張っていきたいです」
ーー声が掛かったときの心境はいかかがしたか。
「まさかこんなに強いチームから声かけられるとは思ってなかったので、『やってみないかな』と言われた時はびっくりしました。ただそれも監督(山本佑樹駅伝監督)がいろいろ言ってくれたので本当に感謝をしています」
ーー今後選手としてどのようになっていきたいですか。
「どんな場面でも任せてもらえるような、駅伝力を持った選手になりたいと思っています。なので、外さない調整力であったり、普段から練習を継続することを意識してやっていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
[入野祐太]
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