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(20)全日本ジュニア選手権事後インタビュー 大島光翔

フィギュアスケート 2021.11.25

(この取材は11月22日に行われたものです)


大島光翔(政経1=立教新座)

――全日本ジュニアを終えての感想をお願いします。

 「『悔しい』しか出てこない試合でした。全日本ジュニアのために1年間頑張ってきて、表彰台を狙ってきたのにもかかわらず練習の成果を一切発揮できなかった部分と、何一つかみ合わなかったのが悔しい点ですね」

 

――「かみ合わなかった」のはなぜだとお考えになりますか。

 「自分でも原因が分かっていないのですが、勝負にいく姿勢が足りなかったですね。自分ではそこまで緊張していなかったのですが、いざ演技が終わって何一つ動けていなかったのを見ると、緊張して萎縮していたのかなと思います」

 

――SP(ショートプログラム)は3番目の滑走でしたが、いかがでしたか。

 「自分は早い滑走順を引きがちなので、これといって特別なことはなかったです」

 

――SPを振り返ってみていかがですか。

 「一つもミスが許されないSPで、全てのジャンプにミスが出たことは本当にやってはいけないことで、スピンもレベル2になってしまったものがあって、合わせて4つミスしているので、自分の力不足を実感しました」

 

――SP後は「悔しい」の一心でしたか。

 「そうですね。でも、まだ表彰台が狙える点差だと思っていたので、すぐに気持ちを切り替えて、FS(フリースケーティング)のことを考えようと思っていました」

 

――SP後、ご家族やコーチからお声掛けはありましたか。

 「僕はSPが下から始まって挽回する試合の方が最近多かったので『自信を持っていけば大丈夫』というのはすごく言われました」

 

――FSを振り返ってみていかがですか。

 「FSはトリプルアクセル2本に集中して、その2本を決めればいい結果が残ると思っていました。かなりジャンプに集中したFSだったのですが、終わってみたら最初のアクセルは着氷は乱れましたが形としては降りられて、それ以外のジャンプはきれいに降りられたものがなかったので、そこの部分が良くなかったなと思っています。攻めたつもりでしたが、縮こまってしまっていた部分があったと思います。実力を1割も出せず、自分の思うような演技は見せられなかったです」

 

――原因は何だとお考えですか。

 「練習での調子が悪かったわけでもないですし、試合の日の朝も調子が良かったので、自分でもなぜだろうと思っていて、気持ちが追い付いていなかったのかもしれないです」

 

――去年の5位と今年の5位の違いはありますか。

 「去年から15点も下がっていますし、去年よりいいところが何一つなかったです。メンバーは全体的なレベルで言うと去年の方が高かったと思っていて、去年はその中で5位になれたのでうれしかったのですが、今年は表彰台を狙えると思っていた中での5位だったので良くなかったです」

 

――事前インタビューでは「やれることはやった」とお話していました。それでもまだ練習不足だと思いますか。

 「自分に甘かった部分が多少あって、自分が持っていた自信は自分自身を甘やかしてつけたもので偽物の自信でした。本番になって実力を発揮できなかったですし、周りの選手の方がうまかったです。練習から甘えていたのだなと思います」

 

――自分の良かったところは見つけられますか。

 「本当にこの試合は良かったところが一つもないと思います。良かったと思えるところが本当になくて、自分の実力不足に気付けたことが唯一のいいところだったと思います」

 

――力を付けるためにこれから何を頑張りたいですか。

 「一から練習を見直して、自分に甘えたり満足したりすることなく、向上心を忘れずに、ひたすら練習して強くなるしかないと思います。何一つ成長できていないので、ジャンプ・スピン・ステップ全て一から見直していかないといけないなと思いました」

 

――有観客の試合は楽しかったですか。

 「そうですね。お客さんが応援してくれていて、滑っていて楽しかったです。演技が始まる前の拍手から力をもらいましたし、SPでは手拍子をしていただけて、何とか最後まで心折れずに滑れたのはお客さんのおかげだと思うので感謝しかないです」

 

――他の選手とお話ししたりしましたか。

 「しました。ピリピリした感じはなくて、試合中でも話します。これといって印象的な話はなかったですが、普段仲良くしているメンバーでもあるので、いつも通り楽しく接していました」

 

――壷井選手(神戸大)とはどんなお話をされましたか。

 「達也は本当にただただすごかったので『おめでとう』と声を掛けました。改めて達也の強さに気付かされました」

 

――全日本選手権ではどんな演技をしたいですか。

 「今回何一つできなかった分、今回とはレベルが違う大会ですが、そこで自分をいかにアピールできるか、短い期間ですが修正できるところは修正して臨みたいです。ジャンプも調子が悪いわけではないので、試合を意識した練習をして本番にうまく合わせていければと思います」

 

――今シーズン中のこれからの目標を教えてください。

 「残り数試合になって、自分が一番大事だと思っていた全日本ジュニアは終わってしまいましたが、次に出るのが五輪シーズンの全日本選手権ということで、今年出る試合の中で一番大きいので、そこでいかに自分の実力を発揮できるか、また、今シーズン中の目標であるSP・FS合わせて200点超えを達成したいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[守屋沙弥香]

 


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