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女子大生が怖い!

明大スポーツ新聞 2021.11.09

 「きらきらした大学生が怖い」。大学入学以来、幾度となくそう口にしてきた。つやつやの髪に、おしゃれな服装。なんならいい匂いまでする。自分にないものを持っている人を見ると、自分がたまらなく惨めに思えてくる。対面授業が始まり、私にとって毎日が試練の連続だ。

 和泉キャンパスまで約30分、家を出るまで約1時間。キャンパスに着くまでに、壮絶な戦いを強いられる。朝ごはんを食べて、メイクをして、服を着て、髪を整える。一見単純な作業だが、服選びとヘアセットが鬼門なのだ。

 まず服選びは、英作文を書くときと似ている。同じ単語を繰り返し使うことがださいように、毎日一緒の服を着るとセンスがないと思われる。もちろん着回しがうまい人もいる。しかし、それはおしゃれ上級者のなせる技だ。あれだけ嫌いだった制服が今ではとても恋しい。また、癖毛の私はヘアセットも大変に感じられる。そもそもヘアアイロンの使い方もおぼつかないのだが、雨の日は心から勘弁してほしい。言うことを聞かない髪の毛を相手にするのは本当に疲れる。

 以上のような苦難を乗り越えて、私は明大前駅の改札を出る。それなのに、あれだけ頑張った髪の毛はもう崩れている。そして、そんな私の前をさらさらの髪の毛とひらひらのスカートが横切る。「本当に自分って駄目だな」と悲惨この上ない気持ち。別におしゃれと言われたいわけではない。ただ、自分の不器用さが見た目に現れるのが嫌なのだ。

 毎日リセットされるこのミッションのゴールとは何か。それは、自分が人と比べることなく自信を持って歩けるようになることだ。けれども、これは単なる見た目の問題ではない。もともと私の心にはびこっているネガティブさとの闘いでもある。だからこそ、このクエストをクリアすることはそう簡単ではない。それでも言いたい。「崩れるな、髪の毛!自信を持って歩け、自分!」


[堀之内萌乃](執筆日:10月17日)


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