(49)慶大戦 選手コメント3、4年生編/東京六大学秋季リーグ戦
(この取材は9月27日~10月1日、電話にて行われました)
丸山和郁主将(商4=前橋育英)
――慶大1回戦を振り返っていかがですか。
「この試合では、捕逸がかなり多かったのですが、自分たちのミスで勝ちを手放してしまったのでそれが痛かったです」
――次戦の東大戦がドラフト前最後のカードです。
「ドラフトのことは全く気にしていません。リーグ戦で勝つことしか考えていないので特別な思いはないです」
――意気込みをお願いします。
「リーグ戦は始まったばかりで、ポイントは1入っているので、まだまだ優勝を狙える位置にいると思います。この先は今以上に一戦一戦大事にして戦いたいです」
竹田祐投手(政経4=履正社)
――慶大1回戦の自身の投球を振り返っていかがですか。
「また初回の入りでやらかしてしまって、チームに大迷惑を掛けて本当に申し訳ないと思っています。やはり初戦ということと、春に負けた慶應だったということもあって、力が入り過ぎてしまいました。春だったらあのまま大崩れしていたのですが、何とか3失点で粘れたので、そこだけが良かったと思います」
――2回戦での下級生投手の投球はどう感じましたか。
「藤江(星河投手・政経1=大阪桐蔭)と村田(賢一投手・商2=春日部共栄)は期待していた後輩の中の2人だったので、やはり期待できる投球をしてくれました」
――東大戦に向けて意気込みをお願いします。
「2分けしてまだ勝てていないため、ここから全部勝たないと優勝できないので、まずその第一歩として東大との1戦目を全力で頑張ります」
髙橋聖人投手(商4=小諸商)
――慶大戦振り返って、自身の良い面というのは7回同点に追いついた後、3人で切ったことでしょうか。
「そうですね。状態も良く、ブルペンの準備もできていたので、チームの中ですごく気合が入っていて、投げることができました」
――下級生が台頭していますが、それは刺激になっていますでしょうか。
「自分たちも最後の学年なので気合が入っていますが、下級生もチームのために頑張ってくれていると自分たちも頑張ろうとなるので、下級生の姿は刺激になります」
武藤俊学生コーチ(政経4=佼成学園)
――慶大戦を振り返って良かった点などはございますか。
「投手が頑張ったところは良かったと思います。蒔田(稔投手・商2=九州学院)にしろ村田にしろ秋から出てきた新戦力の2人がすごく活躍をしてくれたことですね。2人とも多少ロングでのリリーフになったのですが、それをうまく蓑尾(海斗捕手・文3=日南学園)がリードしてくれたところが良かったのではないかなと思います」
――逆に課題はございますか。
「課題はやはり取り切れなかったということが、慶應に勝てなかったという悔しさが残っています。渡部遼(慶大)、このシリーズまた抑えられなくて。先頭打者を切るというのは意識していたのですが、そこを切れなくてミスに結びついてしまったのかなと思います。先頭打者を切るというのはチームで意識していることで、それは打撃の面でも流れに乗る大きな要因だとずっと話していて、3人で切ることができなかったのは課題ですね。あと、1戦目の守備の失策は学生コーチの自分としては反省点ではあります」
――武藤さんから見て、チームで一番バットを振れている選手はどなたでしょうか。
「蓑尾じゃないですかね。8番の蓑尾が活躍したなというのはすごく思っていて、これは攻守にわたってだと思います」
蓑尾
――慶大1回戦では一時勝ち越しの適時打を打ちました。
「自分は打撃があまり良くないので、初球の甘い球を狙うしかないと思いました。抜けて安打になったので良かったです」
――フル出場できた要因は何でしょうか。
「自分の持ち味である守備や声出しを意識してチームに貢献しようと思った結果、秋季リーグ戦のスタメンに選んでいただけました。本当にうれしかったです」
――チームの雰囲気はいかがですか。
「4年生がいい雰囲気をつくってくださっています。2戦とも負けなかったことが大きく、チームとして切り替えられています」
村松開人内野手(情コミ3=静岡)
――慶大に2分けという結果はどう捉えていらっしゃいますか。
「良くも悪くもない感じです。ただ、このまま他の試合で勝っていけば優勝決定戦で慶應とやることになるかもしれないので、もしそのようになったら次は勝ちたいです」
――投手陣に積極的に声を掛けに行く場面が目立ちました。
「1回戦に関しては投手が竹田さんで、やることを分かっていると思ったので特に自分がどうこう言う必要もなかったです。ただ雰囲気が少し良くないなと思った時や、1回流れを切りたいなと思った時はタイムを取るようにしました。2回戦の時はほとんどの投手が後輩で、いっぱいいっぱいになることが多いと思ったので、自分が余裕を持たせるくらいの意味合いも込めてタイムを取りました」
――次の東大は手ごわそうですがいかがですか。
「東大だからといって下に見るようなことはしていなくて、どの大学どの相手でも明治の野球をすればそれがいい戦い方になると思うので、しっかりやるべきことをやりたいと思います」
山田陸人内野手(法3=桐光学園)
――慶大2回戦では一時勝ち越しの適時打を放ちました。
「その前の回に(守備で)自分が取れる打球を取ることができなかったので絶対打とうと思って打席に入りました」
――山田選手にとって4年生はどのような存在でしょうか。
「やはり試合に出場している方々もすごいのですが、寮長の岩田さん(優貴内野手・情コミ4=桐蔭学園)や自分と同部屋の天野さん(翔太内野手・政経4=明大中野八王子)、データ班の戸部さん(魁人捕手・営4=前橋育英)などのベンチに入っていない4年生の行動がすごいなと思います」
――ありがとうございました。
[硬式野球部担当一同]
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(76)秋季リーグ戦後インタビュー 陶山勇軌
硬式野球 2021.11.14(この取材は10月30日に行われました) 陶山勇軌外野手(商4=常総学院)――今大会を振り返っていかがですか。 「自分が打っていれば勝てた試合も何試合もあったので個人的にもチーム的にも悔しいシーズンになったのかなと思います」 ――今季は春に比べ打率が落ちましたが、ご自身で何が原因だとお考えですか。 「多少の気負いはあったのでないかと思います。春に首位打者を取って、打撃を期待されているというところからずっと肩の荷が下りない感じがあったので、それで思うような打撃ができなかったのは一つ原因として挙げられるのかなと思います」 ――精神的に苦しい状態だったのでしょうか。 「そうですね。打てないとかなり気にしてしまうタイプで。チームスポーツなので周りには見せたくないなと思うのですが、同級生だけでなく1年生にも気を遣われているような感じだったので、情けないなと思いながらやっていました。それでもなかなか気持ちを上げていくのは難しかったですね」 ――今年度を振り返っていかがですか。 「4年生での1年間は副主将という立場でやってきて、チームのことも自分のこともいろいろと考えなければいけない中で大変だったなと思います」 ――4年生はどんな同期でしたか。 「本当に個性派集団ですね。大人からしたら手の掛かる代なのではないかと本当に思いますね。大変だったと思います。個が強すぎるので、仲は良いのですがなかなかチームとしてまとまっていかないというのはあったので、最後は頑張ろうという気持ちでまとまったので良かったと思います」 ――この1年間でどういったところが成長したと思いますか。 「精神的な部分は一番成長できたと思いますね。去年までは今季くらい打てなかったら精神的に潰れて病気になっていてもおかしくなかったと思います。今年は打てても打てなくても、少しは気楽に打席に立てていたのは去年より成長した部分かなと思います」 ――丸山和郁主将(商4=前橋育英)はどのような存在でしょうか。 「まず1年生で入ってきた時に同部屋だったのですが、2人とも人見知りで話せないというところから始まりました(笑)丸はU―18で活躍している選手、自分は実績もないような形で入ってきたので、自分の中で『こいつには負けたくない』という気持ちでいて。あいつが2年春にスタメンで出て、日本代表にも選ばれてというところで悔しい思いもありました。本当に『丸に負けたくない』という思いで頑張っていたので、良いライバルでした。丸がいなかったらここまで成長できなかっただろうなと思うくらいの存在なので、本当に感謝しています」 ――大学野球の4年間を振り返っていかがですか。 「本当にあっという間でした。4年間で成長できたと思えるところは人間力であったり、技術以外の面だと思います。成長させていただいた首脳陣の方、善波さん(善波達也前監督)もそうですし、田中(武宏)監督にも本当に感謝しなければいけないなと思います」 ――後輩たちに伝えたいことはございますか。 「本当に一つで『優勝してくれ』ということです。自分が2年生の時に優勝して、試合にも出させていただいて、良い思い出として残っていますし、あのような良い経験をしてほしいという意味でも優勝してほしいなと思います」 ――引退されてご家族に連絡はしましたか。 「神宮に毎週応援しに来てくれているので、最終戦が終わった後に『学生野球はこれで終わりだけどありがとう』と伝えました。(どんな言葉を掛けられましたか)『学生野球4年間楽しませてもらってありがとう』と言われました」 ――次の舞台は社会人野球です。プロへの思いはございますか。 「まず自分の足りていない部分、なぜプロに行けなかったのかというところは理解しているつもりなので、自分の魅力である足という長所を伸ばしつつ、体型などの短所を克服することを重点的にやっていきたいです。正直3年生くらいまでは、この結果ではプロは難しいと思っていて誰にも言えなかった部分があったのですが、スカウトの方から声を掛けていただく機会が度々あったり、丸が指名されたということもあってプロを意識するようになりました。もっと『プロに行きたい』と口に出して言えるようになったらいいのかなと思います」 ――退寮したら何をしたいですか。 「とりあえず一番は母親のご飯が食べたいですね。本当においしいので、まずはそこです。コロナも少しは落ち着いてきたので多少旅行などに友達と行きたいなと思います」 ――最後に明大への感謝の気持ちと今後に向けての意気込みをお願いします。 「明大に入っていなかったらここまで本気で野球をやっているかわからなかったので、まず本気で野球をやらせていただいたこの環境には感謝しかないです。社会人になってからは2年でプロに行くことを一番に考えてやっていきたいなと思います。プロ野球に行くためには即戦力として使われる実力がないといけませんし、ドラフト上位を狙えるような実力をつけるためにも、この2年間は今まで以上の覚悟を持ってがむしゃらに頑張りたいと思います」 ――ありがとうございました。 [加川遥稀]READ MORE -
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