(7)シーズン直前インタビュー 岡部季枝
昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で大会が中止や無観客開催になるなど、異例のシーズンとなった。なおも続く厳しい状況の中、新たなシーズン開幕を迎える選手たちの思いに迫る。
(この取材は9月24日に行われたものです)
第3回は岡部季枝(法2=新渡戸文化)のインタビューです。
――コロナが続く中、どのような学校生活を送っていますか。
「1年生の時は完全にオンラインで全く学校に行けなかったのですが、前期は少し対面の期間があったので友達と交流できましたし、かなり楽しい生活を送っています」
――夏休みはどのように過ごしましたか。
「夏休みはいつもよりも練習時間が増えるので、練習中心でずっと過ごしていました。でも五輪、パラリンピックの期間は(普段使っている)リンクが閉まっていたので、南船橋だったり新横浜だったり、さまざまなリンクに行かなければいけなくて少し大変でした」
――五輪で見ていて盛り上がったスポーツはありますか。
「クライミングですかね。大学のスポーツ実習という授業で春学期にクライミングをしていたので、すごく興味があってよく見ていました」
――普段はどのぐらい練習されていますか。
「大体朝と夜に1時間ずつで2時間ぐらいです。昼にも練習が入れられるときはさらに1時間ぐらいという感じです」
――練習でコロナの影響はありましたか。
「マスクをずっと着けて練習しなければいけなくて、曲かけの時はしなくても大丈夫というルールなのですが、最初慣れるまでは結構苦しくてきつかったですね。あと練習時間も昼間の練習のときは区切られていて、人数制限があったりします」
――昨シーズンを振り返っていかがですか。
「昨シーズンはブロック予選がボロボロでした。でもその後の国民体育大会(以下、国体)予選はすごく良い感じに演技ができました。その後国体だなと思っていたのですが、コロナがひどかった影響で県で出場辞退ということになったので出られませんでした。残念ではありましたが国体予選でいい演技をする感覚がつかめたので、今シーズンもそういう風にできたらなと思ってます」
――国体予選で良い演技ができた要因はありますか。
「東京ブロックで全然駄目だったのでそこから結構トレーニングを頑張ったり、走ったりしました。体力面の強化を頑張ったことが要因だったかなと思います」
――今シーズンのSP(ショートプログラム)について教えてください。
「SPもFS(フリースケーティング)も継続なのですが、SPは日本語で言うと『素敵なあなた』という曲です。今は去年と同じ技で入れていますが、今後ジャンプの難易度を上げていけたらなと思っています」
――曲調はどのような感じですか。
「すごく明るい雰囲気の曲で、明るくて元気のある感じの曲でありながら、大人っぽさもあるので表現するのが少し難しいのですが、長く使っている曲だしどんどん良くなっていっていればなと思います」
――仕上がりは何パーセントくらいでしょうか。
「今はまだ60パーセントぐらいですかね」
――これから東京ブロックに向けて調子を上げていかないといけないと思いますが、意識していることはありますか。
「練習から本番を意識して毎回同じようにジャンプを跳んだり、ステップを踏んだりすることを意識して練習するのが大事かなと思っています」
――FSについて教えてください。
「FSも継続で『エクソジェネシス』という曲を使います」
――FSを作っていくうえで苦労したところはありますか。
「苦労したところはやはり流れに乗りながら、滑らかに滑りながらジャンプを入れるのが大変です」
――完成させていくためにどんなことを意識しましたか。
「FSは体力が持たないというのが1番の問題だったので走って体力を付けました」
――開幕を前にした今の心境をお聞かせください。
「今シーズン初戦ということもあって少し緊張していますが、練習で徐々に良くなっているのがわかるので、このまま上げていけたら試合でもいい演技ができるんじゃないかなと思っています」
――今シーズンの目標を教えてください。
「今シーズンの目標は全日本、国体、インカレに出場することがやはり1番の目標です。インカレはまず東日本インカレが先にあるのですが、東京ブロックの試合の成績で上位4人が決まると思うので、頑張らないとなという感じです」
――ありがとうございました。
[堀純菜]
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