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大久保竜之介 日本一へ ひたすら背負い続ける 

柔道 2021.09.15

 〝柔よく剛を制す〟。そんな柔道の極意を体現するルーキーが明大の門をたたいた。大久保竜之介(政経1=延岡学園)は、得意の背負い投げを武器に、攻めの柔道で豪快な一本を取る選手だ。高校時代、目標とする日本一には届かなかったが、その目標は大学で必ず成し遂げる。

 

努力の柔道少年

 「他のスポーツやりたいと思ったことない」。そう言い切る彼は、青春を柔道に捧げてきた。兄の影響で5歳から柔道を始め、兄と同じ道場に通い始めた。そんな柔道少年の目標はこの時から〝日本一〟。しかし、初めは思うように技が決まらず「(柔道を)辞めたいと思った」。そのたびに目標が彼と柔道をつなぎ留めた「日本一になるまでは辞められない」と自分を奮い立たせ、道場に向かい続けた。さらに毎日家でも自主練習をして、得意技である背負い投げの入り方を確認その努力は徐々に実を結び、技が少しずつ決まるように。中学次には都大会の団体戦で先鋒としてチームに勢いをつけ、優勝に貢献するまでの実力を付けていた。

 

大舞台での敗北

 高校2年次にはインターハイに出場。5歳から磨いてきた背負い投げで全国の強敵を次々に倒した。迎えた準々決勝では「やりづらかった」と、組手争いに苦戦した。自分のペースに持ち込めず、得意の背負い投げもかからない。一進一退の攻防が続き、果敢に攻めたが惜しくも優勢負け。直前の大会でも敗れていた因縁の相手にまたしても屈し、この年の日本一への挑戦が終わった。「同級生に負けたのが何より悔しかった」。この敗北は、今までの大久保の柔道人生で最も悔しい経験となった。

 

さらなる高みへ

 挫折を経験した彼はより一層強くなる。どんなにきつい練習でも決して手を抜かず、技術面に加え、精神面の強化に取り組んだ。明大入学後、初めての大会となる東京都ジュニア選手権に出場。結果は悔しい準々決勝敗退。「パワー、技術、全ての面でレベルが高い」と、大学の壁を痛感した。しかし、今までも多くの困難を努力で乗り越えてきた。壁を乗り越えた先には念願の〝日本一〟も見えてくる。大久保の今後の挑戦から目が離せない。 

 

[山岡慎]

 

大久保 竜之介(おおくぼ・りゅうのすけ)政経1、延岡学園。進撃の巨人にはまっている。漫画よりアニメ派。167センチ・66キロ。

 

 


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