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(31)直井宏路 明大の新たなるスピードスターへ

硬式野球 2021.09.14

 春季リーグ戦で神宮デビューを果たした期待の韋駄天(いだてん)・直井宏路(商1=桐光学園)。スピード感あふれるプレーで、確かな存在感を示した。真摯(しんし)に野球と向き合い技術を磨いてきた直井が、明大に新たな風を吹かせる。


ひたむきな努力

 兄の背中を追って始めた野球。「投げるのも打つのも走るのも楽しかった」と魅了されていった。中学で全国大会出場や東日本選抜といった経験を積むと、神奈川県の強豪・桐光学園高に進学。高1の春からベンチ入りを果たすも「全く通用しなかった」。周りに追い付き追い越すために、自主練習に積極的に取り組んだ。人一倍の練習量でレギュラーをつかむと、高2の夏季神奈川県大会では打率5割の好成績。「自分の力が出せた大会だった」。チームは準決勝で敗れたが、個人としては充実した夏となった。


挫折を乗り越え

 新チームでは同期から推薦され副主将に。リーダー的性格ではなかったが、「プレーでチームを引っ張る」と決意した。しかし夏から一変、打撃不振に。「苦しかった」。上級生として結果が出ないことに悩む日々。それでも「練習を頑張るしかない」。原動力となったのは、「試合で活躍したい」という思い。「やるしかない」と、ひたすらバットを振った。猛練習の成果もあり、秋季神奈川県大会準決勝では決勝打を放ち、チームの関東大会出場に貢献。「なんとか結果を出したかった」。不振の中でも信頼してくれたチームメートのために放った一打だった。


飽くなき探究心

 明大に進むと、春季リーグ戦から8試合に出場。スタメン起用された最終戦では、初安打初打点をマークした。さらに2盗塁を決め、自慢の脚力も披露。「春から出られるとは思わなかった」と言うが、神宮で躍動した。しかし「走攻守全てが課題」。満足する様子は全くない。中でも手本となるのは丸山和郁主将(商4=前橋育英)だ。「丸山さんレベルになりたい」。同部屋でもある丸山から多くを吸収し、日々野球に打ち込んでいる。

  大学での目標は、ベストナインと首位打者獲得。そして周りから慕われ応援される選手になること。技術も人間性も一流の選手に。そのためにも継続した練習を怠らない。「ここまで努力で這い上がってきた」。これから努力を積み重ねた先に、どのような景色が見えているのか。今から楽しみで仕方がない。


[伊藤香奈]


◆直井 宏路(なおい・こうじ)商1、桐光学園高、174センチ、74キロ、左投左打ち、外野手

ルーティンは手のひらに「人」と3回書いてから打席に入ること。恥ずかしいため隠れてやっているという。


※写真は硬式野球部提供



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