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(30)藤江星河 〝11番〟を担い、チームを勝たせる存在に

硬式野球 2021.09.14

 春季リーグ戦初登板初勝利。鮮烈なデビューを飾った藤江星河(政経1=大阪桐蔭)は、これまで世代の中心を走り続けてきた。全国屈指の強豪・大阪桐蔭高で背番号〝1〟を背負った藤江の次なる活躍の舞台は神宮。明大のエースになるために、さらなるレベルアップを誓う。


輝かしい実績

 小学2年次から本格的に野球を始めた藤江。プロ野球選手を夢見て、野球漬けの日々を送った。瞬く間に力を付けると、中学ではU―15日本代表に選出。世界少年大会で優勝を果たした。活躍の影にあったのは、父親の存在。昔から自主練習や居残り練習を共にし、汗を流してきた。「そのおかげでここまでこられた」。父親の支えもあり、世代屈指の好投手へと成長を遂げていった。


エースの自覚

 「小さい頃から憧れていた」という名門・大阪桐蔭高から声が掛かると「行くしかない」と進学。しかし「すごいところに来てしまった」。これまで結果を残してきた藤江でさえも、やっていけるか不安に。「自分で決めた道だから頑張ろう」と練習に励むも、苦しんだ。高2の夏季大阪大会ではまさかの準々決勝敗退に終わり、藤江自身も結果を残せず。しかし「この負けを糧に強くなろう」。新チームでは背番号〝1〟をつかみ取った。

 「チームを勝たせる存在になる」。藤江がエースとして心掛けていたことだ。その言葉通り、高2の秋季近畿大会準々決勝の明石商高戦で完投勝利。チームをセンバツ出場に導いた。センバツは中止になったが、代替試合として交流試合が開催。「甲子園のマウンドは力以上のものを出せる場所だった」。持ち味を存分に発揮し、強敵・東海大相模高相手に7回2失点の好投。高校最後の試合でもチームを勝たせる投球を披露した。

 藤江が3年間で学んだのは野球の技術だけではない。「野球ができることに感謝して」。人間性を重視する西谷浩一監督が常に口にしていたことだ。「野球ができているのは両親や今までの指導者のおかげ」。監督の教えを今も胸に刻んでいる。


見据える先は

 「今プロに行っても通用しない」。さらなる技術向上のため明大に進むと、出番はいきなりやってきた。春季リーグ最終戦で先発に抜擢(ばってき)。堂々たる投球でリーグ戦初登板初勝利を挙げ、今後の活躍を予感させた。4年間の目標は明大のエースナンバーである〝11〟を担うこと。「なれるかどうかは自分次第」。夢をかなえるため一歩ずつ階段を上っていく


[伊藤香奈]


◆藤江 星河(ふじえ・せいが)政経1、大阪桐蔭高、179センチ、80キロ、左投左打ち、投手

東京に来て驚いたことは、電車が混みすぎていること。


※写真は硬式野球部提供





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