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(28)横山陽樹 努力でつかむ扇の要

硬式野球 2021.09.13

 強肩強打の捕手が、春から存在感を放った。高校日本代表に、当時2年生ながら3年生と肩を並べて選出された逸材・横山陽樹捕手(情コミ1=作新学院)。輝かしい経歴を引っ提げ、春季リーグで攻守にわたって結果を残した。しかしその裏には努力を怠らない姿があった。さらなる高みへ、飛躍を誓う。

 

努力家の出発点

 4歳年上の兄の練習について行ったことで、横山の野球人生が幕を開けた。兄と父の2人から野球を教えてもらい、才能が花開く。中学3年次には、ボーイズリーグ世界大会の日本代表に選ばれると、世界一に輝いた。

 注目される存在となった横山が選んだ高校は、作新学院。栃木県で生まれ育った彼にとって強く憧れの学校だった。甲子園の常連の名門で先輩から学んだのは、自主練習の大切さ。それまでは「コツコツできる選手ではなかった」。結果を出し続ける先輩たちの姿に大きな刺激を受け、積み重ねの大事さに気付いたのだ。また、失敗も大きな糧となった。1年次夏、甲子園に初出場した時に右翼を守り打球を後逸。その経験を「集中力を切らさないことが大切。一からやらないといけない」とバネに変えた。

 

学びを止めない

 高校卒業後「プロに行くための実力を付けたい」と大学進学を決意。1年生にして今春7試合に出場。2度の盗塁阻止や初打席での適時打など1年生離れした活躍を見せた。「次につながる経験ができた」と語るその活躍は、研究に裏打ちされたものだ。自身が出場した試合の映像を振り返ることが習慣。配球などの分析をし、戦術の精度を上げ続けている。

 打撃でも頭角を現したものの、本塁打を打てず終わったことに力不足を感じる。そこでも、春季フレッシュトーナメントで本塁打を放った同級生に助言をもらうなど、学ぶ姿勢を忘れない。打撃でも捕手でも〝一撃必殺〟を掲げ、日々研鑽(けんさん)を積んでいる。

 

理想の捕手像へ

 野球を始めた当初から憧れていた捕手。思いは人一倍強い。「一番大変だが、勝利に関われるので一番やりがいがある」。大学での目標は、捕手でベストナインを取ること。「全ての投手を勝たせられるのが本当の捕手」。理想の捕手を目指して。常に己を見つめながら、上へと上り詰める。

 

[西田舞衣子]

 

◆横山 陽樹(よこやま・はるき)情コミ1、作新学院高、178センチ、76キロ、右投げ右打ち、捕手

ファッションのこだわりは、野球部感を出さないこと。

 

※写真は硬式野球部提供


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