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大島光翔 歩みを止めず飛躍へ

フィギュアスケート 2021.09.12

 リンクの上ではどんな状況でもベストを尽くす。その心構えを大切にしながら、自分の強みである表現力を生かして観客を魅了する大島光翔(政経1=立教新座)。今年度、日本スケート連盟の強化選手に選ばれ、これからの活躍に目が離せない存在である。地道な練習を積み重ねつつ新たなことにも果敢に挑戦し、頂点を狙う。

 

抜け出せない苦しみ

 全国3位。小学校2年生で競技としてフィギュアスケートを始めた大島は、わずか3年で全国トップクラスに登り詰めた。だが、中学に進学し部門が変わると、大きな壁が立ちはだかる。「滑りの面では一歩の大きさが違って、数倍大きなジャンプを飛んでいた」と試合に出て先輩たちの実力に圧倒される。歴然とした差が得点によって見せつけられた。同期や一つ年下の後輩にも追い抜かれ、劣等感を抱くようになる。気持ちのコントロールに苦労するも、「スケート自体は嫌いにならなかった」。辞めたいと思うことは一度もなく、練習を継続していた。

 

訪れた転機

 思うように結果を残せないまま、大島は高校に進学。練習場に現れた一つ年下の少年が、大島に転機をもたらした。ジュニアで世界一に輝いた経験を持つ佐藤駿(埼玉栄高)である。4回転ジャンプを飛ぶことのできるつわもので、大島は佐藤のジャンプに憧れている。「まだまだ自分よりも上がいる。彼にしがみつくように練習した」。同じ練習場に見習うべき存在がいることが刺激となって、大島の成長につながっていく。

 

歩み続け、開花へ

 熱心に練習をするも、疲労骨折をしてしまう。ケガをしている間は、滑りを重視し、完治した後はジャンプやスピンの強化に努めた。着実な練習の成果は結果となって現れた。トリプルアクセルを演技に取り入れ、「ジャンプのおかげで戦えるようになった」と振り返る。昨年度、全日本ジュニア選手権では5位入賞を果たした。東日本選手権、関東選手権では2位になり表彰台へ。確実に結果を残せるようになり、成長ぶりは自分でも身に染みて実感できるほどのものであった。

 「リンクメートの仲間たちと滑るのが1番の原動力になっている」。自身の気合もさることながら、佐藤や他の仲間たちの存在が大島の歩みを止めさせずにいた。これからは仲間たちを追い越した先を見据え、さらなる飛躍を目指す。

 

【守屋沙弥香】

 

大島 光翔(おおしま・こうしょう)政経1、立教新座高。休日は、シューティングゲームやゴルフをして過ごす。171センチ・61キロ。

 

(写真は本人提供)


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