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中村草太 俊足武器に〝邁新〟 韋駄天ストライカー 

サッカー 2021.09.10

  群馬県出身のスピードスター、中村草太(政経1=前橋育英)はこれまで、突き当たった壁を着実に乗り越えてきた。目標とする高校の大先輩、飯島陸(法大)を超え、明大を代表するFWとして全国にその名を轟かす。

 

「楽しい」から始動

 小学生の頃、兄の影響でサッカーを始めた。ジュニアサッカーでは珍しく人工芝の練習場で「サッカーの楽しさを教えてくれる大人に囲まれていた」。これ以上ない環境でがむしゃらに、心ゆくまで打ち込んだ。            

 中学生になると、戦術に関する知識を深め、今までとは一味違うサッカーの楽しさに触れた。体格差が如実に現れる時期。チームで一番体が小さかった中で意識したのは、ハンデを補うプレー。相手のタックルを受け流し、タイミング良く動き出す技術を習得したことで、体格の大きい選手に勝るとも劣らない選手へと成長を遂げた。

 

大きな転換点

 「兄も所属したチームで全国優勝したかった」高校は第96回全国高校選手権で初優勝を果たした前橋育英高へ進学。しかし、1年の夏にケガで約半年間の離脱を余儀なくされる。サッカーができず苛立つこともあった。それでも腐ることはなく自分ができることに着手。ピッチ外で活動する日々が、普段の取り組みを見直すきっかけとなり「自分自身が変わることができた」。ブランク明けには精神面が鍛えられ、現在の持ち味であるスピードが向上。さらにボランチからFWへのコンバートが、潜在能力を開花させる大きな転機となった。2年時からはスタメンを勝ち取り、ストライカーとして大きく躍進した。

 

新たな段階へ

 高校3年生では全国大会に出場することは叶わなかったものの、「大学サッカーをけん引する場所でプレーしたい」と明大への進学を決意。八幡山でのサバイバルが始動した。苦しい練習や厳しい寮生活に耐えられるか不安もあった。それでも、自分を追い込んで懸命にトレーニングに励み続けている。その甲斐もあり、関東大学1部リーグ開幕戦で途中出場を果たし、幸先の良いスタートを切った。

 今後の目標はFWとして「相手に恐れられる選手」になること。パスコースを第一に探すのではなく、ストライカーに必要な得点を貪欲に求め、練習に励んでいる。「明大は個で剥がし、突破する選手を育てることができるチーム」。個の力を磨き、紫紺の閃光FWとして花開く日が来るのはそう遠くない。

 

[新津颯太朗]

 

◆中村草太(なかむら・そうた) 群馬県出身。群馬ではどこへ行くのにも自転車だったため、東京では電車に乗ることが怖い。恋しい存在は実家の愛犬。168センチ 64キロ。


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