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(10)関東大学1部リーグ戦後期展望

サッカー 2021.07.31

 惜しくも2回戦敗退となってしまった「アミノバイタル®」カップから約3週間、8月からは関東大学1部リーグ戦の後期が開始する。前期終了時点で首位に立つ明大は、今シーズン初のタイトル獲得および3連覇を目指し、強豪がひしめく関東1部の戦火を突き進む。

 

 「前期リーグを通して成績に波のあるチームだった」(DF林幸多郎・法3=サガン鳥栖U―18)。暫定首位で前期リーグ戦を折り返した明大だが、その道のりは決して順調なものではなかった。開幕戦から第6節までは5勝1分けと順調な滑り出しを見せ、首位に躍り出る。しかし、第7節で駒大に敗れ初黒星を喫すると「勝てるはずの試合で勝ち切れなかった」(FW太田龍之介・政経2=ファジアーノ岡山U―18)。第10節まで2敗2分けとなり、3位へと順位を落とした。それでも前期最終節である第11節では3―0で早大を撃破。5試合ぶりの勝利を飾ると、再び首位に返り咲き、リーグ3連覇に王手をかけて前期戦を締めくくった。

 

 第10節から採用した新フォーメーションが功を奏し、いい流れの中で迎えた「アミノバイタル®」カップ。負けたら終わりのトーナメントで勝ち進み、総理大臣杯全日本大学トーナメント(以下、総理大臣杯)の出場権を獲得することを目指して臨んだ今大会。「トーナメントでは何が起こるかわからない」(林)。昨年度から一発勝負のトーナメントでは早期敗退が続いている明大。一抹の不安は2回戦対東洋大戦で的中してしまった。前半終了時の2―2から延長戦までスコアは変わらず、PK戦で惜敗。目標を達成することはできず、総理大臣杯への戦いは幕を閉じた。

 

 「アミノが終わってからの雰囲気は悪くない」(FW佐藤恵允・文2=実践学園)。例年とは異なり8月開幕となる後期リーグ戦。FC東京の特別指定選手としても活躍するDF岡庭愁人(政経4=FC東京U―18)がプロから吸収した経験をチームに還元するなど、短い準備期間でも力をつけてきている。

 

 勝ち点6差で上位6校がひしめきあうなど、上位の実力は拮抗(きっこう)している。前期は「試合が進むにつれてプレースタイルが研究されていった」(佐藤恵)。混戦から抜け出すには、戦いの幅を広げ、研究されようともそれを上回るプレーをする必要がある。また、明大らしい堅い守備を構築し、失点を減らすことが長いリーグ戦で流れをつかむためには重要になる。優勝は「自分たちだけの目標ではない」(太田)。偉大な先輩たちがつないできた王者のプライドを原動力に〝邁進〟(まいしん)する明大の勢いは止まることを知らない。

 

[新津颯太朗]


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