(29)新進気鋭〜ルーキー特集2021〜 山田歩季「周りから応援されるような選手に」
新世代、ここに見参。新しくラグビー部の門をたたいた23人の若人たち。近い将来、1月の国立競技場に歓喜の声をとどろかせることだろう。本企画では、そんな彼らに電話取材を行い、それぞれが4年間に懸ける思いを伺った。5月20日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)
第19回は山田歩季(商1=京都成章)のインタビューをお送りします。(この取材は5月14日に行われたものです)
――明大に進学した理由を教えてください。
「明治大学は日本一を何度も経験している大学で、自分もその強いレベルでラグビーにチャレンジしていきたいと思ったからです。強いフィジカルと早いアタックで前に前に攻め込んでいくという印象が明治のラグビーにはありました」
――高校時代を振り返っていかがですか。
「京都成章はディフェンスを意識していて、前に出てタックルをする、一人で止められなかったら二人目、三人目で止める。全体でディフェンスして、そこからテンポをつくって攻撃にもっていくラグビーをしていました。先輩後輩関係なく、全員で意見を言いながら楽しくやっていました。主体性をチームで大事にしながら、試合中に自分たちでいろいろなことに気付いて、自分たちで試合をつくっていく、そんなラグビーだったと思います。ディフェンスもアタックもチャレンジして、楽しくやり切るというのもチームで意識していました」
――第100回大会の花園では惜しくも桐蔭学園高に競り負けました。
「後半少し気が緩んでしまった部分があって、ちょっとしたミスから桐蔭さんに突かれて、点を取られてしまったというのが敗因だと思います。成章にとっては初めての決勝だったので1対1のところで負けない、早いサポートとか今まで自分たちのやってきたことを出し切った試合だったと思います。決勝まで来たのだから、最後出し切ろうという思いはありました。そんな100回大会を戦い抜いた同期はおのおの違う大学に進学しました。みんなとても上手ですし、活躍してほしいなという思いもあるなかで、自分も頑張らなければいけないなという思いになります」
――明大には京都成章高出身の先輩が多くいます。
「先輩たちも活躍しているので、自分も頑張って上のチームでプレーしたいと思います。同じ高校出身ということでよく声を掛けてもらっています」
――寮生活はいかがですか。
「寮生活が初めてで、元々寮生活って厳しいのかなというイメージがあったのですが、意外と自由時間が多かったので、思っていたより厳しすぎないというのは感じました。部屋では先輩たちとゲームしたり楽しく過ごしています」
――早速、練習試合を経験できました。
「大学初の試合でフィジカルの面で大きさが違うのと、試合の展開スピードがとても早いと感じましたので、慣れていきたいです。自分の強みは高校時代にやってきたディフェンスアタックです。そこをもっと強化して、ディフェンスからチームにテンポをつけられるようになりたいです。逆にハンドリングと状況判断が少し苦手な部分があるので、うまいパスを廣瀬雄也(商2=東福岡)さんに見習いたいです」
――体づくりで気をつけていることはありますか。
「とりあえずご飯を多く食べるようにしているのと、ウエートを頑張っています。大学は毎日ウエートがあって、ご飯を食べる回数も多くなりましたし、寮なので自主ウエートができる部分もあるので徹底したいです。朝昼晩以外で10時にご飯を食べる10時飯というのもやっています」
――最後に4年間の意気込みをお願いします。
「主体性を持って、チームを引っ張っていけるような、周りから応援されるような選手になりたいです」
――ありがとうございました。
[内山嶺]
◆山田 歩季(やまだ・あゆき)商1、京都成章高、174センチ・85キロ
地元の大阪・枚方に帰って友達とよく遊ぶ場所は「くずはモール」。「そんなに大きくないですけど、その周りに遊ぶ場所があるので、そこでよく遊んでいます(笑)」
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