(16)関東インカレ事後インタビュー③/村松璃久、木村颯太、松下かなう
有言実行の大会となった。短距離、長距離、競歩全ての部門で団結して挑んだ関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)。出場したほとんどの種目で入賞者を出し、最終的には2部全体の2位で念願の1部復帰を果たした。前期の大舞台はこれで終わるものの、選手たちは勝負の駅伝シーズンに向けたさらなる挑戦が続く。
今回はレース終了直後のインタビューをお届けする。(この取材は5月20日~23日に電話で行われたものです)
村松璃久(政経4=明大明治)
――200メートルのレースを振り返っていかがでしたか。
「反省点はたくさんありますが、自分なりに挑戦した結果なので悔いは残りますが次につながるレースだったのかなと思います」
――4×400メートルRの方はいかがですか。
「個人としてはあまり良くないレースだったのかなと思いますが、それでも他の3人がいい位置で最後つないでくれて結果、優勝することができたのでそこは素直に喜んでいいのかなと思います」
――優勝の決め手はどのような点にあると思いますか。
「元々の実力差としても優勝できると思っていたのですが、作戦通りにそれぞれの役割を果たして勝ち切れたのが勝因かなと思います 」
――今後の抱負をお願いします。
「4年生としてラストイヤーなので全カレ(全日本学生対校選手権)、日本選手権リレーそれぞれで標準に向けて自分自身準備するところは準備して、どんどん上げていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
木村颯太(法2=明星学園)
――今日のレースを振り返ってみていかがですか。
「ケガもあって練習を積めていなかったので、思ったようなレースはできませんでした」
――ご自身の走りは何点でしたか。
「0点です。主な理由はまず一つ目は走力不足、二つ目は筋持久力が足りず、三つ目は体力。この三つが完全に足りなかったです」
――良かった点についてはどう思いますか。
「冷静にレースができた点ですかね。焦らずに現状を知れたのが良かった部分ですね」
――今後の意気込みをお願いします。
「しっかり練習を積んで、とりあえず標準記録を切って20秒台で走りたいと思います」
――ありがとうございました。
松下かなう(法1=大分東明)
――4×100メートルRの決勝を振り返ってみていかがですか。
「1走から3走の先輩たちまでの流れは非常に良く、そのままの流れで走れれば大東大に食らいつけていたと思います。ただ颯太さん(木村)と僕の3、4走のところでバトンがうまくいかなかったのでそこが悔しいです」
――昨日(5月21日)のレースを踏まえて今日(5月22日)はどのようなことを意識しましたか。
「100メートルは予選では後半、大幅に減速してしまったので、うまく加速して後半少しリラックスすることを意識してウオーミングアップをしていました。リレーでは、昨日は安全にバトンをつなごうと思って後ろを振り返ってしまったので、今日は思い切り出ることを意識しました」
――今後の意気込みをお願いします。
「今回の試合ではたくさんの課題が見つかったので、それを克服してこれからのシーズンに向けて頑張っていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[競走部担当一同]
※写真は明大競走部提供
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(120)全日本競歩能美大会事後インタビュー②/園原健弘総合監督
競走 2022.03.223月20日に行われた全日本競歩能美大会(以下、全日本競歩)。明大のエースとしてここまで競歩部門を引っ張り続けた古賀友太(商4=大牟田)が学生最後のレースを終えた。今回はレース後の園原健弘総合監督のインタビューをお届けする。 ――今回のレースの総評をお願いします。 「世界選手権の代表を狙ってのレースでしたが、結果として世界選手権の代表まで届かなくてチームとしても本人としても残念な気持ちの方が大きいです。ですが、フォームの問題がずっと課題として残った中でのレースで、今回はユニバーシティゲームズやアジア大会などのいろいろな選考が懸かったレースだったので、失格にならないようにゴールしようというのが最低レベルの目標でした。その最低レベルの目標を最高の結果ではなかったですが、最低のレベルを高いレベルで残してくれたというのは本人の努力のたまものだと思います。ただやはりフォームがここまで改善できなかったというのは、私たちスタッフ陣含めてコーチのところにも問題があったので、そこは本人にも申し訳ない気持ちがあります。チームとしては課題が残るレースであったという感じです。チーム全体としては競歩部門にとって神戸(日本選手権)とこの全日本競歩が個人としては一番大きな大会だから、濱西(諒・文3=履正社)がケガで途中棄権、清水(海地・理工2=長野日大)とか他のメンバーも体調が整わず出られず、ピークを持ってこれなかったというのはチームとして課題が残ったレースだったかなと思っています」 ――古賀選手のフォームに関しては長期的な課題ですか。 「私たちもどちらかと言うと、楽観的に、できるだけ良いところを見て評価して強くしようというふうにやってきました。しかし競歩に関してはフォームのチェックが入ってしまうので、それはもう少し早い段階からマイナス面をしっかり見てアドバイスしてあげるべきだったのかなと思います。ただ、神戸が終わってからのこの1カ月の間で三浦康二コーチをはじめしっかりアドバイスをして取り組んでいたので、結果が出せたかなと思います」 ――『競歩は世界に出てからが勝負』とおっしゃっていましたが、その点に関してはいかがですか。 「今日のレースでユニバーシティゲームズには代表に選ばれると思うので、オレゴンの世界選手権は残念ながら選ばれないですが、ユニバーシティゲームズで日本代表として、過去もチームの団体優勝もしているし、個人レベルでもメダルを取っているので、そこはしっかり確保してほしいなと思います。それに対してフォームの課題も残ると思うので改善しながら、古賀に関しては大塚製薬が新しく所属先になりますが練習の拠点は東京で三浦コーチも引き続きサポートします。彼の頑張りが明大競走部にいい影響を与えてくれると思うので、非常に期待はしつつ私たちも責任を感じてサポートしつつ、引き続きできることはしていきたいと思います」 ――古賀選手の4年間はいかがでしたか。 「彼は理想的でした。競技者である前に学生としても人間としてもそれなりに範を示すような、人格的な部分も本当に落ち着いているし、理想的な選手でした」 ――古賀選手にこれから期待することはありますか。 「競歩の場合はこれから五輪でメダルを取るレベルの選手がいっぱいいます。ただ一つ残されているのは五輪で金メダリストがまだ出ていないので、やはりパリ五輪でそこのところをなんとか、本当に簡単な道のりではないし国内での競争が厳しいので、国内での厚い壁を一つずつ突き破ってぜひそこに五輪の金メダルという目標まで届いてほしいなと思います」 ――ありがとうございました。 [大橋直輝]READ MORE -
(119)全日本競歩能美大会事後インタビュー①/古賀友太
競走 2022.03.203月20日に行われた全日本競歩能美大会。明大のエースとしてここまで競歩部門を引っ張り続けた古賀友太(商4=大牟田)が学生最後のレースを終えた。今回はレース後の古賀のインタビューをお届けする。 古賀――レースを振り返っていかがでしたか。 「目標が全体の優勝と派遣設定の1時間20分というところだったので、タイムも順位も目標に届かなかったので結果として悔しいなとは思います。しかし前回ペナルティーを受けてしまって10位に終わってしまったのを考えると、今回それを受けずに2位というのは成長できたかなと思います」 ――フォームに関してはいかがでしたか。 「先月の大会から約1カ月の期間で、園原健弘総合監督であったり三浦康二コーチであったりといろいろ話し合いを重ねて、練習の中でも今回の試合のように結構注意やアドバイスをかけてもらった中で練習してきました。今回試合中も積極的に声を掛けてもらって、それで自分で気付くところがあったりとか、それで動きが変わったりしたところもあったのでありがたい言葉だなと思いながら歩いていました」 ――最初はあえて松永大介選手(富士通)や住所選手(順大)に付いていかなかったという感じでしょうか。 「後半落ちてくるなと思っていて、そのまま押すことはないだろうと思っていました。途中詰まってきたところがあったのですが自分自身も落とす形になってしまったので、そこは想定外だった部分もありますが、最初はあえて突っ込んでいかないようにはしていましたね」 ――特にこのレースは大学での最後のレースだったと思いますが、そこに対する思いというのはいかがですか。 「本当に園原監督、三浦コーチ、チームの人たちも含めてたくさんお世話になりました。この4年間、いいことだけではなかったですけれども、悪いときにも寄り添ってもらって、どうやったら結果を残せるかというところを一緒に親身になって考えてもらって計画を立てて繰り返してというので今がありました。その結果、学生トップで終わることができたのは本当に感謝の気持ちで表せたかなとは思います。これで学生最後の大会にはなりましたが今後も自分自身としては飛躍していきたいなと思いますし、今の学生に関しては、私以上の結果を残してほしいと思います。それはタイムも順位も含めて、強い明治というところを見せていってほしいと思いますしそこはこれからも応援します」 ――このレースは弟の文也さん(大牟田高)も出場されていて、途中ですれ違う場面があったと思いますが、どんな思いでしたか。 「高校生で今回1人だけ出場しているというところで、どうなるかなと思っていましたが、思ったよりもタイムも良かったみたいで、少しびっくりしているところもあります。やはり一緒に出るというのが今回初めてだったのですが、負けられないなという思いもありましたし、すれ違う時は頑張れとは言わなかったのですが、そういう気持ちで応援はしていました」 ――明大を卒業してからの意気込みや思いはいかがですか。 「これから社会人になりますが、そこでしっかりと今シニアの選手たち、今回の能美の大会には五輪に出場された3人の選手とかは出ていないのでそこにやはり勝たないとこれからの代表というところは見えてこないと思います。今回優勝された松永選手もそうですが、そこに負けてばかりではいられないのでしっかり勝てるようにタイムもフォームもいろいろ見直して挑戦していきたいなと思います」 ――ありがとうございました。 [大橋直輝]READ MORE -
(118)日本学生ハーフマラソン事後インタビュー②/小澤大輝主将、山本佑樹駅伝監督
競走 2022.03.17箱根駅伝(以下、箱根)からはや2カ月。小澤大輝新主将(政経3=韮山)率いる新体制で挑む最初のレース・日本学生ハーフマラソン選手権(以下、学生ハーフ)が行われた。新たな目標に向けてレースを終えたそれぞれの思いをお届けする。 今回は小澤、山本佑樹駅伝監督のインタビューです。(この取材は3月13、15日に電話で行われたものです) 小澤――レースを振り返ってみていかがですか。 「学生ハーフは昨年度非常に悔しい思いをしたので、今年度は結果を残さなければいけないなと思いながら走っていました。そんな中でしっかりと個人として入賞することができたこととチームとして入賞者を2人出すことができたのは、昨年度よりもチームとして成長したところであっていい流れで練習を積めている証なのではないかと思います」 ――7位入賞をしてベストも更新しました。 「やはり今回のベスト更新は結果に付いてきたものですが、それよりも自分は入賞にこだわって走っていたのでそこは素直にうれしいなと思います」 ――富田さん(峻平・営3=八千代松陰)が4位で入賞しましたが見ていていかがでしたか。 「富田の場合は自分よりも上の順位で走っていて、箱根が終わってから『来年度はこういう悔しい思いをしないぞ』という覚悟が非常に出ていました。4位という結果に対しても本当に悔しそうに涙を流していて、上を狙っているのだなという少し自分との差を感じました」 ――昨年度の学生ハーフと比べるといい結果だったと思います。新体制はいいスタートを切れた手応えはありますか。 「そうですね。やはり今年度はいろいろなことを変えて新たにゼロから挑戦しようと自分たちの代が動きだしています。昨年度やらなかったことを取り入れて、まだ3カ月弱くらいしかたっていませんが、そういった中で結果が出たというのはしっかりやっていたことが間違いではないというのをチーム全体として確認できました。引き続きこのままやっていきたいなと考えています」 ――新体制を主将として引っ張っていくにあたっての意気込みをお願いします。 「チームを一から強くしたいというのが自分の中の芯となるものです。今年度は箱根で悔しい思いをせずに笑って卒業したいというのが自分の中であるので、主将として責任感を持ってチームを引っ張っていきたいなと思います」 ――ありがとうございました。 山本駅伝監督――学生ハーフを全体的に振り返っていかがですか。 「箱根が終わって小澤が新キャプテンになってそこから本当にチームカラーが新しくなってそういう意味で新4年生が上位で走ってくれたのは良かったかなと思います。いいスタートは切れたのかなと思います」 ――富田選手(峻平・営3=八千代松陰)の好成績の要因はありますか。 「箱根の7区で区間2番になったというのが彼にとってはすごい自信になったみたいです。その後は本当に練習から積極的にいくようになりましたし、表情も自信が表面に出ているような感じがしました。今日も4位でゴールというのは良かったです。ゴールして戻ってくる時に、泣きながら『すみません』ということで、3位になるとユニバーシアード(FISUワールドユニバーシティゲームズ)の出場権だったので、そこを悔しがるところまで上を見ていたのだな、成長したなと感じましたね」 ――上位でゴールした選手以外で光って見えた選手はいますか。 「正直なところ橋本(基紀・商2=専大松戸)や角南(隆行・商2=倉敷)、鈴木祐太(文1=鎌倉学園)はどういう走りするかなと思っていました。橋本は本当に初ハーフでよく頑張ったと思いますし、みんな合格点をあげられる走りでした。『ここからもう一つ上に行くには5月のトラックレースのベースの記録を上げていこうね』という話はしました。1年、2年くすぶったというか、足踏みしたような選手が出てきた部分では楽しみが増えたというのはありますね 」 ――今年度の意気込みをお願いします。 「やはり箱根でシードを取るというのが1年間のキーワードになると思います。そのため今、目の前にある試合をどうするかがポイントになるので、これからトラックレースで箱根から離れるようなことがあると思いますが、頭の中では箱根で戦うためにトラックで結果をどう出すかという意識付けになると思います。とにかく自力をしっかり付けて、予選会は通過することが大前提で、箱根でのシード権獲得というのを1年間しっかり持ち続けて頑張ろうと思います」 ――ありがとうございました。 [出口千乃、飯塚今日平] 速報記事はこちらから!READ MORE