(16)慶大戦事前インタビュー① 福井章吾主将、廣瀬隆太内野手

硬式野球
2021.04.23

(この取材は3月14日に行われました)

 

福井章吾主将

――昨秋を振り返っていかがですか。

 「チームとしては早慶戦まで優勝が懸かった状態で、あと1勝勝ち切れなかったという悔しさ、この一つに尽きるなと思っています。特に悔しかった試合は早大戦です。長く野球をやってきましたが、1球の怖さを痛感しましたので特に印象に残っています」

 

――昨年度のチームの課題は見つかりましたか。

 「春秋ともに2位で、勝負どころで力を発揮できなかったというのが昨年度優勝できなかった要因だと思います。粘り強さが足りなかったのではないかなと思っています」

 

――昨年度は春秋通じて打率3割超えでしたが、納得のいく結果だったのでしょうか。

 「正直打率は気にしていなかったですし、チームが勝つために自分がやるべきことをひたすらやった結果というのが3割だったと思うので。『3割、3割』という話はみんなにされるのですが、あまり深くは感じていません。極論、安打ロでも優勝できればいいと思っているので数字へのこだわりはありません」

 

――今年度、主将に就任されました。

 「あまり主将になって変わったことはないですし、昨年度と変わらないありのままの自分を出せています。僕の主将としての能力はコミュニケーション能力だと思っているので、上級生、下級生関係なく、たわいない話ができています。チーム全体が同じ方向を向くように意識は端々まで走らせるようにしています」

 

――今年度はどのようなチームですか。

 「野手は昨年度から残るメンバーが多いですが、まだまだ力は足りないので泥くさく1点をもぎ取る、1点をやらないということがチームの持ち味かなと思っています」

 

――明大で警戒している選手はいますか。

 「主将の丸山(和郁・商4=前橋育英)はいい選手なので、捕手としてランナーが出たときの警戒度は六大学の中で一番です。盗塁をされると流れが変わるので、ランナーが出たときは『絶対に刺してやる』という気持ちは持っています」

 

――リーグ戦への意気込みをお願いします。

 「新型コロナウイルスの影響もあり、なかなか思うような生活はできていませんが、まずは『六大学野球が日本の野球界を盛り上げていく』という気持ちを持っています。昨年度の悔しさを全てぶつけて、優勝できるように頑張りたいと思います」

 

――ありがとうございました。

廣瀬隆太内野手

――昨秋を振り返っていかがですか。

 「あと少しのところで優勝を逃してしまった、悔しいシーズンでした。個人的にはレギュラーとして出場した初めてのリーグ戦で、右も左も分からない状況の中、最後まで自分のスタイルを貫き通せたことが結果につながったのかなと思います」

 

――1年目ということでどのような気持ちでリーグ戦に臨みましたか。

 「とにかく初めてだったので、恐れずにプレーすることを心掛けました。反省する部分もたくさんあるのですが、全体的に見てまあまあ良かったのかなと思います。反省点としては終盤になってくると疲れが出てきて、メンタル面で自分に打ち勝つことができなかった試合もあったので、今年度は集中力を磨いていきたいです」

 

――この冬の取り組みを教えてください。

 「主にストレッチなどで1年間ケガをしないように、柔軟性を一番磨きました。もちろんバッティングの課題もあるのですが、柔軟性というところに重きを置いてやっていました」

 

――ご自身のアピールポイントを教えてください。

 「バッティングです。どのような球に対してもフルスイングするということが自分の持ち味だと思います」

 

――2年目となりますがどのようにリーグ戦に臨まれますか。

 「数字は気にせずに目の前の1試合、1試合を悔いなくプレーするというのを目標に、自分らしくやっていきたいです」

 

――最後に意気込みをお願いします。

 「昨年度は春、秋どちらも2位になってしまったので今年度は明大にも勝って優勝できるように頑張ります」

 

――ありがとうございました。

 

[都甲可奈子]

 

(写真は慶應スポーツ新聞会提供)