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(88)「今後、悔しさを自信に変えて、壁から逃げずに乗り越えてほしい」田中澄憲監督 全国大学選手権終了後インタビュー

ラグビー 2021.02.22

本連載最後の特集は、田中澄憲監督、箸本龍雅主将による大学選手権後インタビュー。激動のシーズンに終止符が打たれた今、それぞれが口にする思いとは――。


本日は田中監督のインタビューをお送りします。

(この取材は2月2日に電話にて行ったものです)


――大学選手権を振り返っていかがですか。

 「結果的には目標としていたところには届かなかったので、そういう意味では残念です。しかし何よりも無事にシーズンが終了できたことには、一番ほっとしています。コロナ禍ということで、公式戦が行われるか分からない中、3カ月間活動を中止にして、再度合流してからチームを急ピッチに作ってきました。欲を言えばもう少し試合させてあげたかったというのはあります。中身の部分より、そういった部分で悔いが残っています。それでもいろいろと制限された中で、選手たちはよくやってくれたと思います」

 

――天理大戦を振り返っていかがですか。

 「強かったですね。天理大学さんが素晴らしいラグビーをした、それに尽きます」

 

――今年1年間を振り返っていかがですか。

 「新チームが始まってすぐにこういった状況になって、今までの当たり前、練習、合宿、試合が当たり前ではなくなりました。こういう経験は、自分も長い時間、ラグビーに関わっていますが、なかなかありませんね。全国的に(ラグビーが)できないというのは初めてじゃないですかね。どうすれば安全に試合ができるのだろうかなど、いろいろと工夫してやってきた1年でした。ズームでミーティング、面談をするようになったことで、どこにいてもコミュニケーションが取れるようになりました。そういう新たな発見もありましたね」

 

――4年生の存在は改めていかがですか。

 「学生スポーツにおける4年生のエネルギー、熱というものはチームに大きな影響をもたらします。それが大事だということをしっかりと理解して取り組んでいた学年ではないかと思いますね。しかし彼らの中で、決勝に行けなかったのは初めての経験でした。だから彼らからすれば、残念な結果しか残らなかったかもしれません。しかし逆に言えば、決勝に行く難しさ、チャンピオンになる難しさを実感したと思いますし、そういう悔しさを競技だけではなくて、今後の人生に生かしてほしいです。社会に出て普通に生活していたら経験できないことですからね。悔しさを自信に変えて、壁にぶつかった時に逃げずに乗り越えて欲しいです」


ーーありがとうございました。


[高智琉大朗]


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