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木村颯太 終わりなき成長

競走 2021.02.14

 関東学生対校選手権(以下、関カレ)1部復帰を狙う明大競走部に追い風が吹く。木村颯太(法1=明星学園)が関カレ2部・U―20全国競技大会(以下、U―20)200メートルで優勝を果たした。ルーキーイヤーを華々しく飾った走りが紫紺を再び輝かせる希望となる。

 

始まり

 「もともと、そこまで足が速いわけではなかった」。小学校の運動会のリレーではメンバーに選ばれたり、選ばれなかったり。彼が陸上人生を走り出したのは中1の時。長距離に力を入れている中学で、短距離の選手でありながらも3000メートルや5000メートルの練習を行っていた。この練習で持久力を向上させつつ、短距離の練習でスピードに磨きをかけた木村。その相乗効果が一線を画す選手へと彼を成長させた。その後中3で200メートルの全国中学校体育大会標準を切り、全国の舞台へ駆け出した。

 

高い壁

 高校では全国で活躍する選手に。高2の全国大会で200メートル2位になり、初めて全国の舞台で入賞を果たした。それでも顧問に掛けられたのは「ここで満足していたら一気に落ちぶれるぞ」という言葉。インターハイ優勝と20秒台を目標に、常に前を目指し練習に励んだ。そして迎えた最後のインターハイ。200メートルに出場し、結果は21秒03で3位。優勝は逃したものの「よく頑張った」。顧問と熱い握手を交わした。「20秒台と優勝」。高校で成し遂げられなかった目標を再び掲げ、彼は明大の門をたたいた。

 

未完成

 「絶対優勝してやる」。高3次のU―20は本来の力を発揮できずに4位と悔しい結果となり、それから1年間この大会に向けて取り組んできた。コロナ禍の影響で練習相手も練習場所もない中、恩師の教えが力に。「自分で考える選手になれ」。自宅付近の100mある道を往復して肺を追い込むなど毎日工夫して練習した。そして自身の強みであるピーキングをここぞとばかりに発揮し21秒20でU―20の頂点に立った。それでも「20秒台を出せていない」と結果に満足してはいない。課題の150メートルを過ぎてからの後半の走りを改善すべく、高校まで全国の舞台でしのぎを削り合ってきた木村稜(政経1=乙訓)と共に切磋琢磨(せっさたくま)している。飽くなき向上心を胸に、さらなる高みへと走り続ける姿に今後も目が離せない。


[大橋直輝]

 

木村 颯太(きむら・ふうた)法1、明星学園。Mr.Childrenのファンで、好きな曲は『innocent world』。

165センチ・62キロ


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