(番外)リーグ優勝特別瓦版
2020年の関東大学1部リーグは、明大の2年連続6度目の優勝で幕を閉じました!
創部初の連覇。明大スポーツ新聞部では快挙を祝して特別瓦版を発行しましたので、当ページでご紹介いたします。
また、1月に行われる全国大会「#atarimaeni CUP」で明大が勝ち進んだ場合、有観客試合となる準決勝、決勝戦で配布を行う予定です。
◆メイン記事◆
昨年度覇者として戦ったリーグ戦。早大と熾烈(しれつ)な首位争いを繰り広げた中、積み上げた勝ち点は48。創部史上6度目の優勝、初の連覇を果たした。さらにJリーグ内定者も昨年度を超える12人。サッカー界からの高まる注目を背に、1月に開催される全国大会#atarimaeni CUPでも結果を残す。
王者の意地
前日に2位・早大が敗れたため連覇が確定し、迎えた最終節の桐蔭横浜大戦。前半7分にFW佐藤凌我(政経4=東福岡)のゴールで幸先よく先制するも、後半13分から22分の間に3失点を喫する苦しい展開。「このままでは終われないとギアが上がった」(栗田大輔監督)。後半34分、相手DFの背後に抜け出したFW小柏剛(商4=大宮アルディージャユース)が冷静に流し込み1点差に。さらに後半42分、再び小柏がクロスに合わせて同点に追い付いた。「焦らず同点に持ち込めたことは今後につながる」(MF住永翔・政経4=青森山田)。終盤の反撃により、3―3の引き分け。負けない王者の意地を見せた。
試練を超え
「明大は強さを毎年残さなければいけない」(FW狩土名禅・文4=桐生一)。終盤の中大戦、駒大戦の2試合では4年生が計9得点の大活躍。連覇に懸ける、最上級生の思いの強さを見せつけた。5冠を達成した昨年度との比較。そしてコロナ禍の練習ができない期間や延期日程による12月の連戦は、今年度のリーグ戦を試練の場に変えた。チーム力や日々の努力がいつにもまして重要となる1年であったからこそ「(今年度の優勝は)昨年度の優勝とは違った価値があった」(栗田監督)。プレッシャーをはねのけ手にした、創部初の連覇。明大の歴史に新たな1ページを刻んだ。
戦いはまだ終わっていない。「最後に須貝主将(DF英大・商4=浜松開誠館)を胴上げすることが目標」(小柏)。須貝は第20節の立正大戦で負傷し、今年度唯一の全国大会#atarimaeni C U Pは欠場が予想される。主将不在の中「須貝の分まで」(小柏)とチームの思いは一つだ。明大の強さを全国の舞台で。2冠達成に向け突き進む。
【萩原亜依】
◆KIRIN 大学サッカー応援施策◆
1月の#atarimaeni C U Pに向け、心強いサポートだ。日本代表のオフィシャルパートナーを務めるなど、サッカー界への貢献が知られるK I R I Nから、機能性表示食品『iMUSE(イミューズ)』が明大サッカー部にも届いた。独自素材「プラズマ乳酸菌」を含み、健康な人の免疫機能の維持をサポートするこの商品。「すっきりしていて飲みやすい」(住永)と、選手たちの体調管理にうってつけだ。万全のコンディションで、2年連続の日本一へ。「4年間の集大成を見せたい」(住永)。紫紺の勇者たちの最後の戦いが幕を開ける。(PR)
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(4)#atarimaeni CUP開幕直前 住永翔副将インタビュー
サッカー 2021.01.06新型コロナウイルス感染拡大により総理大臣杯・全日本大学選手権と全国大会が相次いで中止となった大学サッカー。その代替として、今年度に限った特例全国大会「#atarimaeni CUPサッカーができる当たり前に、ありがとう!」の開催が決定された。関東リーグ覇者の明大は7日に福山大との初戦を迎える。最初で最後の全国大会を前に、副将のMF住永翔(政経4=青森山田)に意気込みを伺った。(このインタビューは12月28日、Zoomで行いました) ――2020年の振り返りをお願いします。 「リーグ戦が始まったのも7月の初めだったので、進路の決まっていない4年生にとっては不安の大きいスタートでした。しかし、その中でも関東大学サッカーリーグを開催するにあたって尽力された方々に感謝しています。特に流経大さんや学連をはじめとする方々には感謝しなければいけないと改めて思いました。サッカーが出来るのは当たり前ではないことを各自が感じたと思います。昨年度と比較されるプレッシャーが4年生の中にもありましたが、試合をしていくうちに徐々に良いチームになってきたかなと思います」 ――4年間で印象に残っていることを教えてください。 「日常の生活からトレーニングまでの一連の動きです。朝早くから一人ひとりが本気になって週末の公式戦のスタメンを取りにいったり、少しでも自分の立ち位置を上に上げるために1日1日の練習で自分の力をしっかりアピールする日々というのが、例え試合に出られなくても濃い4年間だと思っています。やっぱりピッチ内ではみんな熱い気持ちでやっていて、他にはない環境だと思っています。ピッチ外では仲間として一緒に学校に行ったり、時にはショッピングに行ったりなどオンとオフがしっかりしていたことも強みだと思っています」 ――明大で成長した部分はどんな部分でしょうか。 「サッカー面でいうと主には守備の部分です。どれほど上手い選手でも守備の部分で出鼻を挫かれるので、意識が変わったと思います。サッカー以外だと寮生活をしていて、周りの人への気遣いができる力は特に成長したと思っています。ボランチということもあって、周りをよく見てゲームをコントロールすることが自分のスタイルですが、それも日常の中で力を培うことができました。一人一人の行動や言動、今何をしようとしているのかとか、その部分までも見て、自分の中で気付くだけじゃなくて行動まで移すことができるようになりました」 ――例年だと、年末年始は帰省する時期だと思います。 「例年だと12月20日前後でインカレが終わって、そこから1月10日ぐらいまで帰省していました。本当なら今頃、各々が地元に帰省したり、4年生だったら卒業旅行に行くような時期ですけど、今年度は引退時期が1月まで伸びました。でも1月まで明大サッカー部として仲間たちと試合ができる喜びの方が大きいので、帰省したいとか、休みたいという気持ちは一切ないです。サッカーだけで進路を決める選手が全員だったら話は違いますけど、大学を機に一般企業の社会人として働く選手も出てくる中で、今本気でサッカーに向き合う仲間と、最後の最後まで一緒にサッカーをやりたいというのが僕の本音です」 ――最後の大会を通して下級生に残していきたいものを教えてください。 「まずは記録ですね。まだ関東リーグ戦で優勝の実績しか残していないので、全国大会で優勝することがどんなことなのか。どんな景色で、どんな喜びなのかっていうのも自分たちも喜びたいこともそうだけど、後輩たちにもその経験をさせてあげたいと思います。あとは少しでも4年生がサッカーしている姿を後輩たちには見てほしいと思っていて、少なからずプロに行く選手も多いですし、この選手のレベルまでいけばJ1に行けるとか、そういう基準にもなると思うので、後輩達には今の先輩のいいところをどんどん盗んでほしいですし、見習うべき部分はどんどん自分のものにしてほしいと思っています。全国制覇は僕たちの実績として残るだけじゃなくて、後輩達にとっての今後の大学生活を送る中ですごくいい経験になると思います」 ――今年度はトーナメント形式の大会で結果を残せていませんが、不安はありますか。 「ことごとく負けてきたので、トーナメントの怖さと難しさは選手一人ひとりが感じていると思っています。取り組んできたことしか試合には出ないと思うので、思い切って自分たちのサッカーを表現するだけかなと思っています。負けてきた事実はありますけど、でもそれは自分たちの手で乗り越えていかなきゃいけないので、まずは初戦の福山大戦からベストを尽くします。相手からしたら関東王者の明大に対して、当たって砕けろではないですけど、失うものは何もないという形で挑んで来ると思うので、しっかりと自分たちのサッカーをしたいです」 ――最後に意気込みをお願いします。 「明大サッカー部としての最後の公式戦になるわけで、全国大会としては今年度最初で難しい部分はあると思いますけど、やっぱり明大は違うと思われるためにも、なんとしてでも優勝しなきゃいけないと思います。日本一のトレーニングを積み重ねている自信があるので、それをピッチの上で表現して、一戦一戦しっかり勝っていきたいと思います。個人的には攻守において試合に関わり続けることをベースとしたいです。守備の部分ではコーチングしながら無失点で勝つために体を張ったり、魂を込めて守備をしたいと思っています。攻撃の部分ではしっかりとゲームをコントロールしながらキックやパスで周りとの違いを見せつけたいです。その中でも試合を勝たせる決定的なパスや、ゴール前に入って自分自身もシュート打って決めるところまで意識したいと思います」 ――ありがとうございました。 [市瀬義高]READ MORE -
(3)#atarimaeni CUP開幕直前 須貝英大主将インタビュー
サッカー 2021.01.06新型コロナウイルス感染拡大により総理大臣杯・全日本大学選手権と全国大会が相次いで中止となった大学サッカー。その代替として、今年度に限った特例全国大会「#atarimaeni CUPサッカーができる当たり前に、ありがとう!」の開催が決定された。関東リーグ覇者の明大は7日に福山大との初戦を迎える。最初で最後の全国大会を前に、主将のDF須貝英大(商4=浜松開誠館)に意気込みを伺った。(このインタビューは12月20日、Zoomで行いました) ――改めて、リーグ戦を振り返っていかがでしたか。 「こういった状況下で開催していただけたことがまずありがたかったです。正直、できると思っていませんでした。4月から6月まで活動自粛があったり、モチベーションの維持やコンディションの作り方で難しい部分はありました。それでも、自粛期間中もオンラインでのミーティングを通して学生内で考えを統一できていたので、開幕6連勝のいいスタートダッシュができたと感じています。ですが、昨年度と比べるとまだまだ足りないとも感じています。サッカーの部分もですが、メンタリティもそうです。試合中に自分たちで改善できなかったり、自分たちの流れではない時に失点して勝ちきれなかったり、隙や甘さがまだまだあると感じています。それでも明大の歴史上、連覇することはなかったので、結果を出せたことは素直にうれしいです。まだまだ課題が残る中でも結果を出せたというのは大きいと思います」 ――「甘さがあった」と言いましたが、それでも勝ち切れた要因はどこにありますか。 「全員が同じ熱量でトレーニングできていたことだと思います。やっぱり明大としてやるべきこと、三原則やハイプレス、ショートカウンターなどのスタッフから口酸っぱく言われてきたことを学生自身が体現できていました。チームが勝つためにもっと厳しくやっていこうと自分たちにプレッシャーをかけて、一人一人が意識を持ちながら練習ができていました」 ――シーズン前から「攻撃にこだわりたい」と話していた中で、リーグ戦では昨年度を上回る3得点。個人の活躍を振り返って、手応えはありますか。 「そのうち1点はPKですし、試合中にもっと決められた部分もあるし、質の部分はまだまだ物足りないです。守備は自信持ってやれている部分もありますが、攻撃の質はまだ手応えをつかんでいるかというとそうではないです。キャプテンということもあって、けがするまではフル出場できていたことは良かったかなと思います」 ――4バック、3バックと自在に切り替わるシステムの中で、須貝選手はサイドバックとウイングバックと交互にこなす役回りでした。 「リヴァプールFCのサッカーなどを見ていてもそうだと思いますが、今のサイドバックは攻撃にどれだけ参加できるかという点や、攻撃の質が求められています。両サイドバックのクロスや攻撃参加から点をとるケースが多いので、守備もしっかりやりつつ、いかに攻撃力を持って仕掛けられるかだ大事だと思っています。その点で言えば、3バックのワイドをやったり、4バックのサイドバックをやったりすることは、どちらも重要だったと思います」 ――漫画の題材になったりと、最近はサイドバックに焦点が当たることも増えています。 「サイドバックは最近注目熱いですよね。ビルドアップするときも、相手のプレッシャーを剥がすために絶対再度パスを出すじゃないですか。そこでボールを失わなかったり、前にボールを運べたりすることは絶対に武器になると思います。まだまだ仕掛ける部分、クロス、ゴールに直結したプレーは少ないので、来年度からもこだわりたいです」 ――活躍を続ける中、第20節の立正大戦で左足首骨折の大けが。けがの直後の心情を教えてください。 「音も鳴ったし、今まで経験したことないくらい痛かったので、すぐバツ出して交代してもらいました。その時はもう試合に出られないのかと思って。5連戦の初戦だったので、悔しい思いよりは大事な時期にチームを離れてしまう申し訳なさの方が大きかったです。サッカー人生で初めての大きなけがだったので、正直なところまだ戸惑っている部分はあります」 ――須貝選手の離脱後、チームが目に見えて変わった部分はありますか。 「チームとして優勝しようという思いが強く日頃からやり続けたことがあったので、正直変わってはいないです。『ヒデのためにがんばる』とみんなが声をかけてくれて本当にうれしかったですが、常に優勝しようという思いは一緒だったので、より一層4年としてもっとやっていこうという気持ちも強くなりました」 ――本日(12月20日)はリーグ戦最終節でした。チームとしての優勝の喜びと、個人が出場できない悔しさ、どちらの感情の方が大きいですか。 「早大が破れて優勝が決まった昨日は完全に喜びの方が勝っていて、その時はうれしい気持ちの方が強かったです。けれども、今日試合に行って、閉会式でカップ掲げたり、写真を撮る際にピッチに自分がいなくて、その立場からだと最後まで戦えない悔しさの方が大きかったです。どっちも強いです。チームとして結果を残せたのは間違いなくうれしいことですが、個人としてもキャプテンとしても最後ピッチに立って優勝を迎えたかったし、それはどちらも大きいです。チームの優勝の方が大きいですと言えばうそになるし、悔しさはあるけどうれしさもあるし、不思議な気持ちですね。サッカーができることって幸せだなとあらためて思いました」 ――これからやるべきこと、取り組むべきことを教えてください。 「プレーできない分、周りから感じていることを伝えなければと思っています。どんな立場であっても役目をまっとうすること、気づいたことを発言することだとか、しっかりコミュニケーションを取ることは今後の明大のためにもやるべきだと思っています。もちろん自分たちの代で結果を出す目標はありますが、結果だけじゃなくて、記録にも記憶にも残るように。4年生としても主将としても伝えていかなければと思っています」 ――「つなぐべき明大の伝統」を、須貝選手はどのように捉えていますか。 「まずは全員が同じ熱量で取り組むこと。日本一の組織を目指しているので、普段の立ち振る舞いから意識することだと思っています。ピッチ内で圧倒的な存在になるのはもちろんですが、明大はいろいろな部分で大学サッカーを引っ張っていかなければいけない存在だと思っているので、発言や立ち振る舞いなどの人間性の部分を伝えていきたいです。サッカー面でのアドバイスもですが、自分たちが1年生から教えられてきたことなので、先輩として伝えていきたいと思います」 ――#atarimaeni CUPで選手としてプレーすることは難しいかもしれません。それでも、今の須貝選手の立場から大会への意気込みをお願いします。 「復帰まで考えると現実的には難しいかもしれないですけど、自分はもう大学サッカーでプレーできないとは思っていないです。気持ち的にはプレーできると思っていますし、その思いはなんとしてでも持ち続けたいです。チームが少し悪い状況になっても自分がいい方向に持っていけるように、とにかく自分が気づいて行動することを意識したいです」 ――ありがとうございました。 [高野順平]READ MORE -
(2)2年連続の栄冠へ “繋翔”の集大成を/#atarimaeni CUP展望
サッカー 2021.01.06最強明治の最後の船出だ。1月6日より、今年度インカレの代替大会となる、#atarimaeni CUP サッカーができる当たり前に、ありがとう!が開催される。全国32チームが参加する今大会。関東第2代表として戦う明大の初戦は7日。中国第1代表の福山大との対戦だ。“繋翔”を体現し2年連続の栄冠へ、最後の戦いが幕を開ける。 総合力を手にし、明大サッカーは新たな境地へと達した。結果や伝統を引き継ぎ、超えていく。そんな思いから今年度のスローガン“繋翔”を掲げ臨んだ今シーズン。前年に5冠を獲得したプレッシャー、新型コロナウイルスの影響でのチーム練習不足、王者を待っていたのは様々な困難だった。そんな中でも「総合力の問われるシーズンになる」と檄(げき)を飛ばした栗田監督。強い個人が高め合うサッカーを体現した明大は、リーグ戦では勝ち点48を積み上げ2年連続の王座へと輝いた。 しかし、今季トーナメント戦では負けが続いた。「トーナメントの怖さや難しさは大きく感じている」(住永)。2回戦で中大相手に涙を飲んだ天皇杯東京都予選。1回戦で東海大相手にまさかの敗戦を喫したアミノバイタル杯。今季はここまでトーナメント形式の大会では予想外の結果が続いている。 それでも今季はプロ内定選手を12人輩出。優勝に向け、戦力は十二分だ。リーグ戦終盤、S Bとして攻守に存在感を放った須貝英大主将(商4=浜松開誠館)を負傷で欠いたものの、失点は僅かに20とリーグ最小を記録した。さらに得点へのカギとなるのが、M F持井響太(文4=滝川二)と坂本亘基(法4=ロアッソ熊本ユース)らサイドアタッカー陣。相手は自陣で守備を固めることが予想される中で、アタッキングサードでの個を生かした打開は得点へ不可欠となるだろう。須貝に代わりキャプテンマークを巻くM F住永翔(政経4=青森山田)は、F W小柏剛(商4=大宮アルディージャユース)をキープレイヤーに挙げた。「F Wが決めるかでチームの良し悪しが決まる」(住永)。チャンスを小柏、佐藤凌我(政経4=東福岡)らF W陣が、ものにできるかが勝負のカギを握る。 2年連続の日本一の座へ、準備は万端だ。「やっぱり明治は違うなって思わせたい」(住永)。新たな段階へと突入した明大の強さを見せつける時がきた。明大の伝統と強さを過去から繋ぎ、王座ヘと翔け上がる。 [土屋秋喜]READ MORE