(9)全日本大学駅伝 レース後コメント②(手嶋杏丞・櫛田佳希)

競走
2020.11.04

 古豪復活へ、ひた走る。昨年度15位から大幅躍進、総合3位となった全日本大学駅伝(以下、全日本)。8区間全員がミスなく襷をつなぐ、まさに層の厚さが光るレースとなった。この結果に満足せず、貪欲に強さを求めて。2カ月後の大舞台、箱根駅伝(以下、箱根)悲願の優勝に向け、挑戦が始まる。

 今回はレース終了直後の選手のコメントを振り返る。(この取材は11月1日に電話で行われたものです)

 

3区:手嶋杏丞(情コミ3=宮崎日大)

ーーレースを振り返っていかがですか。

 「今回自分は調子が上がらなくて、走るか走らないか瀬戸際での出場でした。その中でまとめた走りはできたのかなとは思うんですけど、練習してもっと強くならないといけないと思いました」


ーー調子が上がらなかったのはどのような要因ですか。

 「疲労が抜け切らなくて、今週の水曜日に最終調整をやったんですけど自分だけ動きが悪く、監督から補欠に回る形と伝えられました。最後まで調整するようにとは言われていたんですけど、結局決まったのが昨日の昼食後くらいでした。3区でしっかり勝負してこいというので出場したんですけど、自分の思うような走りはできなかったです」


ーー出場と言われてどう思いましたか。

 「出場するからには区間賞しか狙っていなかったですし、調子の悪さとか関係なしにしっかり戦ってチームの目標は優勝でしたのでそれに向かっていい走りをしたいという気持ちでした


ーー3強を崩しました。

 「3強と言われたところを崩したんですけど途中まで優勝争いをしてたというので、悔しさは残っています。その悔しさは箱根で晴らそうかなと思います」


ーー箱根に向けて強化したいポイントはありますか。

 「チーム全体的にもなんですけど、もう少し距離を踏んで全日本よりも距離が全然長いので、もう少し足腰をつくってその上にスピードを乗せていくのが大切だと思いました」


ーー箱根に向けてどこを目指していきたいですか。

 「チームは5位以内と言ってるんですけど、個人としては優勝するという気持ちを持って箱根に臨みたいと思います」


ーーありがとうございました。

 

 

4区:櫛田佳希(政経2=学校法人石川)

ーー走り終えて、率直な感想をお願いします。

 「個人では、タイムは目標通りにいけたんですけど区間順位が6位でしたし、もう少し上げることのできた余力のある走りになってしまいました。落ち着いて入ったことでよかったこともあったとは思うんですけど、箱根では積極的なレースができたらと思います」


ーー4区の起用が決まったタイミングはいつですか。

 「4区と確定したのは試合から3日前くらいでした。大まかには走るところは、大体予測されていたんですけど、確定したのは遅かったですし、試走もないこの状況で不安でした」


ーー4区はご自身に合ったコースでしたか。

 「後半にかけて坂というのは聞いていたんですけど、その坂が思ったよりも緩やかで。自分の中では得意な区間ではあったんですけど、坂にビビり過ぎたというのはありますね」


ーー力を出し切れなかった感覚でしょうか。

 「そうですね。本当にラスト一気にペースを上げるという形になってしまったので、前半やっぱり平坦だったということもあって、そこから上げられることがタイムにもつながったなと思います」


ーー今日のレースに点数をつけてください。

 「(昨年度の)箱根と同じようなレースをしてしまったことを踏まえたんですけど、全体的に強くなっているということは実感できたので、10点中8点くらいですかね」


ーー箱根に向けて強化していきたい部分はどこでしょうか。

 「体力面やスピード面は伸びているという実感はあったんですけど、レースでの経験がないからか、レース勘だったり、前半スローペースで入ってしまうようなレース展開が課題になっているので、精神面を強くしていきたいと思います」


ーーありがとうございました。

 

[競走部担当一同]

 

第97回箱根駅伝まであと59日。