選抜ルーキー2020秋取材 射撃部・泉舘玲香

明大スポーツ新聞
2020.09.24

 今年度明大の門を叩いた令和最初の若人たち。入学からおよそ半年、今彼らの目に映るものとは。紙面で取り上げたルーキー総勢11人に再び迫った。

 

今回は射撃部・泉舘玲香(国際1=実籾)のインタビューをお送りします。

(※本取材は9月24日にオンラインにて実施したものです)

 

――射撃部の活動はいつから再開されましたか。

 「8月の中旬から練習を再開しました。通常通りではなくて、部員をランダムに3グループに分け、時間を分けて、練習をしています。それまでは、個人練習でした。実家の千葉に帰って、幸いにも練習を出来る場所があったので、そこでやっていました」

 

――射撃部には慣れましたか。

 「少しずつです(笑)同じグループの先輩とは、すごく仲良くなったのですが、他グループの先輩とは話す機会が少ないので、これからです」

 

――個人練習期間に意識していたことはありますか。

 「もともと夏に試合が詰まっていて、そこに照準を合わせて、自分のベストが尽くせるように持っていこうとしていたのですが、中止になってしまいました。逆に、ポジティブに考えようと思って、せっかくなので自分を一から見直そうと考えました。撃つ時のフォームを見直したり、ルーティンを変えたり、試合期間では絶対できないようなことをしました」

 

――その成果はいかがですか。

 「9月に入ってから、非公式ですけど、自分の中の自己新記録を更新することができました。10月に関東学生秋季大会があるのですが、その大会の団体戦のレギュラー決めの記録会で、成果を出すことができて、結果レギュラーメンバーに選んでいただけました。それがこの夏の1番の成果と思っています。先輩方も強い方ばかりなので、メンバーに選ばれたことはすごくうれしいです」

 

――休止期間のフォーム見直しによりメンタル面の変化も同時にありましたか。

 「一から見直したことにより、一発一発に自信を持てるようになりました。以前は撃ち渋ってしまって、一発一発にすごく時間をかけてしまっていたのですが、今はファーストチャンスという1番に最初に来たチャンスで撃てるようになりました。これができるようになったことは大きいことで、精神的に余裕を持てるようになりました」

 

――夏までの大会が中止になったことで入学当時のビジョンと現在が違っているということはありますか。

 「入学当時のビジョンはまず明治のレギュラーメンバーに入るということが1番大きく存在しました。1年生でかなえたいと思っていたことだったので、クリアできて、うれしく思います。活躍の場が減ったということで言えば、やはり当時思っていたこととは異なると思います。ただ、根本的なビジョンは変わっていません。10月の秋関が大学での初めての大会になり、今は明治大学という名前を背負うのはかなりプレッシャーがあることだと感じています」

 

――先輩から吸収しているものはありますか。

 「改めて先輩のすごさを今、身に染みて感じていて、感動しています。隣で撃っていて、常にぶれずに高得点を撃っていらっしゃるので、尊敬しています。隣で撃っているときに、些細なことでも質問をしてしまいます。どんな質問でも答えてくださるので、自分の成長にもつながっています」

 

――秋関のレギュラーに選ばれる自信は記録会の時にはありましたか。

 「自信はフィフティフィフティでした。選ばれたいという気持ちは本当に強くて、気持ち的には負けない自信はありました。ただ実際のところ可能性は半分くらいだなと思っていました」

 

――入学当初のレギュラー入りの目標をかなえて、次の目標はいかがですか。

 「レギュラーとしてしっかりと成績を残さなければいけないですし、それが責任なので、自分のベストの結果を発揮できるようにすることが次の目標です」

 

――秋関までの約2週間はどのようなことを意識して練習しますか。

 「大きな大会は久しぶりになるので、試合の雰囲気を思い出して、イメージトレーニングを大切にしたいと思っています。自粛期間中に確認した基礎的な面をもう一度再確認して、チームの優勝に貢献できればいいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[上松凜助]