自粛疲れにはサイクリングだ

明大スポーツ新聞
2020.09.03

 いつもと違う夏休み。本当は友達と旅行に行きたいのに・・・・・・。密になる外出は気が引ける人も多い近頃。今回はそのような方にオススメのサイクリングを特集。トライアスロンの体育会同好連合会に所属する増澤陽さん(情コミ3)への取材をもとに明スポ記者が実際サイクリングへ。そのレポートをお届けする。(新型コロナウイルス感染予防や熱中症、交通ルールには十分注意して行いました

幕開け

 今回のルートは東京都・北千住駅からスタートし、埼玉県の彩湖を目指す荒川沿い約20㌔のコース。サイクリングに参加した中野拓土(法3=市立西宮)、市瀬義高(商2=明大中野)、佐藤慶世(政経1=芝)の明スポ記者3人は午前10時に北千住駅に集合した。久しぶりに会う後輩と、初めて対面する新入生はコロナ禍のため、画面上でしか話したことがなかった。待ち合わせの高揚感も、楽しみの一つだった。集合後、自転車を借りて荒川沿いに。通りすがりの男性に記念写真を撮ってもらい、午前11時頃にスタート。天気は夏晴れ。長い梅雨を抜け、絶好のサイクリング日和となった。

荒川沿いの道はきれいに舗装されていて、走り心地もよい。「荒川沿いはオススメ」と増澤さんも太鼓判を押す。景色に大きな変化はないが、荒川を横目に風を切って走るのは〝爽快〟の一言。野球やサッカーの練習が行われており、飽きることはない。広々とした川の前では会話が弾む。自粛期間や授業のことだけではなく、新入生のことや恋愛事情など、話題は尽きない。一緒に体を動かして汗をかき、自然の空気を感じられるサイクリング。それだけでなく、初対面や久しぶりに会う人でも気軽に本音を話し合える。

達成感

 小まめに休憩を挟みながら走り、ゴール周辺で昼食。途中で道を間違えることもあったが、出発から約4時間かけて彩湖に到着。彩湖では涼しい風が吹き、疲れを癒してくれた。サイクリングを終えた市瀬は「こんなにも気持ちいいとは思わなかった」と振り返る。

三密を避けながら仲間と一緒に体を動かし会話も楽しめる。今回、サイクリングを体験して、自粛疲れにはもってこいだと感じた。夏の終わりが迫る今、あなたは何をするか。ぜひ友達と自転車の旅に出かけてみては。

[中野拓土]

増澤陽さんへのインタビュー

――日頃はどのような活動をされていますか。

 「普段は週4回、練習を行っていますが、今年は活動できていません。普段の練習は強制参加ではなく、必要な時に参加できます」

――トライアスロン競技の魅力は何ですか。

 「日々の練習は時間と体力など多くのものを費やします。それがレースでもレースでなくても、タイムが前回より短くなったり順位を上げられたりと、日々の努力が結果に出たときは練習して良かったと思います」

――増澤さんが思う自転車の魅力は何ですか

 「電車や車では気付かない景色を見られるところです。サイクリングは疲れますが、ゴールに着いた時の達成感、疲労感がすごく心地いいです」

――サイクリングする上で何か気をつけるべき点はありますか。

 「暑さ対策、水分補給はしっかりとするべきです。防犯面では自転車を止める時は必ず鍵をしてください。あとは交通ルールを守っていただければと思います」

【聞き手・中野拓土】