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教授、オンラインを語る。

明大スポーツ新聞 2020.08.16

 苦難の日々が続く。秋学期もオンライン授業を中心に行うと発表した明大だが、学生からの不満も多く上がっている。春学期を終えた学生からのアンケートを基に、気になった点を経営学部原田将教授に伺った。

 

――オンライン授業は教授にとっても大変でしたか

 オンデマンド型の授業は非常に大変でした。1授業あたり10分から20分程度の動画を数本作成するのですが、それらを作るのに丸一日かかりました。授業資料を作成する時間なども含めると、非常に負担でした。リアルタイム配信型は、動画作成ほど苦労はありませんでしたが、授業の進め方で戸惑うことはありました。


――生徒の映像視聴履歴は教授から閲覧できますか

 視聴履歴は可能で、こちらでもチェックしています。個人的には倍速で見ても理解していれば問題ないと考えています。


――対面に比べ、課題が増えた理由を教えてください

 教室での定期テストを行うことが難しく、課題などで単位を判断せざるを得ないためです。


――成績評価の軸はオンラインと対面で変わりますか

 定期テストができないため、評価は変わります。テストができないことをどのような形で補うかは教授によります。


――秋学期はどのようにオンライン授業を進めますか

 基本的には春学期と同じ方法を取るつもりです。ただ、学生からのフィードバックをより得やすい方法は考えています。


 原田教授のお話から、苦労しているのは学生だけではないことがよく分かる。

ただ学生、特に新入生は慣れない環境で進行に悩まされたことは間違いない。まだまだ改善の余地が見られるオンライン授業だが、秋学期はより良いものへと発展してほしい。


【田中佑太】


◆原田 将(はらだ・すすむ)明大経営学部教授。春学期の担当講義『マーケティング・マネジメント』『マーケティング基礎論』では、オンデマンド型での動画配信を行なった。主な著書に『ブランド管理論』など


◆明大生に聞いてみた!◆

 例年とは全く異なる授業形態となった春学期。多くの授業が動画配信やリアルタイム配信となった中、学生が受講する際の〝ファッション〟に注目した。アンケートによると、多くの学生が部屋着やパジャマなど、対面授業よりもラフな格好で受講していたという。

 また、それぞれの顔が画面の大部分を占めることもあり、トーンを上げるために光を当てるなど、オンライン授業ならではの工夫も見られた。コロナ禍で生まれた新しい授業形態が継続される秋学期。自分の姿が周りにどう映っていたか、見直してみてはいかがだろうか。


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