(32)新風~2020のルーキーたち~ 床田淳貴「明治のFWの力強さをがむしゃらに吸収していきたい」
今年度も次世代の紫紺を担う若者たちが入部した。3年後に創部100周年の明大ラグビー部。本企画では、100周年を最高学年で迎えるメモリアル世代、計24名のルーキーに電話取材を行い、それぞれが4年間に懸ける思いを伺った。7月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)
第12回は床田淳貴(情コミ1=桐蔭学園)のインタビューをお送りします。
ーー明治に進学した理由を教えてください。
「桐蔭で高いレベルでラグビーをやってきました。大学を選ぶ際に、もっともっとラグビーがうまくなりたい、成長したいという気持ちと将来ラグビー選手になるということを考えて、それに一番つながるのはやはり明治大学かなと思って、明治大学に決めました。あとは、F Wが特に強い印象があったので、自分もF Wですし、一番成長につながるかなと思って決めました」
ーー桐蔭学園高はどんなチームでしたか。
「桐蔭は基本プレーに忠実だと思います。小さなプレーを積み上げていくラグビーというのが桐蔭の伝統なんだと自分は思います」
ーー桐蔭で得たものを教えてください。
「高校ラグビーで得たものは本当にたくさんあります。今の自分も高校がベースになっていると思います。内容も濃かったです。プレー面はもちろん、特に学んだのは精神面です。自分は高校の時に副キャプテンをやらせてもらいました。桐蔭は部員も100人近くいて、まとめなければいけないというのがあったので、そこでリーダーシップとか人を惹きつける難しさを学びました。それは大学でも生きていくと思うので、しっかりと引き継いでいきたいです」
ーー花園優勝で何を感じましたか。
「よくその質問されるんですけど、正直あまり実感がなくて、今まで負けて引退というのが多くて、高1の時も先輩たちが負けて(先輩たちが)引退。高2は自分も出て、決勝で負けて(先輩たちが)引退。最後の年は、優勝して引退したので少し不思議な感じでしたけど、次のステージが決まっていたので、優勝そのものに実感はありませんでした」
ーー代の雰囲気はいかがですか。
「本当に初日は、関東と関西で別れていたんですけど、寮生活なんで、すぐにみんな打ち解けあって、仲良くなれたと思います。代の雰囲気は明るい感じです」
ーー目標としたい先輩はいますか。
「山本耕生先輩です。理由は同じP Rというのもあるんですけど、桐蔭の時代から近くで見てきて、その中でもアタックが強いのが印象的です。あとはP Rのようでない動き、例えば小回りの効いたランであったり、パスであったりステップであったり、そういう細やかな動き、器用な動きが本当にうまいと思うので、見習いたいです」
ーー意識していきたいことはありますか。
「明治大学はやはりF Wが頭抜けていると思うので、明治のF Wの力強さをがむしゃらに吸収していきたいです。座右の銘でも「全力」を掲げました。何事も力一杯全力で取り組んでいきたいです」
ーー何でアピールしていきたいですか。
「アタックですね。どれだけ自分からボールもらいに行って、ゲインできるのかが大事だと思います。P Rなのでコンタクトも大事にはなると思うのですが、自分の中ではハンドリングとかキャッチも得意だと思っているので、そういった小回りの効いたプレーというのをアピールしていきたいです」
ーー苦手なプレーはありますか。
「苦手なプレーは特にないですけど、先輩からは高校と大学ではスクラムが全然違うと聞いているので、大学のスクラムに対応できるように身体も能力も成長させていきたいです」
ーー同期のP Rの印象はいかがでしょうか。
「高校の時からどんな選手かは知ってはいるんですけど、やっぱり強いですね(笑)。良きライバルとして、お互いの成長につながればと思ってます」
ーーオンライン授業はいかがですか。
「最初は、パソコンに苦戦してましたが、最近は慣れてきてうまくやれています(笑)」
ーー4年間の意気込みをお願いします。
「大きな目標としては、チームとして日本一になるということです。これは4年間を通しての目標です。その中でも、ただラグビーをやるだけでなく、自分の成長につながるような練習であったり試合であったり、もっと細かいものもあると思いますが、そういうものを意識して取り組んでいきたいです」
[内山嶺]
◆床田 淳貴(とこた・じゅんき)情コミ1、桐蔭学園、178センチ・101キロ
趣味は映画鑑賞。特にお気に入りがサスペンス映画の「ゲットアウト」。「これを見てから映画熱に火がつきました」
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