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(20)BEST GAMES~リーダーたちの名試合~ 森勇登

ラグビー 2020.06.10

 転機となった試合、心に残っている試合…。今季の核を担うリーダー6選手の〝BEST GAME〟とは。選んでもらった試合を当時の記事とともに振り返ります。第6回は森勇登選手(政経4=東福岡)の〝BEST GAME〟です。

 

◆2019・1・12 全国大学選手権決勝(秩父宮ラグビー場)

▼対天理大戦

 ○明大22{12―5、10―12}17天理大

 

<理由>

「1年生の時の決勝戦(帝京大戦)でメンバーに入っていましたが、試合に出場できずに負けてしまいました。その試合の悔しさを晴らせたので、選びました。」

 

【復刻記事】(学部、学年は当時の表記です)

1点に泣いた決勝から1年 悲願の22期ぶり13度目V/全国大学選手権決勝


  ついに歓喜の瞬間が訪れた。今年度最後の一戦は関西リーグ覇者・天理大と対戦。前半は早々に先制を許す展開となるが、すぐに流れを引き寄せ12-5で折り返す。後半は、FWが伝統の〝前へ〟を実践し、一時17点差まで広げた。22-17で最後は、ノックオンを誘いノーサイド。昨年度の悔しさを越え、22年ぶりの優勝を果たした。


 前半のアタックが勝利を引き寄せた。今年度、1勝もしていなかった天理大に対し「1年間積み上げてきたものをぶつけようと思った」(スクラムハーフ福田健太主将・法4=茗溪学園)。前半22分、敵陣でのラインアウトをキープ。福田健が前方にスペースをつくり出すと、背後から走り込んだ左ウイング髙橋汰地(政経4=常翔学園)が独走トライ。12-5とした。以降一度もリードを許すことなく、22-17で試合終了。昨年度の敗戦の雪辱を果たし〝EXCEED〟を体現してみせた。


 快挙の裏には「我慢強さ」(田中澄憲監督)があった。22-17で試合終了まで残り4分、自陣でのボールキープを試みる。しかし、相手FWのプレッシャーに押され痛恨の反則を献上。自陣で相手ボールスクラムとなった。絶体絶命の状況の中でも「全員がもう一度ボールを奪い返してやるという気持ち」(福田健)。右センター森勇登(政経2=東福岡)がタックルに入った瞬間、相手がノックオン。昨年度の決勝での経験を活かし、最後まで集中力を切らすことはなかった。


 「今日まで決して楽な道のりではなかった」(福田健)。今大会は対抗戦4位扱いで3回戦からの出場。それでも「選手権に入っても成長し続けていた」(田中監督)と、昨年度の悔しさを晴らすために、選手一人一人が昨日の自分を越えていった。この試合で見せた勝利への執念は観客に勇気と希望を与えてくれた。福田組、感動をありがとう。


[髙橋昇吾]


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