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(2)「今はみんなが一丸となってやらなくてはいけない」山本佑樹駅伝監督インタビュー(後編)

競走 2020.05.11

 第2回は山本佑樹駅伝監督のインタビュー・後編です。

(この取材は5月1日、電話取材で行いました)

 

――自粛前の練習では、選手の調子はいかがでしたか。

 「4年生だと長倉奨美(情コミ4=宮崎日大)や寺前友喜(営4=西脇工)、3年生であれば橋本大輝(営3=須磨学園)など。昨年度の箱根駅伝にはなかなか絡めていなかった選手が2月3月だいぶ調子を上げてきていたので、そこが春の楽しみではありました。あと昨年度は5000メートルでなかなか記録を狙うチャンスがなかったので、今年度の春先は5000メートルで記録を狙わせたいというのがありました。そこに対しては、いろいろな選手が13分台でいけるのではないかという手応えを感じていたので、レースがなくなったことは非常に残念です」

 

――春先には、部内でタイムトライアルを行ったと伺いました。

 「試合がなくなったので、4月に4本のタイムトライアルをやる予定を立てていました。選手のモチベーションを上げるために『八幡山トライアル』と名付けて、タイムにポイントを設けて合計で争うようなことを考えていました。4月4日に1発目の5000メートルをやったのですが、そこでは櫛田佳希(政経2=学校法人石川)が自己ベスト、あとは長倉や富田峻平(営2=八千代松陰)、新入生の杉彩文海(文1=鳥栖工)も自己ベストで走りました。選手もゲーム性を感じながら1本しっかりとしたトライアルができたと。ただそこから自粛が始まって残りの3本がなくなってしまったので企画倒れにはなってしまいましたね」

 

――新入生の雰囲気はいかがですか。

「本当に初々しいというか、緊張感を持って入ってきてくれました。4学年そろっていよいよ新しいチームでスタートを切るぞ、と前田舜平(政経4=倉敷)を中心にまとまりかけていたところですね」

 

――現在ミーティングは行っていますか。

 「顔を合わせてはできないので、ラインなどを使って学年ごとにやったりしています。全体には私の方からいろいろ発信できるグループを作って連絡を取ったりはしています。映像を使ったりはまだやっていないですね」

 

――4年生の雰囲気はいかがでしょうか。

 「4年生は非常にまとまってやってくれています。特に就職活動も忙しい時期に入ってきている中で、自分の卒業後のこともかなり不安ではあると思います。その中でもいろいろな目を持ってチームをまとめるということをやってくれています。正直なところ、この学年のまとまりであればいい結果が出せそうだと感じているので、今の状況は少し残念です」

 

――最後の1年ということで、昨年度箱根駅伝を経験した前田選手・小袖英人(政経4=八戸学院光星)選手・村上純大(政経4=専大松戸)選手はどのような印象ですか。

 「前田については本当に最終学年として、かなり気合を入れてやってくれています。走る方の調子も順調に積めていると思います。小袖については将来的にも実業団で競技を続けていくという気持ちがあるので、競技に向かって淡々とやっています。村上も前田と一緒で、彼を支えるような立ち位置でしっかりやってくれています。彼に関しては、関東インカレにトラックで出たいという気持ちが強かったので、春先はモチベーション高く取り組んでいました。今も元気に走っています」

 

――6月末まで全ての試合が延期や中止となる中で、現在のチームとしての目標はどこに見据えていますか。

 「今は世の中全体が一丸となってやっていかなければいけない状況なので、そこをまずはきちんとやるということ。あとはそれを伝えながらですが、8月の夏合宿からしっかりとやれたらいいよねと。そこがしっかりやれれば9月以降のレースもやっていけると思うので、今は夏をモチベーションにしっかり耐えていこうと話をしています」

 

――今後の対応はどのように考えているのでしょうか。

 「夏以降に関しては、スケジュールは特に変更なく8月の合宿からスタートをするような感じです。僕らは状況を見ながら、その状況に右往左往することなくやっていきたいと思っています。こういう状況なので、選手の体調や周りの人の命が一番です。正直なとこと走ることでどうのこうの、とは今はあまり考えられません。しかしもし状況が好転していってくれたら、やっぱり走ることで何か自分たちのアピールをしていけたらと考えています」

 

――お忙しい中、取材を受けていただき本当にありがとうございました。

 

[仁科せい]


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