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(1)「今後どうなっていくのだろうと不安はある」山本佑樹駅伝監督インタビュー(前編)

競走 2020.05.11

 ついに古豪復活か――。昨年度の箱根駅伝で見事6位に食い込み、5年ぶりのシード権獲得を果たした明大競走部。目標を箱根3位に掲げる今年度は、新型コロナウイルスの影響で試合の延期や中止、練習の自粛と厳しい環境を強いられている。1日も早く日常が戻りますように。この状況を耐え抜き、前に進めますように。困難な状況でこそ選手の今を伝えたい。そんな担当部一同の思いも込めて、今年度も企画をお届けします。

 

 第1回は山本佑樹駅伝監督のインタビュー・前編です。

(この取材は5月1日、電話取材で行いました)

 

――現在の競走部はどのような状況でしょうか。

 「4月の頭に緊急事態宣言が出るまでは、練習は気を付けながらも普通に行っていたのですが、(宣言が出てからは)大学からの要請もあって基本活動中止という形です。寮に住んでいる選手がほとんどなので、基本的に隔離はできているため安全だと考えています。ただ、どうしても親御さんが地元に帰してもらえないかという選手に関しては帰省をしています。(帰省をしているのは)半分くらいですかね。選手とは個別にラインなどを使って話をしながら、練習は各自自主練習という形でやっています」

 

――選手によって練習環境も大きく異なっているのでしょうか。

 「そうですね。やっぱりグラウンドを使えなかったり、走る場所も公園だという選手もいます。今の状況だと、ジョギングも結構気を使わなければいけないので。大まかにこんな練習を今週は入れようか、という話はしますが、それを各自がアレンジしながらやっているという感じです」

 

――練習メニューとしてはどのようなものですか。

 「試合が夏までないという状況なので、無理に試合に合わせたりということがないので、今はとにかく体力を落とさないようにと。あとは思い切って普段やらないトレーニングをしてみようということで、少し短い距離、100メートルのダッシュ系の練習を入れたりしています。帰省先が田舎の方で山があったりする選手であれば、アップダウンを積極的に走ったり、そういうことをやっています」

 

――選手ごとに伝えるメニューは変えているということでしょうか。

 「普段やっているような練習、400メートル10本や1000メートルを何本などと伝えてはいるのですが、アレンジとしてはこういうものとそれぞれに加えています」

 

――体調管理は以前からアプリの方で管理されているかと思います。

 「そうですね。アプリを使って練習状況を共有すること、あと今は体温を必ず入れるようにしています。ちょっとした体調の変化については、すぐに電話で連絡するようにということで徹底しています」

 

――怪我や食事面のサポートは何かされているのでしょうか。

 「怪我に関しては、今はストレスもある中での生活なので、無理な練習をしないこと。少し走ってストレスを発散するくらいの気持ちでということは伝えています。なので怪我についてそこまで気にしている選手はいません。食事について、特に寮で生活をしている選手は、寮に食事が出るのでそこに頼っています。昼や寮の食事がお休みのときは、お弁当を配達してもらうようにしており、とにかく外出をしないことを徹底しています」

 

――寮の選手は、グラウンドと寮のみの生活なのですね。

 「はい。最初はグラウンドの利用もなしにしていたのですが、外に走りにいくにも最近は走っている人が多くて、お互いに迷惑を掛けてしまっても申し訳ないということで。明大のグラウンドであればわれわれしか使わないので、安全だろうということで使用をしています」

 

――選手のモチベーション管理という点はいかがでしょうか。

 「この1カ月の選手を見ていて、思っていたよりはストレスを感じずに、今の世の中の流れというものを把握してやってくれているという感想です。ただ4年生なんかは最後の年で、それこそ箱根駅伝もやれるのかという不安も少し出始めてきました。あとは久しぶりに出雲駅伝の出場権を得られて、そこはかなりみんな楽しみにしているところではあるため、今後どうなっていくのだろうと不安は感じ始めています」

 

[仁科せい]

 

続きは、後編にて掲載しております。

ぜひご覧ください!


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