⑹「そういう神様からのプレゼントだと思います」スケート部(アイスホッケー部門)京谷充洋(政経4=北海道清水)
2019年度もあとわずか。今年度も明大体育会全46部からたくさんの選手たちが旅立ちの日を迎える。部活動にささげた大学4年間。その裏には、幾多のドラマがあった――。本企画では、そんな卒業生たちから生まれた数々の〝名言〟を紹介していく。
「そういう神様からのプレゼントだと思います」
◆スケート部(アイスホッケー部門) 京谷充洋(政経4=北海道清水)
インカレ・3位決定戦後、試合終了38秒前にダメ押しのゴールを決めた同期・宮田佳成(法4=白樺学園)に向けた一言。宮田はチームのムードメーカーとして、ときに厳しく、されど明るく仲間を照らす存在だった。そんな彼がアイスホッケー人生最後と決めた試合で得点。「あいつはああやって頑張ってきたから。入れてくれてこっちもうれしかった」。京谷自身も試合中、スコアチャンスがあったが「そういう運命だった」と惜しくも枠を捉えることができず。だからこそ、宮田の4年間が詰まったそのゴールは、苦楽を共にした京谷にとっても大きな意味のあるものだった。
「あいつは本当に仕事しない」。京谷と宮田は口をそろえてこう放った。1年次、チームの仕事が一緒だった彼ら。京谷が「仕事しないくせに俺に色々言ってきた」と言えば「仕事しないで俺に任せてきて、腹が立っていた」と宮田。だが、そんな言い争いも年次が上がるごとに減り、互いに「なくてはならない存在」(宮田)に。寡黙な京谷と陽気な宮田。一見、水と油のような2人の仕事の件も「仲は普通」というその真相も我々にはわからない。けれど、彼らは最後にもう一度口をそろえた。「明治に来て良かった」。
(そっとほほ笑む京谷(一番右)と両手を挙げジャンプする宮田(一番左))
[藤山由理]
≪番外編≫
◆アメリカンフットボール部・徳茂宏樹(国日4=関西大倉)
「努力はしてきたつもりでも4位にしかなれなかった。だからこそ後輩には僕ら以上に努力をして密度の濃い練習を一人一人考えて取り組んでほしいです」
◆硬式庭球部・合戸廉太朗主将(法4=大分舞鶴)
「安増(篤史・商4=折尾愛真)とのダブルスが自分の引退試合でよかった」
◆サッカー部・森下龍矢(文4=ジュビロ磐田U-18)
「無我夢中で。心の奥の魂が叫んだゴールだった」
※本企画は23日までの10日間、連日連載いたします。明日もお楽しみに!
関連記事 RELATED ENTRIES
-
⑽「つーか、これからっしょ!」サッカー部 森下龍矢(文4=ジュビロ磐田U―18)
明大スポーツ新聞 2020.03.232019年度もあとわずか。今年度も明大体育会全46部からたくさんの選手たちが旅立ちの日を迎える。部活動にささげた大学4年間。その裏には、幾多のドラマがあった――。本企画では、そんな卒業生たちから生まれた数々の〝名言〟を紹介していく。 「つーか、これからっしょ!」 ◆サッカー部 森下龍矢(文4=ジュビロ磐田U―18) 〝5冠〟を達成したサッカー部の合言葉。発端となったのは、チームの元気印・森下だった。「僕たちの代って、やられないと火がつかないタイプなんです(笑)」。 その色が最も濃く出たのが、くしくもシーズン最後の試合であるインカレ決勝・桐蔭横浜大戦でのことだった。スコアレスのまま延長戦に突入した直後、まさかの先制を許してしまった苦しい場面。そんな時に口をついて出たのが「つーか、これからっしょ!」。逆境になってこそ、イレブンの闘志はより一層、熱を帯びていく。あっという間に2点を奪い逆転すると、終了間際には森下のダイビングボレーでとどめ。不屈のマインドで、大学サッカーの頂をつかみ取った。 森下は2020年シーズンからJ1・サガン鳥栖へと加入。持ち前の明るい笑顔とキャラクターで、既にファンの心を鷲づかみにしている。さらに、2月21日に行われたリーグ開幕戦ではスタメン出場を果たすなど、着実にスター街道をまい進中だ。8月の内定インタビューの際には「W杯で世界一を取ることが目標」と言い切った〝本気好青年〟。どれだけ大きな夢でも、森下ならきっと、笑って叶えてしまいそうだ。 [高野順平] ※〝名言〟連載は本日をもって終了です。短い期間でしたがご愛読ありがとうございました。弊部では4月1日に新入生歓迎号を発行します。是非お手に取ってご覧ください。来年度も「明大スポーツ」をよろしくお願いします。READ MORE -
⑼「9割はつらいことで、1割は楽しいこと。でも、その1割の方が真逆になるくらい圧倒的に楽しい」応援団 浜浦良団長(営4=文京)
明大スポーツ新聞 2020.03.222019年度もあとわずか。今年度も明大体育会全46部からたくさんの選手たちが旅立ちの日を迎える。部活動にささげた大学4年間。その裏には、幾多のドラマがあった――。本企画では、そんな卒業生たちから生まれた数々の〝名言〟を紹介していく。 「9割はつらいことで、1割は楽しいこと。でも、その1割の方が真逆になるくらい圧倒的に楽しい」 ◆応援団 浜浦良団長(営4=文京) ズームアップ第593回執筆のための取材時に放った一言。大学という無数の選択肢がある環境で、なぜ応援団をやるのか、なぜ部活動に打ち込むのか。このコメントにはその答えが詰まっている。 厳しい上下関係にハードな練習。つらいことの方が多く「辞めたいと相談したときもあった」。それでも多くの出会いに支えられて走り切った4年間。最後の1年は団長として、日本一の応援団にするために「掲げたことは全部やってきた」。言葉と背中で示したその思いは、見る人にも多くの勇気と感動を与えた。体育会生はもちろん、何かを頑張る全ての人に届いてほしい名言だ。 [中野拓土] ≪番外編≫◆フェンシング部・安藤奈央(商4=明大明治)「結果を出せなかったのは残念。でも、4年間明治のフェンシング部で他の大学ではできないような経験をさせてもらったので、人生の大きな財産です」 ◆相撲部・東龍輝(政経4=文徳)「4年間キツかったですけど、身になることの方がすごく大きかったんじゃないかなと思います」 ◆ハンドボール部・山田信也(政経4=愛知県私立愛知)「自分たちより勝ってください」 ※本企画は23日までの10日間、連日連載いたします。明日もお楽しみに!READ MORE -
⑻「自分たちにスポットライトを当ててくれる人たちがいるから、僕たちは輝ける」ラグビー部安部耕平(法4=大分舞鶴)
明大スポーツ新聞 2020.03.212019年度もあとわずか。今年度も明大体育会全46部からたくさんの選手たちが旅立ちの日を迎える。部活動にささげた大学4年間。その裏には、幾多のドラマがあった――。本企画では、そんな卒業生たちから生まれた数々の〝名言〟を紹介していく。 「自分たちにスポットライトを当ててくれる人たちがいるから、僕たちは輝ける」 ◆ラグビー部 安部耕平(法4=大分舞鶴) 大学選手権終了後のコメント。4年生の1年間は1度もAチームで出場できなかった安部にとって、悩みに悩んだ時間だった。「本当につらかった」。日々の朝練、ハードな練習メニュー、選手層という分厚い壁を前に何度も心は折れかけた。それでも「自分が出たいだけじゃダメ」。たとえ出場機会が無くても最上級生として、最後まで自身の役割を全う。Aチームで派手に活躍しているチームメイトがいる中、安部は誰よりも声を出し、下からチームを支えていた。そのような人間にしっかりとライトを当てる。私たち明スポの存在意義、活動している意味はこの言葉に集約されている。 卒業後は一般就職の道を進む。「ラグビーも仕事も大事なのは人間性」。苦悩の果てにたどり着いた、勝敗以上に大切なこと。18年間のラグビー生活そのものが、何よりもかけがえのない人生の財産だ。 [上松凜助] ≪番外編≫◆剣道部・藤﨑薫子(営4=島原)「試合が終わったとき、幸せだなぁと思いましたね」 ◆硬式野球部・清水頌太(政経4=春日部共栄)「何がなんでも先頭打者として塁に出てやる」 ※本企画は23日までの10日間、連日連載いたします。明日もお楽しみに!READ MORE