特集記事
SPECIAL

(66)念願の5年ぶりシードへ 古豪復活待ったなし/箱根駅伝展望

競走 2020.01.01

 いよいよ復活への号砲が鳴り響く。昨年度の箱根は終盤までシード争いを繰り広げるも、最後に力尽き17位。あれから1年、最終学年となった阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)を中心としたチームが再び箱根路に戻ってきた。目指すのは5年ぶりのシード権のみ。何としても10位以内でゴールし、古豪復活をアピールしたい。

 

 前半から食らいつく。スターターは今年度準エースの座を確保した小袖英人(政経3=八戸学院光星)。区間5位と健闘した全日本に続き「トップと15秒差」(小袖)でタスキをつなぐことが目標だ。「今年度はかなりハイペースになるのでは」と目論む山本佑樹駅伝監督。チーム随一のスピードを誇る小袖で、最高の滑り出しを狙う。続く2区には「今調子がいいなという選手を使いたい」(山本駅伝監督)。エントリーされているのは1年生の加藤大誠(営1=鹿児島実)。タフなエース区間だが、「どの区間が来ても心配ない」(加藤)。3区の小澤大輝(政経1=韮山)とともに、ルーキーらしいフレッシュな走りで流れをつないでいく。

 最大の注目は5区にエントリーされた鈴木聖人(政経2=水城)だ。もともとの高い走力と、チーム内でトップクラスの上り適性を持つ鈴木。ロードを走る際には起伏のあるコースを選ぶなど、山上りに向けて心身を整えてきた。「5区は明大にすごく貢献できる区間」(鈴木)。ここ最近、課題となっていた上りをアドバンテージに変えることができるか。「往路が終わった時点でシード圏内にいたい」(山本駅伝監督)。往路のカギは鈴木に託された。

 

 復路は総合力が試される。昨年度好走した前田舜平(政経3=倉敷)と村上純大(政経3=専大松戸)は今年度も同区間へのエントリー。前回超えに期待がかかる。また、7区にエントリーされている三輪軌道(理工4=愛知県私立愛知)は現段階で唯一の4年生だ。監督が「往路と同程度」の重要区間と位置付ける7区。昨年度4人抜きを見せた箱根で、競技人生の集大成を披露する。現段階では上級生のみが占めている復路。層の厚さを見せつけ、シードを確固たるものにしてみせる。

 大エースの阿部は補欠に回され、往路出走が濃厚な手嶋杏丞(情コミ2=宮崎日大)や安定感抜群の河村一輝(政経4=大垣日大)らもリザーブとして控えている。100パーセントの状態ではなくとも戦線をかき乱すことのできる阿部の起用区間を含め、全部で4つの枠の中でどのようなエントリー変更が行われるのか、目が離せない。「シードを取ったら出雲(駅伝)を走れる。駅伝の経験を増やすことが大事なので、何とか今年度はシードを取りたい」(山本駅伝監督)。その希望をかなえる力は確実に秘めている。今こそ、解き放つ時だ。

 

[川和健太郎]


関連記事 RELATED ENTRIES

定期購読・新聞購入のご案内 クレジット決済による定期購読